メカブフコイダンやコンブフコイダンの抗インフルエンザ作用についてや、メカブフコイダンの抗ウィルス作用については、すでに先生方にお伝えさせて頂いている通りです。
特に、メカブフコイダンは、ヒト臨床試験の結果も公表されていますので注目に値するところですので、まずはそのことからご紹介させて頂きます。
インフルエンザ予防接種を受けた特別養護老人ホームに入居する男女67名を無作為に2群に分けて、インフルエンザワクチン接種1ヶ月前からメカブフコイダンと見た目だけではわからない食物繊維を摂取してもらい、予防接種して1ヶ月後にインフルエンザウィルスに対する抗体量を調べたものです。
その結果、メカブフコイダンを摂取した人は対照食を摂取した人に比べて、すべての株の抗体量が高まっており、特にBブリスベン/60/2008株に対する抗体の産生は、対照食を摂取した群では欧州医薬品庁が定めるインフルエンザワクチンの有効性評価基準を満たす量の抗体が産生されていなかったのに対し、メカブフコイダンを摂取した方は、欧州医薬品庁の基準を満たすインフルエンザウィルスの予防に十分な抗体が産生されていたという結果がでています。
メカブフコイダンの抗ウィルス作用は、鳥インフルエンザウィルスを含めたインフルエンザウィルスに対する作用だけでなく、ヘルペスウィルスなどにも有用である実験結果が出ています。
フコイダンは、抗ウィルス作用の他にも、免疫活性作用、抗アレルギー作用、抗ピロリ菌作用など、様々な有用性が確認されています。
また、AHCCは、これまでに西ナイルウィルス、インフルエンザウィルス、鳥インフルエンザ(H5N1)ウィルス、ヒトパピローマウィルスなどの感染症に対してもその有用性が報告されていますが、これらの作用は、AHCCの自然免疫の活性化のよるものと考えられています。
最近、毎日のように報道されている新型コロナウィルスの感染予防のためにも、日常から免疫力を高めておくことも大切と思われます。
フコイダンやAHCCは、コロナウィルスやコロナウィルスの近縁ウィルスに対しての直接的な研究実績はありませんが、特にこの時季の健康維持という立場から、それらの摂取は健康を維持するうえで有用な選択肢のひとつとなるのではないでしょうか。