厳しい暑さが続いており、「食欲がない」という方も多いのではないでしょうか。
そうなると、ついついそうめんやそば、うどんなどの「のど越しの良い」食べ物や冷たい食べ物・飲み物を続けてしまいがちです。そんな時に食欲を少しでも高めてくれるのが薬味です。香りや刺激的な風味で「食欲が出てくる」なんてことありませんか?
そこで、今回は薬味としてだけでなく、夏バテ回復の食材としてもよく用いられる、みょうがの健康成分についてご紹介します。
みょうが(茗荷)とは?
みょうがは、今では年中出回っていますが、7~8月に採れるものを「夏みょうが」、9月~10月に採れるものが「秋みょうが」と言われており、この時期が旬とされています。
主に薬味や漬物として食べられているみょうがですが、中国では薬用の植物として使われており、独特の苦味と香りが特徴です。食用として栽培されているのは日本だけで、野菜としては日本でしか食べることができません。
みょうがといえば、あの独特の香り
まず、みょうがの独特の香りの成分は、α-ピネンという物質です。
α-ピネンはファイトケミカルという植物の生命のパワーとも言える栄養素の一種で、第7の栄養素として大きな注目を集めていて、がんを予防する成分として有名です。
さらに、α-ピネンは眠気を覚醒したり、発汗を促し、血液の循環を良くすると言われているほか、消化の促進にも役立つと言われています。そのため、シャキシャキとした食感とその香りで、食欲が出にくい夏場でも、食欲を増進してくれる薬味として、よく用いられます。
みょうがの辛さにも良い作用が
また、みょうがの辛味成分であるミョウガジアールという成分には、血液循環を良くする作用の他、強い抗菌作用がありますので、夏の弱った体内での解毒・抗菌作用で、身体を守ってくれます。
その他、きゅうりやナスなどの夏野菜によく含まれているカリウムも、みょうがには含まれています。
カリウムは体内の余分な塩分を排出し、体内の水分量の調整をしてくれます。
胃液の分泌を促進する作用もありますので、α-ピネンとともに、食欲増進と消化に良い影響を与えてくれます。
みょうがの食べ過ぎは「物忘れしやすくなる」??
みょうがを食べると「もの忘れしやすくなる」? これは科学的根拠のない、全くの迷信です。
その由来は、お釈迦様の弟子の一人にとても物忘れのひどい人がいて、ついには自分の名前すら忘れてしまったそうです。そのため、自分の名前を書いた札(名荷)を首からさげていました。やがて、彼の死後、お墓から生えてきた植物が、首からさげていた名荷から、茗荷(みょうが)と名づけられたという言い伝えがあります。
そのため、みょうがは物忘れなどと結び付けられるようになったという言い伝えもあるようです。
さて、みょうがを食べる際には、鮮度が大切です。α-ピネンは揮発性が高く、切ってそのまま置いておくとどんどん失われていってしまいます。薬味として使う場合は、なるべく食べる直前に切るようにしましょう。
また、みょうがは薬味としてだけでなく、天ぷらや甘酢漬けなどでも食べられている食材です。
夏バテにお困りの方は、日頃の食事にみょうがを加えてみてはいかがでしょうか。
