皆様こんにちは。梅雨の時季となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。さて、6月といえば、「6(む)4(し)」に因んで6月4日~10日までの期間は、「歯と口の健康週間」とされています。
そこで、今月は歯の健康についてお話させていただきたいと思います。
「歯周病」は生活習慣病のひとつ
私達の生命活動は、食べることによって支えられていますが、食べることに欠かせない器官が「歯」ですね。
ところが、歯の寿命は、長くなった平均寿命に追いついていません。歯を失う2大要因が「歯周病」と「虫歯」で、なかでも「歯周病」は生活習慣病に位置づけられ、成人の8割以上が歯周病にかかっていると言われています。
5歳~14歳で約3割、15歳~24歳で約7割が「歯周病」初期段階である歯茎の炎症がみられるので、「歯周病」は中高年層だけの病気ではなく、若い時からの予防が大切なことを物語っています。
最近では、歯を失い生活の質(QOL)を低下させない為にも、「予防歯科」を推奨する機運が高まっています。
「歯周病」・「虫歯」予防の為の家庭で出来るセルフケア
☆食べたら即、正しい歯磨きで、歯垢を残さず落とす。
☆歯ブラシは月1回を目安に交換し、毛先の広がったものは使用しない。
☆歯間ブラシやデンタルフロスなどを活用して、歯と歯の間の歯垢も除去する。
☆就寝中は唾液の分泌が少なくなり、自浄作用が低下し、特に細菌が増殖する傾向にありますので、デンタルリンスを活用するのも有効です。
液状なので、口の隅々にまで成分が行き渡り、殺菌作用の成分が含まれているものは、歯周病・虫歯・口臭予防効果が期待できます。
【歯磨きの基本】
(1)毛先を歯の面に当てる。
(2)毛先が広がらない軽い力(150~200g)で、5~10mmの幅を目安に小刻みに動かし1~2本ずつ磨く。
(3)歯ブラシの届きにくいデコボコしている歯には、歯ブラシを縦に当て、毛先を上下に動かすなど、歯垢が残りやすい場所をチェックし工夫して、より丁寧に磨くことが大切です。
歯科医院で定期的に検診を!
虫歯の早期発見や、自分で除去し切れない歯垢除去の為に、また、自分に合った歯磨き指導を行ってもらうなど、1年に2回程度は歯科医院を受診することをお勧めします。