ミトコンドリアの機能低下は、脳機能やサルコペニアなどにも影響を与えることから、ミトコンドリアの機能向上は健康寿命延伸の立場からも注目を集めていますが、最近の研究により、PQQによるミトコンドリアの新生ならびに活性化について、「マウス試験でのPQQ摂取による有意なミトコンドリア新生」や、「細胞試験によるPQQ量に応じた細胞内ミトコンドリアおよびATPの増加」など、たくさんの試験結果が確認されています。
中でも、PQQのミトコンドリア新生に関するメカニズムが解明されてきたことは興味深いところです。
即ち、体内に取り込まれたPQQは、運動やレスベラトロールによるシグナルと同じルートを通ってミトコンドリアを増加することが分かりましたが、その活性力はレスベラトロールよりもはるかに強力であることが確認されています。
今後、PQQの研究は、脳機能だけではなく、サルコペニアやアンチエイジング、抗老化といった方向も視野に入れて進めていくと聞いています。
今後の研究発表がますます楽しみです。