10月に入ると、朝晩は寒いくらいに冷え込むようになってきました。
とはいえ、日中陽射しが強い日や電車内などはまだ暑いと感じることもあり、一日の気温差が大きい時期でもあります。
気温の急激な変化は体にとっては負担となり、知らず知らずに体のストレスを溜めてしまうことにもなりかねません。
そこで今回は、気温変動が大きい時季の体温調節について、注意点などをご紹介します。
■体のだるさは「秋バテ」?
夏バテ、とはよく聞きますが、実は秋バテという言葉もあるくらい、秋に入ってからの気温差に対応できず、体調を崩してしまう人が増えています。
秋になると朝晩は寒く、日中は暖かい、または暑い、といった気候になります。
本来であれば、気温に応じて自律神経が働いて、体温調節を適切にすることで、身体への悪影響というのはそれほど大きくはありません。
しかし、夏の間、冷房や過度な冷たいものの飲食に慣れてしまい、体温の調節がうまく働かなくなっている場合があります。
さらに今年は例年以上に厳しい暑さが続いたため、体力そのものが低下していることも考えられます。
そのため、温度差や朝晩の涼しい気温にうまく対応できず、身体のだるさや風邪をひきやすくなる、といった状態になってしまいます。
■体を冷やさないことが大切
改善の方法としては、まず身体を過度に冷やさないことが大切です。特に朝晩の冷え込む時間帯には、保温性のある下着や重ね着などで身体を冷やさないようにしましょう。
日中は暑くなることもありますが、すぐに脱げるジャケットや薄手の羽織物などを持っておくことで、朝晩の冷え込みに対応しましょう。
また、入浴も体温調節には重要です。38度程度の少しぬるめのお湯にのんびり浸かることで身体の芯から体温が上昇し、血流も良くなります。
またリラックスして副交感神経が優位になることで、自律神経の働きも回復しやすくなります。
■良い睡眠を心がけましょう
そして、自律神経の働きを良くするためには、十分に良い睡眠をとることも大切です。
良い睡眠をとるためには、一旦体温を上げてから、徐々に下がっていく時に寝始めると良いと言われています。
そのために良いと言われているのが入浴です。
睡眠2時間くらい前に入浴して一旦体温を上げると、寝る時にはちょうど体温が下がり出している頃になります。
その際、上記にも書いた通り、熱いお湯に浸かることは避けて、38度くらいのぬるめのお湯にゆっくりと浸かるようにしましょう。熱いお湯に浸かると、逆に交感神経が刺激されて、目が冴えてしまうことにもなります。
また、タオルケットや厚めの布団など夜の気温によって使う寝具をこまめに変えたり、寒いと感じた時にすぐ手に取れるような場所に予め置いておくと、夜間の冷え込みなどにも楽に対応できます。
その他、気をつける点としては、口に含むものはなるべく常温以上のものを心がけたり、適度な運動をするなど、身体をなるべく冷やさないようにしてください。
秋を元気いっぱいで楽しく過ごせるよう、秋バテに気をつけた生活習慣を心掛けてみてはいかがでしょうか。