調剤薬局でお薬をもらう時にレジ袋にまとめて入れてもらうのは、よく見かける光景ですね。
薬剤師が、なぜレジ袋に入れてお薬を患者さんに渡すのかと言えば、お薬の袋以外に領収書はもちろん、お薬の情報提供書や明細書などが、バラバラにならないようにするため、まとめて一つの袋に入れるようにしてくれているからです。
患者側からしても、そのほうが他のものと混ざらずにわかりやすくて便利で、持ち運びもしやすいという利点があります。
この「レジ袋」、今年の7月から有料化が義務付けられることをご存知でしたでしょうか?
すでにスーパーなどでは有料化になっているところが多く、スーパーでは違和感はないと思いますが、薬局で1枚3円とか5円とか言われると、「なんでやねん! ほな袋はいらんわ!」という人も増えてくるのではないでしょうか?それこそが国が考えている「思うツボ」です。
これというのも、いま何かと話題になっている「環境問題」に起因するものですが、確かに他人事ではない自分事としてとらえるためには致し方ないことかも知れませんね。
むしろもう少し早く国民全体で意識して取り組むべき課題であったかも知れませんが、今年の7月からすべての小売業者のレジ袋は有料になることは知っていても、「まさか、薬局は対象外だろう」とか「有料化が義務化されると言ってもそんなに厳しくないだろう」と安易に考えている方も少なからずいるように感じます。
しかし、これは例外なくすべての小売業者、すなわち薬局も対象となります。
レジ袋に代わる方法をどのように進めていくかについては、各薬局の工夫の見せどころかも知れません。
今はそれほど多く報道されていませんが、おそらく7月が近づいて来れば、マスコミでもこの問題について大きく取り上げられてくるものと思われます。
これを機会に改めてプラスチック製品のゴミの問題を含めて、地球温暖化につながる環境問題をみんなで考える機会になればよいのではないかと思います。