日常生活で、「なんとなくやる気が出ない」、「何か楽しいことはないかと気が落ち込んでくる」などの経験は、誰でもあることかも知れません。
そんな時は、脳内物質(神経伝達物質)の「ドパミン(または、ドーパミンとも言う)」の分泌が不足気味になっているかも知れません。
ドパミンは、「やる気」や「快楽」にかかわっている脳内伝達物質のひとつで、「報酬系ホルモン」とも言われ、この言葉からもわかるように、努力して結果が出て満足したときなどに分泌される物質で、ドパミンが分泌されると学習能力や仕事の効率が上昇することが期待できます。
それでは、この「ドパミン」を増やすにはどうすればよいのでしょうか?
ドパミンは「報酬系ホルモン」と呼ばれることもあるとお伝えしたとおり、ドパミンを増やすためには自分にご褒美をあげることを意識すると良いと言われています。
例えば、これをがんばったから「前から欲しかった〇〇を買う」、「自分の好きなおいしい〇〇を食べに行く」など、なんでも良いのですが、自分にご褒美をあげることです。
かつてのオリンピックで「自分で自分を褒めたい」というコメントもありましたが、それもご褒美ですね。とにかく自分をたたえて褒めてあげることです。
その他に、有酸素運動や小さな目標を作って達成感を味わうことでドパミンの分泌を促すことができると言われています。
「目標は大きく」とよく言われますが、一方で達成しやすい小さな目標を作って達成感を繰り返すことも大切です。ドパミンは達成感を味わった時に分泌され、その回数が多いほど良いと言われており、小さな目標を達成していく事で継続的にドパミンが分泌され、「やる気スイッチ」が常にONされた状態を保つことができます。
ストレス社会と言われる中、自分にご褒美というより「自分なんか・・・」とネガティブ思考になることも多いのが常かも知れませんが、だからこそ日常生活でドパミンの分泌を増やす工夫をして「やる気スイッチ」をONにする意識を持つことが大切かも知れませんね。