最近、テレビや新聞などのニュースでよく目にする「脱法ハーブ」ですが、脱法ハーブって一体何でしょうか?
脱法ハーブとは、法的な規制を受けない化合物を乱用目的で乾燥した植物片に混ぜたものを言います。
「脱法ハーブ」という名称は俗称で、正式には「違法ドラッグ」といいます。
その大部分は、合成カンナビノイドという化合物ですが、アンフェタミンやセロトニン誘導体の構造を持つものも検出されています。
合成カンナビノイドは、中枢神経系を調節して、幻覚や幻聴、意識障害など強い精神作用や薬物依存をきたし、なんと吸煙して数秒で効果が現れるといわれています。
繁華街の雑貨店などでお香や芳香剤として普通に売られており、パッケージには「絶対に吸引しないでください」と書かれていますが、実際はパイプなどで吸煙されています。
覚せい剤やコカインなどであれば、簡易検出キットによってすぐに確認できますが、カンナビノイドなどは簡易検出キットはなく、迅速に確認できないことや迅速に確認できる方法が確立されたとしても、実際は一部の構造式を変えることで法的規制から免れて市場に出回ると考えられるので、いくら法的な規制をしてもいたちごっこになってしまいます。
さらに麻薬とは違って、所持しているだけでは取り締まることができないというのが法的な抜け道となっていますが、脱法ハーブも所持しているだけで取り締まりできるように法的規制を改める必要があるのではないかと思われます。
最近では、東京都などでは「条例」として所持を規制する動きも見られています。
法的規制が整備されるまでは、東京都のように都道府県レベルの条例で取締りを強化していくことが早急に必要と思われます。
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