イムバランス(麹菌発酵大豆培養物)は、味噌用麹菌を用いて独自の技術により脱脂大豆を発酵させて得られた物質で、これまでの研究では小児アトピー性皮膚炎に対する効果をはじめ、花粉症などのアレルギー疾患に対する有用性や「NASH」抑制効果、慢性腎不全に対する有用性などが報告されています。
この度、妊娠例の免疫比Th1/Th2正常範囲を調査した後、Th1/Th2比と不妊症との関係を調査し、イムバランス摂取によるTh1/Th2比バランスの改善と妊娠とのかかわりを調査しました。
不妊症の原因には、複数の要因が考えられていますが、最近では免疫機能の不均衡も不妊リスクのひとつとして考えられるようになってきました。しかし、その治療法についてはまだ確立されていません。
そのような中で、この度免疫機能不均衡による難治性不妊症患者がイムバランスを摂取することによりTh1/Th2比バランスの改善がみられ、妊娠率が顕著に上昇したことを
「アレルギーの臨床」(2022年4月号)で報告されました。
今後、さらなる症例数を増やしていく課題は残されていますが、特にアレルギー疾患を有しているような免疫不均衡の不妊症患者の妊娠率の改善に、イムバランスの摂取は有用であるかも知れません。