4月9日は、「食と野菜ソムリエの日」という記念日です。
野菜や果物のある豊かな食生活を提起する日とするために、日本野菜ソムリエ協会が制定しました。
野菜・果物の知識を身につけ、その魅力や価値を社会に広めることができるスペシャリストの野菜ソムリエの日にちなんで、今回は、改めて野菜を摂ることの大切さを考えてみたいと思います。
★そもそも野菜はなぜ必要?
野菜に含まれる代表的な栄養と言えば、ビタミンやミネラル、食物繊維などが挙げられますが、これらの栄養は体内で生産できないものです。そのため食事で摂取するしかありませんが、不足すると体の機能が不調になってしまいます。
野菜不足になると、便秘・腸内環境の悪化、貧血、カルシウム不足、肌荒れ、身体のむくみ、生活習慣病のリスク増大などにつながる場合もあります。
★1日に必要な野菜の量は?
野菜に含まれる栄養素(ビタミンA、C、食物繊維、カルシウム、カリウムなど)を摂るために、厚生労働省が推奨する1日の必要野菜摂取量は、350gです。市販されている袋入りサラダは300gで3~4人前が目安となっています。
また、野菜の中でも、緑黄色野菜を120g、淡色野菜を230g摂るのが良い目安とされています。
しかし厚生労働省の調査によると、350g以上の野菜を摂れている人は、3割にも満たないという結果が出ています。皆さんはいかがですか?必要な量の野菜は摂れていますか?
★野菜不足解消のコツ
実際に野菜を1日350g食べる、といっても実際にはどのように食べれば良いのでしょうか。
野菜1日350g以上を無理なく達成するコツとしては、野菜を使った常備菜を作り置きしたり、冷凍野菜を活用するなど、野菜が摂りやすい環境を整えることです。
また、野菜は生で食べるよりも煮たり炒めたりして加熱調理するとかさが減り、たくさん食べやすくなります。みそ汁やスープなどの汁物にも野菜をたっぷり入れましょう。この具だくさんの汁物は塩分を抑えるのにも役立ちます。
あるいは、洗うだけで食べられるプチトマトを食べたり、スーパーなどで売られているカット生野菜を使うと手軽に野菜を食べられます。
また、1日の食事で、食べた野菜の量をある程度把握する方法として、1日5皿の野菜を食べることを目安とする方法もあります。
小皿1皿を70gとすると、5皿食べれば、350gの野菜を食べたことになるので、食べた野菜の量がわかりやすくなり、献立を考える時にも便利ですね。
★野菜の栄養不足解消には継続が大切
健康を維持するために必要な栄養は、毎日続けて摂ることがとても大切です。
日頃からなるべく食事に野菜を取り入れることを意識しながら、上記でご紹介した方法などで少しずつでも継続して野菜を食べる機会が多くしていきましょう。
いつも野菜を食べるのが難しい場合は、野菜ジュースやスムージーなどを活用すると、野菜に含まれる栄養素を摂ることができます。
また、元々栄養価の高い食材を利用した青汁なども栄養を摂るには良い方法ですね。