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アスピリンの新たな可能性

2月06
2021
Written by admin
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アスピリンと言えば、解熱・鎮痛薬の代名詞ともいえる医薬品で、知らない人がいないくらいに有名な薬ですね。
アスピリンの源流は紀元前に遡ります。紀元前400年ごろの記録では、ヒポクラテスがヤナギの樹皮を熱や痛みを軽減するために用いたという記録が残っています。
もちろん、この時はどうして熱や痛みを抑えるのかというメカニズムはわかっていませんでした。
また、中国では歯痛にヤナギの小枝を歯間にこすりつけて痛みを緩和させていましたが、これが「つまようじ」の始まりと言われているお話も有名です。
実は、アスピリンの解熱・鎮痛作用のメカニズムがわかってきたのはまだ最近のことで、1971年にイギリスの薬理学者が、アスピリンの解熱・鎮痛作用は「プロスタグランディンの生合成を抑えるため」ということを解明したことによります。
この研究成果は、ノーベル医学賞の受賞にもつながりました。これほど長い期間において、世界で広く使用されながら、メカニズムの解明に至っていなかったものだったということは驚きですね。
そのアスピリンは、1970年代の後半から、血小板の凝集を抑制する作用があることから、低用量のアスピリンが血栓予防に使用されるようになってきました。
しかし、最近では血栓予防効果よりも、消化管出血などの副作用がクローズアップされるようになり、今では血栓予防の目的で使用されることも少なくなってきました。
ところが、アスピリンは、またまた新たな可能性で脚光を浴び始めています。これほど長い間にわたって注目される薬も珍しいと思いますが、いま新たな可能性によって「がん領域」の分野で注目されています。
1988年には、オーストラリアの学者が、アスピリンを服用している人の大腸がんの罹患率は服用していない人に比べると40%も低いことを発表したことをきっかけに、世界中の研究者たちがこぞって研究を開始しています。
最近では、大腸がんの他にも、すい臓がんリスクを低減させるなど、アスピリンと様々ながんリスク低減の関係について研究が継続しています。
最近では、がんと炎症の関係が密接であることが知られてきましたので、もしかするとアスピリンの抗炎症作用が、がんリスクの低減に良い結果をもたらしているのかもしれません。
そのうえアスピリンは、アルツハイマー病や糖尿病領域でも研究が行われているという記事もありましたので、アスピリンは、もはや単なる「解熱・鎮痛剤」とは言えない薬となってきました。

Posted in くすりの話
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