最近、日本整形外科学会により提唱されている「ロコモティブシンドローム」という言葉が話題になっています。
しかしまだまだこの概念も一般の方にはなじみが薄く、はじめて耳にしたという方のほうが多いかも知れません。
「ロコモティブシンドローム」は運動器症候群のことで、身体運動にかかわる骨・筋肉・関節・神経などの総称である「運動器」をトータルに捉え、その健康と機能維持の重要性を広く訴えるために提唱された概念です。
皆さまもご存知のように、2011年9月現在、65歳以上の高齢者は約3,000万人で高齢化率は約23%に達しています。
まさに人類が経験した事のない「超高齢化社会」において、「痛みや障害なく、元気に生きる」、「最後まで自分の足で歩く」ということが目標になります。出来る限り要介護者を減らしたいという思いの結果、提唱されたのが「ロコモティブシンドローム」です。
とはいうものの、高齢になれば誰でも足腰も弱ってきます。それをいかに健康に保っていくのかということが目標なのですが、そのためには積極的にロコモーショントレーニングといわれる体操を行う事など、運動をしっかりして骨・筋肉・関節を鍛えることが大切です。
「ロコモティブシンドローム」の要因となる運動器疾患として、変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症がありますが、これらの疾患はほとんどの高齢者の方にとっては避けられない疾患です。
しかし、はじめから諦めるのではなく、これらの疾患の進行をいかに抑えて快適な生活を長く送るかということが大切な考え方です。
そのためには、日常の食事療法と先に述べた運動療法、必要に応じた適切な薬物療法などでうまくコントロールすることが大切です。
薬物療法として、痛みの軽減の第一選択として非ステロイドの鎮痛剤が用いられますが、痛みが強いときには、弱い麻薬系の薬も使うことがあります。
骨粗鬆症に対しては、活性型ビタミンD剤や骨のカルシウム分が血液に溶け出すのを抑える薬(骨吸収抑制剤)などが使用されます。
このように必要に応じてお薬の服用も欠かせませんが、あわせて信頼のおけるサプリメントをうまく活用することもおすすめです。
早い段階からサプリメントを活用して、日常の食事で補えきれない有用成分をしっかり摂取することにより、変形性膝関節症や骨粗鬆症などの症状を緩和することができます。
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