いよいよ冬本番になり、寒さが厳しい季節になってきました。冷え性の方には辛い季節の到来といえるのではないでしょうか。最近では節電意識の高まりにより、電気を使わずに体を温める方法が色々と紹介されています。
その中でも、しょうがブームが巻き起こったように、体を温めるといわれる食品も注目されています。
そこで、今回は体を温める食べ物についてご紹介いたします
[体を温める食べ物とは?]
食べ物には「体を冷やすもの」と「体を温めるもの」があります。
●体を温める食べ物
[ 野菜 ] ニンジン、ゴボウ、ネギ、レンコン、ニラ、かぼちゃ、ゆず、しそ、芋類
[ 果物 ] 桃、サクランボ、あんず
[ 香辛料 ] しょうが、とうがらし、にんにく、山椒、胡椒、みそ、しょうゆ
●体を冷やす食べ物
[ 野菜 ] トマト、きゅうり、セロリ、アロエ、とうがん、ナス、白菜、もやし、レタス
[ 果物 ] メロン、スイカ、ナシ、柿、桃、みかん、バナナ、ビワ、ゆず
[ 魚介類 ] カニ、あさり、しじみ
「体を温める食べ物」を食べたからといって、急激に体温が変化するわけではありませんが、血行を良くしたり脂肪燃焼を促進することで体を温めるといわれています。
また、「体を冷やす食べ物」も同様に、急激な体温変化はありませんが、冷え性の方や胃腸の弱い方は摂り過ぎないようにご注意ください。
[体を温めるのに役立つ栄養成分は?]
冷え性に良いといわれている主な栄養素は、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、たんぱく質です。
【ビタミンB】
ビタミンBは、糖質、たんぱく質、脂質をエネルギーに変えるのに必要です。
豚肉や卵、レバー、ほうれん草などに多く含まれています。
【ビタミンC】
ビタミンCは鉄分の吸収に必要な栄養素で、貧血にも効果的です。
緑黄色野菜や果物、お茶などに多く含まれています。
【ビタミンE】
血行を良くし、ホルモンのバランスを調整する働きがあります。
カボチャ・ほうれん草・ナッツ類などに多く含まれています。
【 鉄 分 】
体温低下を防止する働きがある他、赤血球の原料となり貧血や体力不足にも良い成分です。
レバー・いわし・ほうれん草・小松菜・のりなどに多く含まれています。
【タンパク質】
筋肉や、骨、皮膚などの生成に使われます。体を健康に保つためには、たんぱく質の構成成分(必須アミノ酸)が必要です。
大豆・乳製品・カツオ・牛肉などに多く含まれています。
これらの栄養素は、体を温めるのはもちろんですが、健康を維持するためにも必要となってきます。
日頃の食生活の中で意識的に摂取し、どうしても足りない場合はサプリメントなどで補うのも一つの方法です。
[寒い時季に注意したい食べ物]
体を冷やすといわれる食べ物だけでなく、普段の食生活も体の冷えには影響します。
例えば、糖分を多く含んだ食べ物や飲み物の摂りすぎは注意が必要です。甘くて美味しいケーキやジュースなどは冷たくてもついつい食べてしまいますが、糖分の摂りすぎは血行が悪くなる要因ともなります。また、化学調味料や添加物も体を冷やすといわれています。
また、基本的に冷たい食べ物や飲み物は体を冷やします。
上記の体を冷やす食べ物も、加熱調理することで体を冷やしにくくなります。
体を温める食べ物でも、加熱調理をすることで、体を温める作用がより大きくなります。
寒い時期には食べ物も温かいものを摂るように心掛けて、体の中から冷えを改善していきましょう。
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