いよいよ4月になり、新しい環境で生活する方や、新しく人を迎え入れるという方も多い季節です。
新しく接する人にはなるべく良い印象を持ってもらおうと、笑顔を心がける人も多いと思いますが、一方で、猫背のように普段の座った姿や立ち姿で姿勢が悪いと良い印象も台無しになることさえあります。
ここ数年は、パソコン作業よりもスマートフォンを使う頻度が増え、その姿勢が気になるという人も多いかもしれません。今回は、人への印象だけでなく、自分の健康にも関わる猫背について、ご紹介します。
★悪い姿勢の典型?!猫背とはどんな姿勢のこと?
猫背というと背中が丸まっている印象がありますが、そもそも人間は丸い姿勢を取っていると楽に感じます。
しかしこのような生活習慣を続け、長期間猫背でいると、体にゆがみがでたり、呼吸が浅くなって全身の血行が悪くなるなど、痛みや病気を発生させることになってしまうこともあります。
そんな猫背とは、首が前に突き出して背中が丸まった状態のことです。
人の頭の重さは約5~6kgで、頭が背骨の真上にあれば背骨全体で支えられますが、猫背になると骨だけでは支えきれず、骨をサポートする筋肉に負担がかかって、肩こりや首などの痛みにつながります。
★なぜ猫背になってしまう?
猫背は、生活習慣や心理的な要因から引き起こされるものがほとんどで、例えばパソコンやスマートフォンを長時間見るなどの積み重ねが猫背につながります。
通常、これらの画面を見る時はうつむき加減になり、画面を見るために少し首を前に出します。これは見事な猫背の姿勢です。こうした環境の人は、生活の中でうつむいている時間を極力少なくすることが大切です。
★猫背解消の対策は?
どうしてもスマートフォンやパソコンを長時間使いがちの場合は、少しの心がけで対策してみるのはいかがでしょうか。
スマートフォンや携帯電話の画面を見る時は、できるだけ顔の前に持ち上げ、首を曲げないように心がけましょう。頭をソファの背などにもたれかけることも首の負担を軽くします。
パソコン作業が多い場合、ノートパソコンは前かがみの姿勢になりやすいので、首を曲げずに画面が見られるデスクトップが猫背対策には適しています。ノートパソコンを使用する人も、15分に1回、頭を30秒後ろに反らせて休むことで、猫背の姿勢が定着することを防げます。
その他、車の運転中や、ソファでリラックスしている時にも、背中が丸まっていないか、姿勢を気にするようにして、丸まっていると感じたら、背筋を伸ばして座ることを意識してみるだけでも、猫背対策になります。
普段の姿勢に気をつけることのほかに、仰向けになって、背筋を思い切り伸ばしてみるのも良いストレッチになります。その時、丸めたバスタオルを背中に入れて10分程度ストレッチするとより効果的ですので、日ごろから猫背だと感じる方はぜひ試してみてください。
人間は年をとると背中が丸くなっていきます。ですから猫背になっていると実年齢よりも上に見られることも多く、下を向いているように見えて自信がなさそうにも見えます。
猫背で可愛らしく見えるのは、やっぱり猫だけかもしれません。
相手に与える印象のためだけでなく、健康のためにも普段の姿勢に気をつけてみてはいかがでしょうか。