8月の夏盛り。「体がだるい」、「食欲がない」などの症状は出ていませんか?
暑い夏には、自律神経の働きを保つように冷房の利きすぎには注意して、室温と
外気温の温度差を5℃以内にすることが大切です。
また、水分とミネラル成分をしっかり補給しながら、疲労回復によいといわれて
いる成分、「ビタミンB1」、「アリシン」、「クエン酸」も積極的に摂取することが
夏バテ対策には欠かせません。
そこで今回は、主な夏バテ防止食材をご紹介いたします。
■ビタミンB1
体内に摂取された炭水加物は、ブドウ糖に分解され、ビタミンB1の働きによってエネルギーに
変換されます。ところがビタミンB1が不足するとブドウ糖はエネルギーに変わらず、疲労物質である乳酸が体内に溜まってきます。
ビタミンB1が豊富に含まれている食材は、豚肉、レバー、大豆、胚芽、卵、青魚などです。
ビタミンB1を効率よく摂るには「豚肉」がお勧めです。ヒレ肉100gには1.34㎎のビタミンB1が含まれ、1日の必要量1gをクリアできます。また、豚肉の脂肪には、コレステロールを低下させてくれるオレイン酸やステアリン酸が多く含まれ、実は動脈硬化の予防に有効であることがわかってきました。
■アリシン
ビタミンB1は、水溶性で熱に弱い成分です。基本的に、調理における損失が多く、食品に含まれる総量の30~50%は失われるといわれています。
そこで、ビタミンB1の吸収を良くし、効果を持続させる方法として「アリシン」
を含む食材を一緒に摂取すると良いと言われています。
アリシンを含む食材は、タマネギ、ニラ、ニンニク、ネギなどがあります。
にんにくやニラ、ねぎ、たまねぎなどに含まれる臭気成分「アリシン」
といっしょに取ることで、ビタミンB1(チアミン)と結合して
「アリチアミン」となります。これは通常のビタミンB1よりも吸収率がよく、
またビタミンB1分解酵素(アノイリナーゼ)の作用も受けづらくなります。
■クエン酸
クエン酸は、体内に溜まった疲労物質を早く代謝させます。
クエン酸は、レモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘に多く含まれています。
また、梅干しや酢にもクエン酸がたっぷり含まれています。
暑い日が続くと食欲も落ちてくる事が多いですが、上記の食材のほか、香味野菜の利用やさっぱりした口あたりの良い食べ物など、「しっかり食べられる」ようにいろいろ工夫をして夏を乗り切りましょう!!
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