牡蠣は、ミネラルなどの栄養が豊富であることから「海のミルク」とも言われています。
生ガキ、お鍋、カキフライ、カキ飯など色々な方法で食されているカキは、日本では冬の
味覚の定番となっています。
そんなカキには、どのような健康成分が含まれているのでしょうか。
肝機能保護の定番成分「タウリン」
タウリンは、栄養ドリンクに含まれていることが多く、名前はご存知の方も多いと思いますが、
カキに限らず、その他の海産物にも多く含まれている成分です。
タウリンの代表的な働きとして肝機能保護作用があります。ラットを使った実験でも、
タウリンを投与するとはるかに早くアルコールを分解するという実験結果も出ています。
また、タウリンによって、胆汁酸の分泌が盛んになり、肝細胞の再生を促進させ、
細胞膜を安定化させる作用やコレステロールを排泄させる働きによって血液中の
コレステロール値を低下させる作用があります。
さらに、インスリンの分泌を促す作用もあり、糖尿病の予防にも良いとされています。
人の体内で合成されるタウリンの量は少ないため、カキをはじめとした海産物で積極的に摂取することが大切です。
カキに多く含有のグリコーゲンとは?
カキに多く含まれている成分の代表がグリコーゲンで、疲労回復や体力増進などに良いとされている
健康成分です。
グリコーゲンは、体内に蓄えられ、体内のエネルギーが足りなくなったら糖質に変化して使われる
多糖類の一種で、肝臓や筋肉に貯蓄され、脳や筋肉がエネルギーを必要とするとき、
必要に応じて真っ先に利用されます。
実は、牡蠣に含まれる糖質の半分がグリコーゲンなのです。
また、グリコーゲンには、肝臓の働きを活発にし、ホルモンを正常に機能させて身体に活力を
与える働きもあると言われています。
特に、カキのグリコーゲンは、他の食材から摂取するものに比べて吸収が非常に良いとされており、肝臓・膵臓や
骨髄の主成分でもあります。
ビタミン・ミネラルも豊富!
カキには鉄分も多く含まれています。100gあたり3.6mgと、卵に比べて約2倍の量が含まれています。
鉄分を効率よく吸収するには、ビタミンCを一緒に摂るのがオススメです。カキを食べる時にレモンを
かけるのも理にかなった食べ方といえます。
その他にも、カルシウム、銅、亜鉛などのミネラル類を多く含み、ビタミンA・B1・B2・B12
などのビタミン類も豊富に含まれています。
特に亜鉛は、食品の中でもカキが最も含有量が高いとされていて、新陳代謝を高め、抜け毛や肌荒れを防ぎ、
味覚障害予防に役立つと言われている人間にとっての必須ミネラルです。
ビタミンB群が多く、疲労回復、眼精疲労にも効果的ですが、特にビタミンB12は、下肢(足)のしびれや
神経障害に効果があります。また、「美容ビタミン」と呼ばれるビタミンB2が多く含まれている為、女性には
嬉しい美肌効果が期待できます。
カキに含まれるグリコーゲンをはじめとした栄養分が特に豊富なのは冬です。旨味成分も多く含み1年を通しても
最も美味しい時季ですので、身体のためにも、カキ鍋やカキフライなどお好みの調理法で召し上がってみては
いかがでしょうか。
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