先日実施いたしました健康スマイルアンケートの中に、「薬と健康食品」の相互作用について記載して欲しいというお声がありましたので今月と来月の2回に分けて掲載させていただきます。
1回目の本誌では、薬と食品の相互作用についての全体像をお話して、次号に薬と健康食品の相互作用についてまとめます。
薬と一般食品の相互作用は比較的良く知られていますが、やっと最近になって、薬と健康食品の相互作用も知られるようになってきました。 それでも全てが解明しているわけではございません。 しかし、過剰に怖がるのも禁物です。
前述したように、私たちが日常食べている食品でも薬との相互作用に気をつけなければならないものはたくさんあります。 健康食品も食品であるということを考えると当然のことで、特別なものではないことをはじめにご理解いただきたいと思います。
(食品と薬の相互作用の例)
テトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗菌剤などは、金属とキレート(複合体)を作り、溶けにくくなります。従って、これらのお薬を服用する場合には、牛乳やヨーグルトなどと一緒に服用するとお薬の吸収が妨げられますので、一緒に服用することを避ける必要があります。もちろん、金属(ミネラル=カルシウム、マグネシウム、セレニウム・・・等)を含んだ健康食品と一緒に服用することも避けなければなりません。
また、ご存知の方も多いと思いますが、カルシウム拮抗剤という高血圧のお薬をグレープフルーツジュースで飲んではいけません。グレープフルーツの成分が薬物代謝酵素に作用して、薬の効果を高めてしまうことが報告されています。
さらに、アルコールの影響では、例えばシメチジンという胃薬をアルコールと一緒に服用すると、シメチジンがアルコール代謝酵素を阻害して悪酔いさせてしまう可能性があることも報告されています。 意外なところでは、タバコの薬に対する影響です。
タバコも薬物代謝酵素に影響を与えることが知られていて、喘息治療薬のテオフィリンや解熱鎮痛剤のアスピリンなどを服用している方が喫煙すると、薬物代謝酵素を誘導し、薬の分解を早めてしまうことが解っています。即ち、薬の効きが弱くなってしまいます。
このように食品とお薬の相互作用はたくさん知られており、上記に示したものはほんの一部に過ぎません。 次号には具体的な「薬と健康食品の相互作用」について、一覧表にまとめてみます。
