春から夏へと季節が移り替わる5月は、気温や天気の変化も大きく、体調管理が難しい時期です。
さらに、4月からの新生活やコロナ禍などで精神的な疲れも感じやすい時期で、五月病という言葉もお馴染みですね。今回は、そんな心身の疲れを少しでも解消できるような、美味しいレシピをご紹介します。
★精神的な疲れの原因とは
精神的な疲れの原因は主にストレスですが、この時季特有の要因として、環境の変化、天候の急激な変化、コロナ禍によるストレスも大きな要因です。リラックスできる時間が少なかったり、ストレス過多の状態になると脳内物質セロトニンが減少し、自律神経のバランスが崩れたり、うつ病につながるような心の不調に陥ってしまいます。その結果、自律神経や感情、睡眠、食欲などに影響が出て「寝つけない」「食欲がない」など、心身の不調となって表れます。
セロトニンは脳内で作られますが、その材料として必須アミノ酸のトリプトファンが必要となります。
ただし、トリプトファンは体内で生成できないので、食事から摂らなければなりません。
トリプトファンが多く含まれている食材は主に、肉類、豆腐・納豆・みそ・しょうゆなどの大豆製品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、米などの穀類などです。
そこで今回は、豚肉と味噌を使ったレシピをご紹介します。
★心の不調だけでなく、免疫アップや疲労回復にも!
今回は、「ゆで豚ねぎみそソース」をご紹介します。
トリプトファンを多く含む豚肉と、シャキシャキとした食感のスナップえんどうを合わせて、調子の良くない時でも食べやすいように仕立てた一品です。みそ味がきいたソースには、ねぎを使用しています。ねぎに含まれるアリシンという成分は豚肉に豊富なビタミンB1の吸収をアップさせます。アリシンとビタミンB1をたっぷり摂れば、免疫力アップや身体的な疲労回復も期待できますので、心身の疲労回復におすすめのレシピです。
★ゆで豚ねぎみそソース 1人分 202kcal
材料(2人分)
豚ヒレ肉 ………………………… 200g
スナップえんどう ……………… 100g
万能ねぎ ………………………… 20g
酒 ………………………………… 大さじ3
◆味付け(A)
みそ …………………………… 大さじ2
水 ……………………………… 大さじ1
酢 ……………………………… 大さじ1
サラダ油 ……………………… 小さじ1
(1)豚肉は塊のまま小鍋に入れ、かぶるぐらいの水(分量外)と酒を入れて火にかけます。煮立ったらアクを取りながら7~8分煮ます。竹串を刺して透き通った肉汁になったら火を止めて、そのまま冷まします。
(2)スナップえんどうは、すじを除いてゆでます。
(3)(A)をよく混ぜ、小口切りにした万能ねぎを加えます。
(4)豚肉を食べやすい大きさに切り、スナップえんどうと一緒に盛りつけて、(3)をかけます。
トリプトファンを多く含む食材を摂ることだけでなく、日光を浴びたり軽い運動をすることでも、セロトニンを増やすことができます。暑い夏に負けないよう、心身共に体調を整えておきましょう。