2013年2月号で「大豆は偉い」というタイトルで、ダイゼインリッチな麹菌発酵大豆イソフラボンの機能性についてお伝えいたしました。
その時には、次のような機能性をお伝えしています。
(1) アディポネクチンの増加作用や脂肪細胞を小さくすることによるダイエット効果
(2) 更年期障害におけるホットフラッシュ改善作用
(3) 抗アレルギー作用
(4) 受精卵着床改善作用などによる不妊症治療への応用
(5) 乳癌や前立腺癌の予防・改善作用
(6) 突発性難聴や耳鳴りの改善作用
(7) 血中中性脂肪や血中コレステロールの低下作用
(8) 脳梗塞や心筋梗塞の予防作用
その後、2017年11月号で『やっぱり「大豆」は偉かった!』というタイトルで、アルツハイマー型認知症の原因物質のひとつと言われているアミロイドβの凝集抑制作用や長寿遺伝子「サーチュイン遺伝子」の活性化作用、さらには「若返りホルモン」として知られている「DHEA」の上昇作用などをお伝えしています。
この度、その後にニチモウバイオティクス株式会社が行った、ダイゼインリッチな麹菌発酵大豆イソフラボン(Dr.アグリマックス)の研究成果の一部をお伝えさせていただきます。
1.子宮内膜症に対する有用作用
子宮内膜症は、生殖可能年齢の1~10%の女性に罹患する疾患で、主な症状は骨盤痛や不妊があります。京都府立医科大学産婦人科学教室との共同研究により、ダイゼインリッチな麹菌発酵大豆イソフラボンは、子宮内膜症間質細胞の増殖および炎症を抑制すること、子宮内膜症モデルマウスの病変形成を抑制することを見出しました。さらには、ヒトを対象としたパイロット試験が行われ、子宮内膜症患者の月経痛緩和や子宮内膜症性嚢胞径を縮小させたという結果が報告されています。
2.生殖機能に及ぼす影響について
マウスにダイゼインリッチな麹菌発酵大豆イソフラボンを混ぜた餌を与えたところ、加齢マウスの発情頻度を増加させ、胚着床数及び重量が若齢マウスと同等だったことが麻布大学との共同研究で明らかになりました。晩婚化などで出産の高齢化が進み、不妊治療に大きな関心が集まる中で有用な結果と言えるのではないでしょうか。
3.COPD(慢性閉塞性肺疾患)予防効果
大阪市立大学大学院医学研究科呼吸器内科学の研究で、ダイゼインリッチな麹菌発酵大豆イソフラボンがCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の予防効果を有することが明らかになりました。
4.筋萎縮軽減効果
マウスを用いた東京工業大学との共同研究で、ダイゼインリッチな麹菌発酵大豆イソフラボンは、神経切除に伴う筋萎縮を軽減することを報告しています。超高齢化社会を迎えるわが国で、ロコモティブシンドロームのひとつである加齢性筋減弱症(サルコペニア)が社会問題になりつつあるなか、サルコペニアを軽減する可能性に期待が寄せられています。
以上のように新たな研究成果が次々に報告されていることから、『やっぱり「大豆」は 偉いんだ!』と思うのは私だけでしょうか。
※ここでお話している「大豆」は、ダイゼインリッチな麹菌発酵大豆イソフラボンの ことです。