大豆といえば、一番に思い出すのが骨粗鬆症などに有効とされる成分の「大豆イソフラボン」ではないでしょうか。
しかし、それ以外にも大豆は、必須アミノ酸がバランスよく含んだ良質な蛋白質を豊富に含み、消化吸収率が高いこともよく知られています。
さらに、各種ミネラルやビタミンなどもバランスよく含んでおり、「畑のお肉」とも呼ばれているほどです。
また、案外知られていないのは、アメリカ合衆国が発表した「がん予防に効果がある」と考えられる食品「デザイナーフーズ」のうち、大豆はキャベツやニンニク等とともに最も有効とされる食品の中に含まれているということです。
このように豊富な栄養成分を含み、がん予防や抗疲労、骨粗鬆症改善等健康維持に欠かせない「大豆」ですが、大豆の効果はこれだけではありません。
最近の研究でもっと多くの大豆の効果が明らかになってきました。
ここにその一部をご紹介します。
大豆成分のひとつ、大豆イソフラボンの中でも最近注目されているのが、ダイゼインリッチな(ダイゼインを豊富に含む)アグリコン型大豆イソフラボンです。これは、お味噌のような大豆発酵食品やサプリメント(※1)などで摂取することが可能です。
ダイゼインリッチなアグリコン型大豆イソフラボンの論文発表されている研究成果(※2)として、
(1)アディポネクチンの増加作用や脂肪細胞を小さくすることによるダイエット効果
(2)更年期障害におけるホットフラッシュ改善作用
(3)抗アレルギー作用
(4)受精卵着床改善作用などによる不妊症治療への応用
(5)乳癌や前立腺癌の予防・改善作用
(6)突発性難聴や耳鳴りの改善作用
(7)血中中性脂肪や血中コレステロールの低下作用
(8)脳梗塞や心筋梗塞の予防作用
などがあります。
栄養価満点で、このように様々な健康に対する効果が研究でわかってきている大豆は、思わず「大豆は偉い!」と言いたくなる食材のひとつですね。
※1 市販されている大豆イソフラボン含有サプリメントの中には、ダイゼインリッチなアグリコン型イソフラボンが含まれていない商品がほとんどですのでご注意下さい。
※2 論文発表は、学会発表と異なり厳しい審査があり、データに一層の信頼性があります。
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