最近の健康ブームで、健康に良い食材として「トマト」をよく目にします。
サラダはもちろん、トマト鍋まで幅広くレシピに登場しているようです。
そこで今回は、トマトの持つ健康パワーについてご紹介させていただきたいと思います。
トマトといえば、皆さんご存知の「リコペン」を多く含んでいる食材です。
リコぺンとは、カロテノイド(緑黄色野菜に多く含まれる色素のこと)の一種で、脂溶性の赤色色素のことです。
さて、私たち人間の体内では、原因は様々ですが、一定の割合で活性酸素が発生しています。
活性酸素とは、酸化力が強い酸素のことで、触れた体内の組織を錆びさせてしまいます。
血管が活性酸素によって錆びてしまうと「動脈硬化」、細胞内のDNAが錆びてしまうと「ガン」になってしまいます。
リコぺンには強力な抗酸化力があり、β-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上にもなるとも言われ、ガン予防、美白効果、生活習慣病予防、ダイエット効果を期待できるなどと言われています。
ガン予防効果としては肺ガン、乳ガン、子宮ガン、前立腺ガンで有効性が示唆されています。
また、リコぺンは、アディポネクチンという血中の超善玉物質を上昇させることがわかっています。
アディポネクチンの上昇により、生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防・改善が期待できます。
2012年2月、京都大大学院農学研究科の研究により、肥満マウスにトマトのダイエット効果のある成分をエサに混ぜて与えたところ、中性脂肪が減少し血糖値が低下、普通のエサだけを与えたマウスと比べると有意な差が見られ、トマトに脂肪燃焼効果を持つ脂肪酸の一種が含まれている事が分かりました。
最近「トマトダイエット」が話題になっているのは、食生活の中にトマトを取り入れることでダイエット効果が期待出来る可能性があるという理由にあるようです。
リコぺンの一日摂取目安量は、15mg程度と言われ、大きめのトマト2個分相当になります。
トマトだけでなく果肉の赤いグレープフルーツやスイカ、パパイヤなどにもリコペンが含まれています。
その中でも、トマトは最も多くリコペンを含有しています。
しかし、いくらトマトが良いと言っても毎日トマトを購入してメニューを考える事を繰り返すということは、かなり大変です。トマトジュースや、リコぺン含有のサプリメントを上手に活用して、トマトの健康パワーを活用してみてはいかがでしょうか?