~ ~ 11月8日は、いい歯の日 ~ ~
秋らしい気持ちの良い気候となりました。
食欲の秋とも言われ、おいしい秋の味覚を楽しみたいものです。
でも、歯の状態が悪いとその楽しみも半減してしまい、それどころではなくなることもあります。
11月8日は、いい歯の日です。「11(いい)8(歯)」の語呂合わせをもとに、平成5年に、日本歯科医師会によって制定されました。
そこで、今月は虫歯についてお話いたします。
虫歯は、細菌が糖質をもとに作り出す酸によって歯を溶かすことで発生します。
多くの虫歯は、歯の間や奥歯の溝から発生します。
生えてから間もない子供の歯は弱く、甘い飲食物を子供が好むことが多いので虫歯になりやいといわれています。
虫歯の治療は、なんと成人の9割以上が経験しており、40歳以上の年齢層では虫歯が原因で約4割もの方が歯を抜かれているそうです。
そんな虫歯ですが、しっかり予防することである程度は防ぐことができますし、早期に治療すれば痛みも少なく早く完治します。
虫歯の治療は、虫歯が歯の表面に限られる場合は、削らずに再石灰化を期待します。
虫歯が大きくなると、歯を削って詰め物やかぶせものをつける治療を行います。
虫歯がさらに進行して歯髄(しずい)と呼ばれる神経や血管を含む組織に達すると、その歯髄を除去する必要があり、多くは土台を立ててかぶせ物をする治療が必要となりますが、ここまでくるとかなり「痛い治療」になります。
虫歯の予防法として、歯の再石灰化を期待するフッ化物や、奥歯の溝を物理的に封鎖するシーラント(歯の再石灰化を期待するフッ化物を含んでいる)、歯みがきの励行、糖分を含む飲食物の摂取頻度の制限などがあります。
しかし、なんと言っても私達が日ごろから間単に出来る歯みがきが虫歯予防の基本です。
歯みがきは、虫歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を歯面から除去することが大きな目的です。
プラークを取り除くためには、しっかりと歯みがきをすることが大切で、みがき癖などでいつも同じ場所にプラークが残っていると、せっかく歯磨きをしていても虫歯や歯周病になりやすくなります。
食後のお口の中は、虫歯になりやすい状態が20分以上も続くと言われていますので、食事の後は歯みがきを満遍なく行う習慣をつけましょう。
また、睡眠中は唾液の分泌が少なくなり、唾液による自浄作用が低下するために細菌が繁殖しやすい状態になります。
寝る前の歯みがきが不十分だと、就寝中に細菌が増殖し、起床時の細菌数が夕食後の約30倍にもなることが分かっています。
歯みがきのポイントは、表面はもちろん、歯の裏側、歯と歯茎の間を含めて前歯から奥歯にかけて、全体的にみがき残しが無いように順番を決めて歯の1本1本を丁寧に5分以上かけてみがくことです。
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