2017-2018年シーズンのインフルエンザ感染者数は、A型とB型が混在して流行したため、過去最高レベルの流行となりました。
皆さんは大丈夫でしたか?
このシーズンのように大流行した時だけでなく、どのシーズンについても、感染を拡大させないための対策が大切であることは言うまでもありません。
このシーズンは、過去最高レベルの流行となったことから、早くも来シーズンのことも気になるところではありますが、本年1月号でご紹介した新しい抗インフルエンザ薬が、本年2月に正式に「ゾフルーザ」という商品名で製造販売承認が得られました。
その一方で、ちょっと気になる論文を見つけましたので、ご紹介させていただきます。
それは、インフルエンザの主な感染経路は、感染者のくしゃみや咳で飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染する「飛沫感染」か、ウイルスが付着したものを触ることで感染する「接触感染」のいずれかと考えられていましたが、なんと感染者が呼吸するだけでもウイルスが拡散し、同じ部屋にいる人に感染する「空気感染」が起こりやすいという新たな研究結果の報告です。
即ち、インフルエンザ感染の拡大を防ぐために、「予防接種」、「抗インフルエンザに有用なサプリ
メントの飲用」、「インフルエンザ患者が咳をしているときには近づかないこと」や「頻繁な手洗い」、「うがい」、「部屋の加湿」、「十分な睡眠」、「水分と栄養の補給」、「部屋の換気」の他、「マスクの着用」、「少しでも感染が疑わしいときには、無理をして出社せずに早めに受診する(または、早めに早退して受診する)」などのしっかりとした対策がより一層大切になると思われます。
特に仕事を持たれている方は、咳などの症状が出ていなくても、インフルエンザに感染していた場合、呼吸するだけで周りの方にウイルスをまき散らしてしまうことを考えると、インフルエンザシーズンに急な高熱などの症状があった場合、今まで以上に「早めの受診」がインフルエンザ感染の拡大を防ぐために有効かも知れません。
来シーズンに向けて参考までに!