昨年9月号で、米国テキサス大学医学部ヘルスサイエンスセンターのジュディス・スミス教授らの研究により、医療機関向けAHCCの継続的摂取により、免疫系が補完されヒトパピローマウイルス(HPV)感染を消失できる可能性を第Ⅱ相臨床試験で確認し、論文掲載されたことをお伝えしました。
この発表をうけて、北海道大学大学院医学研究院の渡利英道教授らは、AHCCがHPVを排除する医学的効果をさらに検証するため、HPV陽性被験者を200人規模まで大幅に増やして、臨床研究を推し進めることを決め、3~4年後を目安に、研究結果について論文報告を行う予定とのことです。
(テキサス大学の臨床試験については、9月号を参考になさってください。)
子宮頸がんは、HPVの持続感染が主な原因とされ、国内では毎年約3,000人の方が子宮頸がんで命を失っています。
一方、HPV持続感染が数年間続く患者は、現状では有効な治療方法はないとされているため、HPV感染後にAHCCを摂取することによりHPVを排除できる可能性が高まるとすれば、その臨床的意義も大きいものと言え、北海道大学大学院医学研究院の渡利英道教授らも、北海道新聞の取材に対して「HPVに対するAHCCの効果を検証できれば、持続感染者の治療として大きな意味を持つ」と述べられています。
AHCCのHPV持続感染者に対する今後の研究成果に大いに期待されるところです。