最近、何かと話題になる「スマホ」。町のあちらこちらで歩きながらや電車の中などでも「スマホ」を操作している方をよく見かけるようになってきました。
ほとんどの若い方はスマホを所有しており、特に今の若い方にとっては、もはや生活必需品となっています。
高齢者向けにも「簡単スマホ」なるものが販売されていますが、果たして高齢者の方にとって本当に簡単かどうか・・・?
さて、そのスマホですが、医療現場でも様々な場面で利用されるようになってきました。
医療機関の待ち時間の確認や診察の順番の確認を携帯から確認することはかなり前から実施されていましたが、まだそんなに普及しているとは思えません。一方で、スマホを利用したシステムが次々と開発されています。
医療機関の特徴や診察時間、診療科目、所在地を調べるのは当たり前のようにネット検索で調べている方も多いと思います。
休日に診療している医療機関を調べるのにも便利になりましたね。
最近では、専用アプリを使用して処方箋を写真にとって薬局に送信するということも行われ始めています。
今では、FAXで処方箋を送信するのが主流ですので、スマホを利用して処方箋を送信するということが普及するまでにはしばらく時間がかかるかも知れません。
ところで、新たな話題として、自己血糖測定器をスマホとつないでデータを読み込むということもできるようになってきました。
1型糖尿病の場合は、1日4回程度の自己血糖測定が欠かせませんが、測定するだけでも大変ですので、管理ノートに記入して外来に持参するのは、患者さんにとってかなり負担となっているのは言うまでもありません。そこで登場したのが自己血糖測定器とスマホを接続してデータを読みこむ「アプリ」です。これを利用すれば、自動的に血糖数値が読み込まれて、しかもデータをグラフ化して血糖値の推移がわかりやすくなるというメリットがあり、管理ノートへの記載忘れや記載間違いがなくなる他、患者心理としての多少のデータの改ざんも全く不可能になりますので、診療にも大変役立つものと思われます。
このアプリを利用できるスマホの機種は、まだ一部しかありませんが、おそらく将来的には、主治医のパソコンに送信して、医師がリアルタイムで確認できるようになるかも知れません。
さらに、自己血糖測定器だけではなく、血圧計などもスマホと接続できるようになってくることと思われます。
このように医療現場でも次々とスマホを利用したシステムが開発されていますが、これからの時代は、私たちもそのスピードに追いつけるようにスマホを操作をできるようにしなければなりません。しかし、私のような世代には、「少々厳しい」というのが正直な感想です。
一方で、若い世代の方にとっては便利としかいいようがないというところでしょうか。