大分大(大分市)は19日、かつら大手「アデランス」(東京)と、抗がん剤治療に伴う脱毛を防ぐ共同研究を始めたと発表した。
「新規α(アルファ)リポ酸誘導体」と呼ばれる抗酸化物質を用いた予防剤の試作品をすでに開発しており、3年後の商品化を目指している。
発表によると、同大は、がん治療などにおける抗酸化物質の効果に関する研究を実施。抗がん剤の副作用についても調べ、脱毛の原因は頭皮が炎症を起こし、毛根などが破壊されるためとみられることを突き止めた。さらに、複数の抗酸化物質の効能を調べたところ、新規αリポ酸誘導体には、炎症を抑える効果などがあることを示すデータが動物実験で得られたという。
来年から始める臨床試験では、抗がん剤治療と同時に、頭皮に試作品の予防剤を塗り、脱毛が抑制されるかどうかを確認する。2016年にも医薬部外品として商品化につなげたい意向だ。北野正剛学長は記者会見で「脱毛による心理的な苦痛は大きく、予防剤はがん患者にとって朗報になる」と述べた。
(2013年11月20日 読売新聞)
