今回は、秋の味覚の一つ、さつまいもの健康成分についてご紹介します。今の時季は甘さが引き立ち、焼きいもやスイーツなどでよく目にします。最近では特にその栄養価が注目されています。
★さつまいもと言えば、食物繊維!と、ヤラピン??
さつまいもの栄養素と言ってまず思い浮かぶのは食物繊維ではないでしょうか。
そのイメージ通り、さつまいもには食物繊維が豊富に含まれていて、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維、どちらも豊富に含んでいます。
水溶性食物繊維はその名のとおり水に溶けやすく、体内では腸での栄養の吸収速度をゆるやかにして食後血糖値の上昇を抑えてくれる働きがあります。
また、コレステロールやナトリウムを体の外に出すことで、血中コレステロール値の低下や高血圧予防にも役立ちます。
不溶性食物繊維は、水分を吸収することで便の量を増やす働きがあります。
便が増えることで大腸に刺激を与え、便通にも効果があります。
そしてさつまいもに含まれる特徴的な成分の一つが、ヤラピンです。
生のさつまいもを切った時に出てくる白い液体がヤラピンです。胃の粘膜を保護し、腸内のビフィズス菌を増殖させて便を軟らかくするため、食物繊維との相乗効果で便通改善に役立ちます。
★ビタミンなどの抗酸化成分もたっぷり!
ビタミンCもたっぷり含まれています。ビタミンCは免疫力アップや粘膜の強化、皮膚の健康に大切なコラーゲンの生成、歯や毛細血管、軟骨を正常に保つのに役立ちます。寒くなるこれからの季節は、感染症対策として免疫力や粘膜の強化、そして皮膚の乾燥対策にも役立つ成分です。
さつまいもに含まれるビタミンCはデンプンに守られていて加熱されても壊れにくいのが特徴です。
また、ビタミンEやビタミンB群、βカロテン、ポリフェノールの一種アントシアニンも含まれていて、これらの抗酸化作用によって抗老化や生活習慣病対策につながります。
★たっぷりのカリウム&カルシウムも健康に役立つ!
カリウムは必須ミネラルの一つです。体内でナトリウム(塩分)とのバランスを取ることで、細胞内の浸透圧を正常に保ったり、血圧を調整するのに役立つと言われています。また、体内の余分なナトリウムや水分が排出されることで、むくみの解消につながります。
カルシウムは、健康な骨や歯などをつくるのに必要な栄養素です。子どもの成長期はもちろんですが、妊娠中の赤ちゃんの発育にも関わりますので、子どもや妊娠中の人は特にカルシウム不足には気をつけたいですね。もちろん、骨粗しょう症予防のために大人もしっかり摂っておきたい成分です。
★食べ方の種類が豊富!
シンプルにアルミホイルで巻いてグリルやトースターで焼くと、焼きいもとして食べられます。
それ以外にも、煮物にしたり、みそ汁に入れたり、小さく角切りにしたさつまいもとご飯を一緒に炊けばさつまいもごはん、電子レンジなどでホクホクにして他の野菜と混ぜるサラダ、大学芋やスイートポテトなどのスイーツなど色々な食べ方ができます。
好きな食べ方で旬のさつまいもを楽しんでみてはいかがでしょうか。