~使い方で迷った時は、専門医に相談しましょう~
私が薬剤師になったころから現在に至るまで、もうすでに25年経過しますが、25年前も現在も相変わらず「ステロイド」と聞いただけで拒否反応を示す方が実に多いことに驚きを隠せません。
どうして、必要以上に拒否反応を示すのでしょうか?
それは、様々な情報の中で、ステロイド剤の怖い面ばかり強調して、マスコミなどに取り上げられ、「ステロイド=怖いもの」という潜在意識が働いているかも知れません。
しかし、ステロイドそのものは、使い方さえ誤らなければ非常に有効な医薬品ですので、そのことをもっと一般の方に情報提供する努力も必要と思っています。病状によっては、勝手にやめたりせずに、使用しなければならない(使用しないとかえって危険な)こともあります。
ただ、ここで重要なキーワードは、「使い方さえ誤らなければ」ということばです。
ステロイドの副作用で問題となるのは、その使い方の誤りに問題がある場合がほとんどです。
例えば、ステロイドの副作用を恐れるあまりに、ある程度状態がよくなったと自己判断して勝手に中止してしまうことでリバウンド現象を発生させてしまうことがあります。 リバウンド現象とは、強いステロイド剤を大量に使っていたり、比較的弱いステロイド剤でも長期に使っていた場合に、急に中止したときに症状が急に悪化する現象のことを言います。
症状が急に悪化すると、ステロイドの作用と思って、ますます怖くなって使わない、使わないから症状が悪化する・・・という悪循環に陥ってしまいます。
通常、アトピー性皮膚炎などにステロイドを使用する場合、はじめは強めの薬を使用し、徐々に弱い作用のものに変えていきます。
このときに、勝手にやめてしまっている場合、医師は薬を使用しているにも関わらず症状が治まっていないと勘違いして、ますます強い薬に変える場合もあります。当然、副作用がでる可能性も高くなってしまいます。これも悪循環です。
ステロイドは使い方さえ誤らなければ有効な薬ですので、勝手な判断で使用したり中止したりせず、使い方で迷ったときは必ず医師または薬剤師に相談して、正しく使用してください。
~ 参考までにステロイドの強さ ~
1群 (strongest) ・・・デルモベート・ジフラール(ダイアコート)
2群 (very strong) ・・・パンデル・マイザー・リンデロンDP・フルメタ・ネリゾナ トプシム・ブデソン・ビスダーム・アンテベート
3群 (strong) ・・・プロパデルム・リンデロンVG・ボアラ・メサデルム ドレニゾンテープ・アドコルチン・リドメックス フルコート・エクラー
4群 (mild) ・・・アルメタ・ロコイド・ロコルテン・キンダベート レダコート・グリメサゾン・ケナログ
5群 (weak) ・・・プレドニゾロン・コルテス・プラベックスローション デキサメサゾン・ネオメドロールEE眼軟こう リンデロンA眼軟膏・プレドニン眼軟膏 テラコートリル軟膏・エキザルベ・オイラックスH軟膏
(注意)この強さの分類は、絶対的なものではありません。同じ薬でも属する強さが、人によって違う場合があります。また、軟膏やクリームなど種類によっても違うことがあります。
