病院からお薬をもらったときに、「食後」、「食間」、「食前」や「寝る前」などと指示されていると思います。
これらは、空腹時の方が吸収が良いと考えられたり、食後の方が胃腸への負担が少ないと考えられたり、あるいは「飲み忘れ」が少ないなどの理由で処方される場合がほとんどです。
しかし、薬の効き目を最大限にいかすためには、食事との関係と同時に体内時計を考慮することも必要です。
例えば、よく知られているところでは、アレルギー症状を抑えるお薬は、明け方によく効くように工夫することがありますが、これは体内で副腎皮質ホルモンの分泌量が低下する時間帯にあたりますので、アレルギー症状が出やすくなる時間帯だからです。
人間をはじめとする生き物には、体内時計があります。
自分で意識しないうちに体温や血圧は夕方ごろ最も高くなったり、尿量は午前中に多くなったりするのも体内時計による影響です。
ですから、高血圧症のお薬は、夕方ごろに効果が現れるように処方するのが適しています。
最近、体内時計と薬の服用時間についての研究も活発になっています。
まだ研究の途上ではありますが、体内時計を考慮する場合とそうでない場合で比較すると薬の効果に大きな違いが現れる可能性が高いこともわかりつつあります。
今後の研究成果に期待したいところです。
(注意:医師や薬剤師の指導に基づき、勝手に服用時間を変えないようにお願いします。 例えば、朝1回だけ服用する高血圧のお薬でも、徐放剤といってゆっくり溶けながら長時間作用する薬もあります。)
