体温が下がると合成される「CIRP」というたんぱく質が、脳と全身に別々に存在する体内時計を調和させていることを、藤田潤・京都大教授とスイス・ジュネーブ大の研究グループが突き止めた。
このたんぱく質を利用すれば時差ぼけや、高血圧、夜間頻尿など体内時計にかかわる病気の治療に役立つ可能性がある。24日の米科学誌サイエンス電子版で発表する。
体内時計の中枢は脳にあり、光の刺激を受けて睡眠や体温などの昼夜のリズムを作り出す。一方、各臓器にも固有の体内時計があり、細胞増殖などのリズムを作っているが、全身の時計がどのような仕組みで脳と連動しているかは不明だった。
グループは、マウスの臓器の温度が脳からの指令によって1日に2~4度も変化することに注目。34~38度の範囲で温度を変えて細胞を培養し、変化を調べた。その結果、34度近くまで温度が下がるとCIRPができ、細胞の時計は強いリズムで動き出したが、CIRPがないと十分なリズムができなかった。
2012.8.24 読売新聞

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