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CoQ10(コエンザイムQ10)のお話!

11月07
2020
Written by admin
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最近の健康ブームの影響で、特に若い女性の方はCoQ10といえば、化粧品成分としても利用されていますので、知らない人はほとんどいないと言っても過言ではないくらいよく知られている成分です。
しかし、余談になりますがCoQは、CoQ10だけでなく、CoQ 6、CoQ9やCoQ11などたくさんあるといえば、「えっ?!」と驚く方もいるのではないでしょうか。
例えば、酵母にはCoQ 6、マウスやラットではCoQ 9、ヒト、ウサギ、イヌ、ブタなどにはCoQ10が多く含まれています。
さて、CoQ10は、心臓病患者はCoQ10が不足していることが発見され、CoQ10を摂取することにより心筋の酸素利用効率を高めて心筋収縮力を増大させて、心不全に伴う動悸や息切れを改善することが報告されたことをきっかけに、1978年に医療用医薬品(日本薬局方にも掲載)として開発されました。それ以後は別名「心臓のビタミン」とも呼ばれるほどよく使用されるようになり、1991年には、OTC医薬品として、さらに2001年には食品成分としての利用も認可され、手軽に服用できるようになった脂溶性ビタミン様物質です。
特に肝臓や心臓細胞のミトコンドリアに多く含まれ、エネルギー産生の重要な成分として広く認識されています。
肉類や魚類に多く含まれているため簡単に食事からも摂取でき、体内で合成もできますが、ヒトでは加齢に伴ってCoQ10の含有量は減少し、心臓組織では20歳をピークに80歳には約50%まで、腎臓組織では同様に80歳には20歳の約60%まで減少していきます。
CoQ10は、エネルギー産生促進作用や抗酸化作用に基づいて多くの健康機能を有し、健康寿命延伸につながることが期待されていることから、最近ではCoQ10をサプリメントとして補う人も増えてきました。
ところで、スタチン系医薬品(高コレステロール血症改善薬のひとつ)を使用されている方に「ホンマでっか?!なお話」ですが、スタチン系医薬品はコレステロールの合成を阻害する医薬品で、その経路がCoQ10を合成する経路と同じであるため、体内のCoQ10が減少傾向に向かう可能性が高いので、サプリメントなどでCoQ10を補うことも考慮しても良いかもしれません。

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