9月1日は、9(キュウ)1(イ)の語呂合わせで、キウイフルーツの日だそうです。
キウイフルーツというと、2017年に行われた1万人に聞いた好きな果物ランキングでは13位となっているお馴染みのフルーツですが、健康成分についてよく知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで、今回はキウイの健康成分についてご紹介します。
★キウイフルーツってそもそも何?
キウイフルーツは元々中国が原産地ですが、1904年にニュージーランドに種子が持ち込まれ、それ以降ニュージーランドを代表するフルーツとして世界中に輸出されています。
名前の由来は、ニュージーランドの国鳥「キウイバード」に形が似ているため名付けられました。
今では世界中で栽培もされており、日本では国産のものと輸入品のものがそれぞれ流通し、旬の時季だけではなく、年間を通して同じ品質で食べられるようになっています。
最近では、ニュージーランドのキウイ販売会社・ゼスプリ社のマスコット「キウイブラザーズ」がテレビCMで話題となり、グッズが販売後すぐ品切れになるなど人気者となっており、キウイの人気も上昇しています。
★キウイにはビタミン類が豊富
まず、キウイに含まれる代表的な成分としては、豊富に含まれるビタミンCがあります。
キウイ100g(およそ1個)に約69mg含まれていますので、大人が1日に必要と言われている100mgを1個で半分以上を摂取することができます。
ご存知の通り、ビタミンCは抗酸化作用や免疫力を高めると言われており、風邪の予防や美容などに良いと言われているビタミンです。
また血行を促して若返りのビタミンと言われるビタミンEも含まれており、100g中約1.3mg含まれています。ビタミンEも、ビタミンC同様に抗酸化作用がありますが、ビタミンCとビタミンEを一緒に摂取すると、相乗効果で抗酸化作用が強くなると言われていますので、両方を一度に摂れるキウイは、より一層抗酸化作用の期待できる食品と言えます。
さらに、葉酸やビタミンB6もたっぷり含まれています。葉酸は細胞の分化に働くため、胎児の正常な発育に欠かせないビタミンの1つであるだけでなく、正常な造血機能を保つためにも必要な栄養素で、不足すると貧血や神経障害が起きるリスクが高まることが分かっています。
ビタミンB6は、たんぱく質の代謝を助けて健康な肌や髪、血液や筋肉を作る成分として欠かせません。
★体の働きを整えるミネラルもたっぷり
キウイには、カリウム、マグネシウム、鉄分、銅といったミネラルもたっぷり含まれています。
カリウムは、体内のナトリウムを排出しやすくすることが分かっています。
体内のナトリウム(塩分)が多いと高血圧の原因になりやすいですが、カリウムをしっかり摂ると、過剰なナトリウムが体から排出されやすくなることが分かっています。
マグネシウムは、カルシウムとともに骨や歯の形成に必要なミネラルのひとつですが、他にも体の中でさまざまな働きをしています。体温調節や神経伝達、筋肉の正常な収縮、ホルモン分泌など、約300種類もの酵素反応にマグネシウムが関係していると考えられており、いわば無意識のうちに行われる体の自然な働きを整えてくれる、陰の立役者です。
鉄分は、全身の細胞にくまなく酸素を送り届ける役割を持つ赤血球を作るのに必要な栄養素として知られています。鉄分を含む食べものといえばレバーや貝、ほうれん草などが思い浮かぶかもしれませんが、キウイにも含まれています。鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血の原因となり、集中力の低下や頭痛、疲労感といった症状を引き起こすこともあります。
銅という栄養素はあまり聞き慣れないかもしれませんが、多くの食材に含まれるミネラルで、体内で造血のために働く鉄分をサポートします。貧血予防のために意識して鉄分を摂取している人は、同じくらい銅も意識して摂取するのが理想的です。
キウイは皮をむかなくても、シンプルに真ん中で切ってスプーンで手軽に食べることもできます。
この夏のビタミン・ミネラルは美味しいキウイで摂ってみてはいかがでしょうか。