前回、PQQ(ピロロキノリンキノンニナトリウム塩)のミトコンドリア増殖・活性作用についてお伝えさせて頂きましたところ、多くの先生方からお問合せを頂きました。心より御礼申し上げます。
お問合せの中には、PQQによるガン細胞のアポトーシス誘導作用についてのご質問もいただきましたが、かなり専門的なご質問でしたので、メーカー様にお願いして関連する文献を取り寄せし、お送りさせて頂きました。
ミトコンドリアの新生・活性作用については、多くの先生方がご興味を持たれている分野であることを改めて実感しました。
さて今回は、「思いやりのPQQ」に配合されているもう一つの有用成分「アスパラガス抽出物」のHSP(ヒートショックプロテイン)誘導作用についてお伝えしたいと思います。
HSP(ヒートショックプロテイン)もまた、健康を維持する上で重要なキーワードとして注目されています。そもそもHSPとは何かということですが、簡単に言えば「細胞の修理屋さん」と表現されています。「タンパク質の修理屋さん」と言った方がわかりやすいかも知れません。
私たちの体を構成しているタンパク質は、「作っては壊され、作っては壊され・・」と、繰り返されています。時として作られたタンパク質が変に絡み合ってしまうこともあり、それをいち早く修理してくれるのが「HSP」です。
HSPは、最近では「うつ病」にも有用であるという研究結果も注目されていますが、その他にも、認知症改善効果、寿命延長作用や睡眠の質改善作用、抗ストレス作用など、現在社会を生き抜くために欠かせない様々な有用性が報告されています。
体を温めると体内でHSP が増えることが知られていますが、日本人が長寿国である理由のひとつとして、「お風呂好き」であるからともいわれています。
即ち、お風呂に入ることでHSP が誘導されることにより寿命が長くなるというもので、食生活などを含めた日本人の生活スタイルそのものが長寿に関係していると考えられています。
HSP を誘導する作用が期待できる「アスパラガス抽出物」と、先月号でもお伝えした「PQQ」とのダブル効果の「思いやりのPQQ」を、ぜひ先生方やご家族の方、患者様などの周りの方々の健康維持にお役立て頂けましたら幸いです。