仕事などで疲れて家に帰ってからお風呂のお湯に身体を沈めると、思わず「ふ~」と声が出てしまうくらいに、気持ち良くリラックスするものです。
このリラックス感だけでも、自律神経のバランスを整えてくれて、免疫力アップにつながるのですが、お風呂の効果はそれだけではありません。
身体を温めることにより体温が上昇し、体内で「ヒートショックプロテイン(HSP)」というたんぱく質が増えるのですが、このHSPこそが、健康長寿につながる注目の物質です。
ヒートショックプロテイン(HSP)は、細胞が熱や虚血、紫外線、化学物質などのストレスにさらされた時に細胞の修復や保護をするために発現するたんぱく質で、傷ついた細胞を修復する「細胞の修理屋さん」という表現で知られています。
HSPは、その分子量の違いによりHSP60や70、90などに分類されますが、一般的にHSPと言えば、HSP70の事を言います。
さて、体内でたんぱく質が複雑に絡み合って、異常なたんぱく質が蓄積した病気を総称してフォールディング病と言いますが、難病として知られている筋委縮性側索硬化症(ALS)や、アルツハイマー病、パーキンソン病などもフォールディング病と考えられており、HSP70はそれらの疾患により異常なたんぱく質が蓄積するのを防ぐ作用があることが報告されています。
最近の研究では、認知症の原因物質として知られているアミロイドβやαシヌクレインなどの細胞内の蓄積を抑制することも報告されています。
日本人は世界的に健康長寿の国ですが、和食文化(魚類や海藻類、キノコ類などの摂取、緑茶の飲用など)に加えて、お風呂に入る習慣により常にHSPを発現させていることも良い影響を及ぼしていることが原因なのかも知れません。
そのHSPを増やすことが確認された素材のひとつに「アスパラガス抽出物」があります。
「アスパラガス抽出物」の摂取により、より一層健康長寿を目指すのも良い方法かも知れません。