テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター婦人腫瘍学教室の子宮頸がんモデルマウスを用いた研究で、シスプラチン併用によってヒトパピローマウィルス(HPV)の消失と腫瘍増殖抑制を確認し、同教室のジュディスA.スミス准教授らが第9回アメリカ癌統合医療学会(平成24年10月)で発表しています。
その後、継続してモデルマウスを用いた研究がなされ、平成25年10月に開催されたアメリカ癌統合医療学会、本年3月に開催されたアメリカ婦人科腫瘍学会などで相次いで発表されてきました。
さらにこの度、テキサス大学ヘルスサイエンスセンターのジュディスA.スミス准教が、本年10月に開催された第11回アメリカ癌統合医療学会において、ヒトパピローマウィルス(HPV)に感染した女性10名に対してAHCCを投与した予備臨床試験の結果を発表しました。
この試験結果によれば、10名中5名がHPV検査陰性となり、そのうち3名はHPV消失が確認されています。
この予備試験結果は、モデルマウスを用いた研究結果と一致し、スミス准教授は「この結果は非常に勇気付けられるものです。最低3ヶ月、人によっては6ヶ月継続摂取が必要となりますが、AHCCは副作用が無い上に、免疫を調整するという効果もあります。この前臨床試験の結果をより確かなものにするため、第2相無作為化プラセボ対照試験を計画しています。」と語っています。
今後の研究結果の公表が待ち望まれるところです。