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Posts in category くすりの話

HSP(ヒートショックプロテイン) 新たな可能性!

9月02
2017
Written by admin
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2015年3月号のくすりの話で、病院でも処方されている胃薬(成分名:テプレノン)が認知症に効果が
期待できるかもしれないというお話を致しました。
その作用についておさらいすると、
「認知症の中でも代表的なアルツハイマー型認知症が発病する原因の一つに、脳内にアミロイドβなどの異常
な絡まり方をしたタンパク質が蓄積するためと言われています。
アミロイドβなどの絡まったタンパク質をほどく作用のある物質がHSP(ヒートショックプロテイン)で、
体内でHSPを増やす物質のひとつに、テプレノンがある」
という事をお伝えしました。
HSP(ヒートショックプロテイン)は、体に熱や紫外線などによるストレスが加わると、体内で作り出されて細胞を保護・修復するタンパク質として最近注目されている物質で、NHKの情報番組「ためしてガッテン」でも紹介されています。

最近、岡山理科大学の研究グループにより、テプレノンがHSPを体内で増やすことで「抗うつ作用」を発揮する可能性が発表されました。
研究グループによると、縄張り意識が強い大きなマウスがいる飼育箱に、小さいマウスを入れて攻撃されることによりストレスがかかると、小さいマウスはうつ病のような状態になりますが、その時の脳内のHSP発現量は大幅に低下し、テプレノンを投与すると、HSPが増加し、抗うつ効果がある「神経栄養因子」の発現量が増えることが確認されたとのことです。
また、ヒトへの効果を確認するため、米国食品医薬品局(FDA)が公開するデータベースを分析したところ、インターフェロン投与で発症する副作用の「うつ病」が、テプレノンで抑えられていたことが判明しました。
研究グループによると、既存の抗うつ薬は重い副作用を伴うものもあり、
テプレノンのうつ症状改善に対する効果をヒトで検証し、2~3年以内に
実用化を目指したいとしています。
このように、HSPを体内で増やす事は、健康維持の上でも有用と思われますが、最近では、抗ストレス、睡眠改善、認知症予防・改善対策としてHSPを体内で増やすサプリメントも注目されています。

※現時点では、テプレノン(一般名)がアルツハイマー型認知症及びうつ病の医薬品になっているわけではありません。その効果については未検証ですので、ご理解ください。

「プラセボ効果」と「ノセボ効果」~ジェネリック医薬品に多いノセボ効果~

8月05
2017
Written by admin
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プラセボ効果(プラシーボ効果とも言う)って、耳にしたことがありますか?
プラセボとは、日本語では「偽薬」といいます。一般的には、お薬を開発するときにその薬の成分が本当に効果があるかどうかを調べるため、見た目は本物の薬と同じで、成分は乳糖などの効果が期待出来ないもので作っている薬のことです。
お薬の開発には、このプラセボと本物の薬とを比較して効果を判定します。
なぜなら、お薬の効果は案外、精神的なことにも左右されやすいことが分かっているからです。
極端な例では、信頼している医師が不眠症の患者さんに対して「この薬はよく効きます」と言ってビタミン剤を渡すと、次回の診察時に「先生、この前のお薬でよく眠れました」ということも実際によく聞くお話です。
また、その逆もあって「この薬は効きにくいかも・・・」と言われると、精神的な影響によって「この前の薬はダメでした」という結果にも繋がりやすくなります。
このようにお薬の効果は、自分の「思い込み」によって左右されやすいことも知っておくことも大切です。
「病は気から」ではありませんが、お薬も「効く」と思って飲むと効きやすいし、不安な気持ちで飲むと効きにくいものです。

お薬のもう一つの効果で「ノセボ効果」というものがあります。
「ノセボ効果」とは、自分の「思い込み」によって「副作用」が出てしまう効果や、医師が継続してお薬を処方していても自分で「医師が処方を中止した」と思い込んだ時に「効果がなくなった」と感じることを言います。

お薬ですから当然「効果」は期待できますが、「副作用」もつきものです。
最近、コレステロール値が高い方によく処方される「スタチン系」のお薬の「ノセボ効果」について論文が発表されました。
「スタチン系」のお薬の副作用の一つとして、筋肉関連の副作用が有名ですが、二重盲検法と言う方法では、筋肉関連の副作用の発生率は本物とプラセボで同じくらいだったのに対して、非盲検法で延長した研究では、本物の薬の筋肉関連の副作用の発生率が一気に高まったことが報告されています。この論文を発表した著者は、「スタチン系」のお薬の筋肉関連の副作用を誇張することは良くないという趣旨を述べています。

ジェネリックの「効果」や「副作用」についても「思い込み」の影響が大きいと言えます。
処方医などが、あまりジェネリック医薬品を推奨せずに、先発医薬品の方が「良い薬」的な印象を患者さんに与えると、患者さんはジェネリックについて「効果がなかった」と感じやすくなります。
一方、処方医などが「お薬代金も安くなるし、効果は変わらないです。自分も飲んでいますが、良かったですよ」などと言ってジェネリックでも安心だという印象を患者さんに与えると、「こちらの薬でよいです」という結果につながりやすいものです。
以上のように、「お薬の効果」や「お薬の副作用」は、「思い込み」や「精神的な影響」によって大きく左右されますので、まずは安心して(信頼して)服用することが第一で、その中で気になったことがあれば医師や薬剤師に気軽に相談するのが良いと思います。
くれぐれも自分の「思い込み」による悪い影響は避けなければなりません。

えっ! 地球温暖化で糖尿病が増える?

7月01
2017
Written by admin
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この度、地球温暖化の影響で糖尿病が増えるかもしれないという興味深い研究結果がオランダのライデン大学医療センターのLisanne Blauwらのグループにより発表されました。
なんと、気温が1度上昇するごとに、米国だけでも糖尿病と診断される患者数が10万人以上増加すると予想しています。
その根拠は、冬季に気温が低い状態が続くと「褐色脂肪細胞」が活性化することが知られており、インスリン感受性が改善することをあげています。
実際に、最近の別の研究では、2型糖尿病患者にやや寒い環境で10日間過ごしてもらったところ、インスリンの抵抗性が改善されたという報告があります。
今回の研究では、米国疾患管理予防センターのデータに基づく成人の糖尿病発症率と各州の年間平均気温との関連や、世界保健機構のデータベースから得た190カ国の空腹時血糖値の上昇と肥満率に関するデータと世界の平均気温との関連を調べています。
その結果、気温が1度上昇すると米国における年齢で補正した糖尿病発生率は1,000人あたり0.314人増加し、世界中の耐糖能異常の有病率も0.17%増加することが分かりました。
この研究に関して、米国のモンテフィオーレ医療センター臨床糖尿病センター長(Joel Zonszein氏)が「興味深い研究ではあるが、糖尿病の成因は複雑で、褐色脂肪細胞の要因の影響がこれほど大きいとは思えない」とコメントしているように、一概に糖尿病の発症率の増加が地球温暖化に結びつけることは出来ないと思われますが、一方で地球温暖化が単に地球環境への影響にとどまらず、私達の健康にも少なからず影響するとすれば、専門科に任せておけばよいという認識から世界中の人々の一人ひとりがもっと真剣に地球温暖化を考えていくことも必要ではないかと改めて感じた研究内容でした。
先日は、地球温暖化に取り組むために、温室効果ガス排出量などを定めたパリ協定についての世界的なニュースが報道されるなど、地球温暖化対策が改めて問われています。
環境問題だけでなく、健康問題にもつながるかもしれない地球温暖化について、皆様は、どのように感じますでしょうか?

「不眠になりやすい体質」が判明?遺伝子と睡眠の意外な関係は…?

6月01
2017
Written by admin
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4月6日(米時間5日)、興味深い研究論文が発表されました。
「ある特定の遺伝子が、本来のものと少し違う状態になっている人」は、不眠になりやすい可能性がわかってきたそうです。
論文(※1)を発表したのは、角谷寛 特任教授(滋賀医科大学睡眠行動医学講座)や米ワシントン州立大学などの国際研究グループです。
ぐっすり寝たいのに、なぜか夜中に目が覚めてしまい、なかなか寝付くことができない・・・。
そんな状態を「中途覚醒(ちゅうとかくせい)」と呼びます。
角谷教授らは、成人男性294人の遺伝に関わる情報を提供してもらい、睡眠時間との関係を調べました。
すると、「 Fabp7 」と呼ばれる遺伝子に変異(本来とは違う状態になっている)があると、まとめて寝ていられる時間が短くなり、たびたび睡眠が途切れる(断片化する)傾向があることがわかりました。
すなわち、「中途覚醒」を起こしやすい状態です。
研究グループによると、「睡眠の断片化」にかかわる遺伝子がわかったのは世界で初めてとのことです。
でも気になるのは、なんでそんなことが起きるのか?ということですよね。
詳しく調べると、「今回の遺伝子の変異を持つ人では、脳内でDHA(ドコサヘキサエン酸)という物質を取り込んだり、輸送したりする働きに支障が起きる可能性がある」ということがわかりました。
DHAといえば、聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。
サンマやサバなど青魚に多く含まれ、健康に良い効果があるとたびたび話題になる成分です。
研究グループは今回の結果から、DHAと睡眠に関係があるかもしれない、ということを指摘しています。
ということは、DHAを多くとると良く眠れるようになるということでしょうか。
英オックスフォード大学が2014年に発表した研究(※2)によれば、DHAを多く摂ることで、睡眠の状態が良くなる可能性が発表されています。
7~9歳の子ども395人にアンケートによって睡眠時間を聞き、さらに、血中のDHAの濃度を調べました。
さらに子どもを、毎日DHAのサプリメント(600mg)をとるグループと、DHAを含まない偽のサプリメント(偽薬)をとるグループに分けて、およそ4か月後、睡眠時間に変化が起きるか比較しました。
すると、血中のDHAの濃度が低い人では、睡眠の状態が悪くなる傾向があることがわかりました。
また、DHAのサプリメントを毎日とった場合と摂らなかった場合を比較したところ、全体としては差がなかったのですが、睡眠時間を厳密に測定できる「活動量計」を着けて実験を行ったグループ(43人)を調べると、DHAをとった人は1時間ほど睡眠時間が長くなり、中途覚醒が減ることがわかりました。
この論文では、さらなる検討が必要としながらも、「DHAの血中濃度を高く保とうとすることは、子どもの睡眠を改善するかもしれない」と指摘しています。
「DHAと睡眠」の関係の研究について、論文を発表した滋賀医科大学睡眠行動医学講座の角谷寛教授によれば、「DHAが、主に中途覚醒に若干の効果を持つ可能性が見えてきましたので、今回の研究をきっかけに、DHAそのものよりも効果が高く、中途覚醒を明らかに減らすことのできる薬剤(あるいはサプリメント)の開発に繋がれば良いと
思います。」とコメントしています。
ところで、最近では睡眠の質の低下(睡眠の断片化)と認知症との関係についても知られるようになってきました。
DHAは認知症の方にも有用である報告もありますので睡眠の質の向上とも何らかの関係があるのかもしれません。
当社では、PQQ及び酵素処理アスパラガスについて、睡眠の質の低下(睡眠の断片化)の改善作用を有するという情報を得ており、今秋にもこれらの成分を含有するサプリメントを発売する予定ですので、お知らせ申し上げます。

( ※1 )Normal sleep requires the astrocyte brain-type fatty acid binding protein FABP7JR Gerstner et al. Science Advances 05 Apr 2017:Vol. 3, no. 4, e1602663 ( ※2 )Fatty acids and sleep in UK children: subjective and pilot objective sleep results from the DOLAB study – a randomized controlled trial P Montgomery et al. J Sleep Res. 2014 Aug; 23(4): 364-388.

持病のある方、お薬の購入時にご注意して下さい! ~外用薬だから大丈夫ではない「落とし穴」~

5月13
2017
Written by admin
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お薬の相互作用(飲み合わせなど)や副作用などについて、外用薬(シップ薬や塗り薬、目薬、点鼻薬など)は、内服薬(飲み薬)に比べると「軽く考えてしまう」ことはないでしょうか?
しかし、そこに大きな落とし穴も隠されています。その一例をご紹介いたします。

例えば、生後2ヶ月の赤ちゃんに市販の点鼻薬を使用したところ、ぐったりして呼びかけにも応じなくなり、体温が36度以下まで下がってしまったという症例が報告されています。
これは、点鼻薬に含まれている「硝酸ナファゾリン」という成分が鼻粘膜から吸収されて中毒症状をひき起こしたことが原因と報告されています。
また、目薬で高血圧症の方の血圧が上昇したという例もあります。これは、目から流れ出した目薬の成分が、鼻粘膜から吸収されたためと考えられています。
考えなくても分かることですが、改めて考えてみれば、例えば筋肉痛でシップを貼って痛みが軽減されるという事は、皮膚から薬がきちんと吸収されて作用している結果です。
そのように考えると、外用薬と言っても「薬は薬」ですので、病気を持っている方は特に注意が必要です。

さて、市販のお薬を購入する場合には、持病がある方は点鼻薬などの外用薬を購入するときにも必ず薬剤師に相談してから購入されることをお奨めします。
例えば、高血圧症や糖尿病の方は、鼻炎のお薬や総合風邪薬にも要注意です。
代表的な交感神経刺激剤(エフェドリンやナファゾリンなど)は、鼻炎のお薬や総合風邪薬に配合されていることが多い成分ですが、末梢血管を収縮し心機能を亢進させたり、インスリンの分泌に影響したりするため、血圧を上昇させたり血糖のコントロールを困難にしたりすることが考えられます。
また、漢方薬といえども注意が必要です。
麻黄や甘草が配合されている漢方薬は、血圧を上昇させたり、血糖値のコントロールを
悪くしたりする可能性があります。

その他、抗コリン薬(ロートエキス、ベラドンナ総アルカロイド、スコポラミンなど)は、総合風邪薬や鼻炎薬に配合されていることが多い成分ですが、緑内障の方には眼圧を上昇させるため、前立腺肥大の方には尿閉を発症するため、「禁忌」と言って使用してはいけないことになっています。

さらに、高血圧症や糖尿病で「血圧が高めの方に」や「食後の血糖値が気になる方に」といった「特定保健用食品」(トクホ)を利用している方は、必ず医師や薬剤師に相談されることをお奨めします。例えば、「血圧が高めの方に」という「特定保健用食品」の成分は、お薬のACE阻害薬と同じような作用のものが多くあります。
即ち、もともとACE阻害薬を服用している方は、作用が強くなることも考えられます。
「食後の血糖値が気になる方に」についても同様に、αグルコシターゼ阻害作用の「特定保健用食品」が多く見受けられますが、お薬でもボグリボースなど同じ作用を有するものがあります。

このように、特に持病をお持ちの方は、一般市販薬や特定保健用食品との相互作用に十分注意しなければなりませんので、一般市販薬や特定保健用食品を購入する場合は、医師や薬剤師に相談してから購入しましょう!

えっ! 睡眠不足で太るの?

4月06
2017
Written by admin
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自分の健康に気を配り、豊富な情報をもとに様々な健康法を実践している方も多く見受けられます。
その中でも肥満対策でいろいろと実践している方が多いようですが、中にはあまりお薦めは出来ないダイエット方法もありますので、正しい情報を得ることが大切です。
さて、せっかくいろいろ試していても、「ついつい食べすぎてしまう」という方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、今回は少し視点を変えて、本年1月10日に「ScientificReport」というオンラインの論文に掲載された「睡眠時間と食欲の関係」(早稲田大学スポーツ科学未来研究所と花王株式会社ヘルスケア食品研究所との共同研究)の結果をもとに、ホットな話題をお伝えします。
これまでの疫学研究では、慢性的な睡眠不足が肥満をもたらすことはわかっていましたが、睡眠時間がヒトのエネルギー代謝にどういった影響を及ぼすのかという詳細な機序は明らかにされていませんでした。
この度の報告では、大幅に睡眠時間を抑制すると食欲抑制にはたらくホルモンが減少し、空腹感が増すなどの食欲に影響をおよぼす結果、肥満リスクが増加するというものです。
研究では、健康な男性9名を対象に実施し、睡眠時間を7時間から半分に制限すると、夜間のエネルギー消費量が増加した一方で、1日のエネルギー消費量には変化見られず、食欲抑制作用を持つペプチドホルモンであるペプチドYY(PYY)の分泌が有意に低下し、空腹感が増して食欲に影響を及ぼすことが明らかになりました。
慢性的な睡眠不足は、身体の免疫力の低下や高血圧などの生活習慣病、自律神経のバランスの崩れ、記憶力の低下、意欲の低下などにも影響を及ぼすことがわかっていますので、肥満を気にされている方の生活習慣として、睡眠時間の確保を取り入れてみることも良いかも知れませんね。

Tagged ダイエット, 睡眠不足

注目される「セルフメディケーション」 ~今こそ「お薬手帳」を活用しましょう!~

3月08
2017
Written by admin
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本年1月から「セルフメディケーション税制」がスタートしました。
「セルフメディケーション」とは、WHO(世界保健機構)が「自分自身の健康に責任をもち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」と定義しています。
そこで、新たに「セルフメディケーション税制」を導入し、指定されたお薬を薬局等で購入すれば、所得控除される仕組みのことです。この事についての詳細は、くすりの話の1月号でもご紹介しています。
さて、「自分の健康は自分で守る」ことについては大いに結構なことですが、一方で、誰にも相談せずに自分勝手に薬を購入すれば、薬の相互作用などによる有害事象が多発する可能性も否定できませんので十分な注意が必要です。
薬の相互作用とは、いわゆる「薬の飲み合わせ」の事で、それぞれ単独で服用する場合は問題なくても、同時に服用することによって作用が強くなって副作用が発生しやすくなったり、薬の作用が弱くなって効き目が悪くなったりする事です。
特に、最近では医療用医薬品と同じ成分の一般用医薬品がたくさん販売されているため、知らないうちに同じ成分の薬を重複して服用してしまっていることも考えられます。
このような相互作用を早く発見したり、事前に防ぐためには、どうすれば良いのでしょうか?
それには、お薬を購入する時は、セルフメディケーションとは言え、医療機関からもらっている薬の有無や服用している一般薬、健康食品の有無を薬剤師に伝えて、相互作用についてチェックしてもらってから購入することや、受診するときには自分で買って服用している一般薬、健康食品の有無や他の医療機関でもらっている薬の有無を担当医師に伝えることが大切です。
とはいっても、特に高齢者では全てを覚えているのも困難な場合が多いと思われます。
それではもっと簡単な良い方法はないでしょうか?

それは、「お薬手帳」の活用です。

「お薬手帳」は、それぞれの医療機関でもらっているお薬をひとまとめにすることによって、医師や薬剤師が薬の相互作用や重複服用の有無をチェックするためにも利用していますが、自分がお薬を購入するときに薬剤師に「お薬手帳」を見せて、自分が購入しようとするお薬が、今服用しているお薬と一緒に飲んで良いかどうかの確認をしたり、購入したお薬の名前を「お薬手帳」に自分で記載しておいて、受診時に「お薬手帳」を医師や薬剤師に見せることによって、相互作用などのチェックをして頂くと安心と思われます。
また、場合によっては気になったちょっとした自分の体調の変化や血圧測定結果などを「お薬手帳」に記載しておくと、受診時に医師が確認したときに診察の手助けになることもあります。
「お薬手帳」は、工夫次第では使い方が広がっていきますので、せっかくの「お薬手帳」を最大限に活用できるように工夫されることをお勧めします。

可能性の広がる腸内細菌療法

2月05
2017
Written by admin
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近年、腸内の環境を整えることは、健康維持に非常に重要であることは広く認識されるようになってきました。
例えば、腸管免疫系は身体の免疫系全体の約60%を担っていることや、「腸は第二の脳」とも言われるように腸管から脳に指令を出していることなども徐々に明らかになってきており、腸内細菌を利用して様々な疾患に対する治療の研究も始まっています。
最近では、一部の乳酸菌が体内でどのような働きをしているのかという具体的なことまで知られるようになっています。
今や、腸内細菌叢のバランスを整えることは、健康を維持する上で常識となってきました。
今回は、腸内細菌療法の取組みの中から、ホットな情報として、国立精神神経医療研究センター神経研究所特任研究部長の山村隆氏の研究と神戸大学大学院医学研究科の山下智也氏の研究について、一部ご紹介いたします。

山村氏らは、中枢神経系の自己免疫疾患の指定難病である「多発性硬化症」の患者は、酪酸発酵に関与する細菌数が有意に減少していることを突き止め、マウスに減少している腸内細菌を移植するという研究を行っています。
海外では多発性硬化症の患者に減少している腸内細菌をカプセルに封入し腸内に移植するという臨床研究が既に行われているようです。
2011年には、一見関係のないように思われる、「動脈硬化と腸内細菌との関わり」についても指摘され、科学雑誌「Nature」に論文発表されて話題にもなりましたが、神戸大学大学院医学研究科の山下智也氏らは、どの腸内細菌が冠状動脈疾患と関わりがあるのかという研究を実施しています。

これらの他に、潰瘍性大腸炎の患者に、腸内細菌に介入する治療方法として糞便移植療法がすでに始まっていますが、腸内細菌叢と健康(病気)については、まだまだ解っていないことが多いのも事実ですが、今後ますます明らかにされ、腸内細菌の腸内移植療法も活発になってくるものと思われます。
将来的には、腸内細菌を利用した病気の「予防」や「治療」が、普通に行われるようになってくる日も近いように感じます。

スイッチOTC(市販薬)で所得税が減税!?

1月13
2017
Written by admin
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医療機関に受診したときや市販薬を買ったときに支払った金額が年間で10万円を超えたときは、10万円を超えた金額について課税所得から控除される「医療費控除制度」があることは既に皆さんもご存知のことと思います。
それとは別に、平成29年1月から、新たに「セルフメディケーション税制」(セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度)がスタートします。
「セルフメディケーション税制」とは、厚生労働省のホームページに「健康の維持増進及び疾病への予防への取組みとして一定の取組みを行う個人が、平成29年1月1日から平成33年12月31日までの間に、自己または自己と生計を一とする配偶者その他親族に係る一定のスイッチOTC医薬品の購入対価を支払った場合において、その年中に支払ったその対価の額の合計金額が1万2千円を超えるときは、その超える部分の金額について、その年分の総所得金額等から控除する」と説明されています。
なんだかややこしい説明ですが、要は「生計を一とする家族が年間で1万2千円以上スイッチOTCを購入した場合は、所得税が減税されます」と言うことです。
このことを理解するためには、まず言葉の説明からしなければならないと思いますが、「セルフメディケーション」とは、世界保健機構(WHO)において、「自己自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」と定義されています。
「スイッチOTC」とは、医療用医薬品のみに使用が認められていた成分の中で、副作用が少なく安全性が高いと判断された成分を配合した市販薬のことです。
一般の方は、どのお薬が「セルフメディケーション税制」に適応されるのか分かりにくいため、右のようなマークがつけられる事になっています。
また、ここで言う「一定の取組み」とは、「特定検診、定期健診、予防接種などを受けている人のこと」を言います。
会社勤めをされている人であれば、ほとんどの方は対象者になると思われます。
この制度の目的は、受診したくても忙しくてなかなか受診出来ない方への対策として、あるいは安易に受診することによる医療費削減の対策としての試みのようです。
せっかく出来た新たな制度ですが、もうすぐ始まるというのに、マスコミでもあまり話題にもなっていないこともあり、殆どの方は知らないのではないかと感じています。
なお、この制度は現行の医療費控除制度との併用は出来ないことになっているため、両方の要件を満たす場合は、どちらか一方を選択する必要があります。

やっぱりなんだかややこしい制度と感じますので、領収証をきちんと保管しておき、このような制度が出来たことだけを知っておいて、確定申告のときに専門の税理士、または税務署の担当者に相談しながら進めるのも一つの方法かも知れません。

Tagged OTC, セルフメディケーション, 市販薬

「魚」は偉い!

12月12
2016
Written by admin
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「偉い」シリーズも気がつけば、「大豆は偉い」・「乳酸菌は偉い」に引き続いて3回目になりました。
今回は「魚は偉い!」についてお伝えさせていただいています。

魚の何が偉いのか

魚にはタンパク質や脂質など健康に良い成分がたっぷり含まれていて栄養分も豊富に含まれていますが、今回は皆さんお馴染みの「DHA・EPA」に絞ってお伝えさせて頂きます。
「DHA・EPA」といえば、「魚を食べると頭がよくなる」と言った間違った情報も飛び交った時期もありましたが、今ではもう知らない人がいないというぐらいに有名な成分になりました。
しかし、その有用性については、まだまだ知られていないことがたくさんあるように思います。
「DHA・EPA」でまず思い浮かぶのが、血液サラサラ成分と言う事ですが、これはもう誰もが知っていると思いますので説明は割愛します。
その他、注目されている作用は、血液中の中性脂肪を低下させる作用や心血管系疾患の羅患率や死亡率の低下、不整脈の抑制、インスリン分泌増強及びインスリン感受性増強作用による抗糖尿病作用、さらには抗うつ作用、抗ストレス作用などでも注目を集めています。
さらに、私が注目した「DHA・EPA」の作用として、まだ2つあります。
一つ目は、認知機能改善作用です。
今や65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍といわれています。
もはや「他人事ではない自分ごと」として対策を考える必要がありますが、「DHA・EPA」は、認知機能低下と脳萎縮の抑制作用があることがわかってきました。
二つ目は、私は意外に感じましたが、抗ウイルス作用です。
インフルエンザ感染の流行が気になるこれからの季節ですが、DHAから体内で作られる代謝物質がインフルエンザウイルスの増殖を抑制し、インフルエンザの予防や症状悪化を抑制する働きが期待できることが秋田大学や大阪大学の研究で明らかになりました。
この作用は一般の方にはまだほとんど知られていないように思いますが、以上のとおり「DHA・EPA」には、健康維持に非常に有用な働きが期待できます。
まさに「魚は偉い!」ということで、“魚”を「偉い」シリーズの仲間入りをさせたいと思います。
日ごろの健康維持に、しっかり“魚”を摂取することを心がけましょう!

Tagged DHA, EPA, 血液サラサラ, 魚
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