認知症の原因の一つ、アルツハイマー病の発症に、脳の免疫細胞の変化が関わっている可能性がある-。米デューク大の研究チームがそんな論文を米科学誌に発表した。チームはアルツハイマー病のモデルマウスを調べ、病気の初期段階で、脳の免疫防御を担うミクログリアという細胞が変化し、アミノ酸の一種、アルギニンを壊し始めることを見つけた。この変化は、記憶に関わる脳の領域で顕著だった。
がん治療薬として治験中のDFMOという薬剤を発症前のマウスに投与したところ、ミクログリアの変化が抑えられ、この病気の特徴である脳へのタンパク質蓄積も少なかった。今後、発症後のマウスにDFMOを投与し効果を調べる。
(2015年6月3日 産経新聞)
