日立製作所は4日、「線虫」と呼ばれる体長1ミリほどの生物を使ったがん検査の実用化を加速させると発表した。線虫は、がん患者の尿に含まれる微量物質をかぎ分ける性質を持っている。実用化できれば、がん検査の大幅な負担減が期待できる。
共同実験室では、日立が開発した線虫の動きを自動で撮影・分析する装置を導入する。
手作業の場合、1日に解析できる尿の検体数は3~5人分程度だったが、自動化により、100人分以上に増える。
両社は、検体の解析数を大幅に増やすことで、2020年までに実用化することを目指す。
(2018年7月5日 産経新聞)