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切り干し大根の健康成分について

2月11
2023
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2月17日は、切り干し大根の日(千切り大根の日)に制定されています。
地方によっては切り干し大根のことを千切り大根と言いますが、その千切り大根の「千」を漢数字の二と一、「切」を七と見立ててこの日に制定されました。
今月は、今が生産の最盛期にあたる、切り干し大根(千切り大根)の健康成分についてご紹介します。

★そもそも切り干し大根とは?
切り干し大根は、大根を細切りにして乾燥させたものです。大根は稲作が伝わった弥生時代には日本に伝わっていたとされています。
しかし、切り干し大根がいつごろから食べられているのかは、わかっていません。
江戸時代から飢饉対策として大根の生産が増え、保存食として、漬物とともに切り干し大根の生産も増えていったようです。
乾燥させることで甘みが増して、大根をそのまま食べるよりも栄養価が高いのが特長です。
保存食になるだけでなく、出汁で煮ることで色々な食材と合わせることができるので、好きな食材と一緒に食べて、栄養もたっぷり摂ることができます。

★豊富に含まれるカルシウム・鉄分・カリウム
切り干し大根に含まれる健康成分の代表的なものが、カルシウム、鉄分、カリウムです。
カルシウムは骨や歯を作るのに欠かせないミネラルです。また、筋肉を動かしたり、精神の興奮をおさえ安定させるなどの効果もあります。
なお、カルシウムはビタミンDと一緒に摂取すると利用効率がアップします。
ビタミンDはきのこや魚に多く含まれるので、切り干し大根の煮物にきのこを加えたり、焼き魚を添えた献立にすると良いですね。
鉄分は酸素を全身に運ぶ赤血球を作るために欠かせないミネラルです。また、筋肉内に酸素を取り込む働きもあり、不足すると貧血、頭痛、疲労、筋力低下などにつながります。
特に貧血の人にとってはたくさん摂りたい成分です。
カリウムは、ナトリウムとバランスを取りながら、細胞を正常に保つ役割や血圧を調整する役割をしています。
摂りすぎてしまった塩分を排出し、むくみ予防が期待できます。

★食物繊維とビタミンもたっぷり
切り干し大根には、食物繊維とビタミン類もたっぷり含まれています。
食物繊維は便秘予防やコレステロール抑制が期待できます。切り干し大根に含まれている食物繊維の多くは不溶性食物繊維といって、水に溶けにくいものです。腸内の環境を整えて腸の活動を活発にしてくれるので、吸収や代謝が良くなり、健康維持だけでなく美容やダイエットにも役立ちます。
そして、ビタミンB1・B2、葉酸といったビタミン類も豊富に含まれています。
ビタミンB1は、疲労回復や神経・筋肉などの機能を維持するのに役立ち、ビタミンB2は、脂肪を燃焼させ、エネルギー代謝や細胞の新陳代謝を促進し、発育や美容の点でも大切なビタミンです。
葉酸は赤血球を作るのを助けたり新しい細胞を作るのに必要な成分ですので、年齢や性別関係なく日ごろから摂っておきたい成分です。

切り干し大根は水で戻して使うことが多いと思いますが、水に溶けやすい栄養成分も含まれているため、できるだけ戻し汁も料理に使うようにすると、余すことなく栄養を摂ることができますよ。

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コーヒーは偉い!

2月04
2023
Written by admin
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過去の「くすりの話」で、「大豆は偉い」、「乳酸菌は偉い」、「魚は偉い」、「緑茶は偉い」など「偉いシリーズ」として数々の話題を紹介してきました。
今回は、「偉いシリーズ」の仲間入りとして、さらに「コーヒーは偉い」をご紹介させて いただきます。
コーヒーと言えば、身近過ぎて「今さら・・・」と思われる方もいるかも知れませんが、ところがどっこい、これがまた最近注目されています。
但し、ご存知のとおりコーヒーにはカフェインが含まれているため、飲みすぎには注意しなければなりません。
多くても1日5杯までとして、食後の1杯を目安として1日3杯程度が適量と考えられています。
さて、コーヒーの健康効果として、まずはカフェインの「覚醒効果」によって頭をスッキリさせる効果や、「利尿作用」による老廃物排出効果、自律神経の働きを高める効果はよく知られていますが、その他にはなんと言っても香りによる「リラックス効果」、「ストレス解消効果」は言うまでもございません。
コーヒーに含まれる成分でカフェイン以外に最近注目を集めているのが「クロロゲン酸」というポリフェノールです。ポリフェノールと言えば、抗酸化作用が強く、活性酸素が引き金となる生活習慣病予防にも大いに役立つことが知られています。
例えばフランス人は油の多い食事を摂っているにもかかわらず心疾患での死亡率が低いのは、ポリフェノールが豊富に含まれている赤ワインを多く飲んでいるからであるという報告が話題となったことがあります。
また、赤ワインに含まれているポリフェノールの一種「レスベラトロール」が長寿遺伝子を活性化することについてNHKのテレビ番組でも紹介されたこともあり、一時は「レスベラトロール」含有のサプリメントが入手しにくいという時期もありました。
このようにポリフェノール類は健康に良いことは知られていますが、実は、コーヒーにも赤ワインに負けないぐらいポリフェノールを豊富に含んでいて、そのポリフェノールの名称が「クロロゲン酸」です。
ここで、「クロロゲン酸」の健康効果をいくつかご紹介します。
習慣的にコーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて心臓病、脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するという国立がん研究センター予防研究グループの報告の他、クロロゲン酸は体内で代謝されてフェルラ酸という成分に変化しますが、フェルラ酸は、認知症予防・改善効果についてもよく知られています。
また、お茶で有名な伊藤園では、名古屋市立大学大学院医学研究科との共同研究で、マウスを用いた実験で、クロロゲン酸が記憶を司る脳の海馬に働きかけて、認知機能の低下を抑制するホルモンのひとつ「インスリン様成長因子-1」の産生を促進することにより、認知機能を改善することを報告しています。
その他、大腸がんや肝臓がんの予防、内臓脂肪蓄積抑制効果、肥満防止効果や、腸内細菌叢のバランスを改善するという報告などもされています。
このように身近なコーヒーにも健康増進効果が期待できそうですので、朝の目覚めのコーヒー1杯は、健康に良い習慣と言えるかも知れません。

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北海道大学大学院医学研究院でAHCCのHPV陽性患者への臨床試験実施が決定!

1月14
2023
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昨年9月号で、米国テキサス大学医学部ヘルスサイエンスセンターのジュディス・スミス教授らの研究により、医療機関向けAHCCの継続的摂取により、免疫系が補完されヒトパピローマウイルス(HPV)感染を消失できる可能性を第Ⅱ相臨床試験で確認し、論文掲載されたことをお伝えしました。
 この発表をうけて、北海道大学大学院医学研究院の渡利英道教授らは、AHCCがHPVを排除する医学的効果をさらに検証するため、HPV陽性被験者を200人規模まで大幅に増やして、臨床研究を推し進めることを決め、3~4年後を目安に、研究結果について論文報告を行う予定とのことです。
(テキサス大学の臨床試験については、9月号を参考になさってください。)
 子宮頸がんは、HPVの持続感染が主な原因とされ、国内では毎年約3,000人の方が子宮頸がんで命を失っています。
一方、HPV持続感染が数年間続く患者は、現状では有効な治療方法はないとされているため、HPV感染後にAHCCを摂取することによりHPVを排除できる可能性が高まるとすれば、その臨床的意義も大きいものと言え、北海道大学大学院医学研究院の渡利英道教授らも、北海道新聞の取材に対して「HPVに対するAHCCの効果を検証できれば、持続感染者の治療として大きな意味を持つ」と述べられています。
 AHCCのHPV持続感染者に対する今後の研究成果に大いに期待されるところです。

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ほうれん草の健康成分について

1月14
2023
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アニメ「ポパイ」のパワーの源や、鉄分が豊富な野菜として第一に思い浮かぶのが「ほうれん草」です。
現在はハウス栽培などで年中出回っていますが、本来の旬は冬で、まさに今頃が美味しい時季です。
今月は、ほうれん草の健康成分についてご紹介します。

★ほうれん草とはどんな野菜でしょうか?
冬の緑黄色野菜の代表格でもあるほうれん草は、江戸時代に日本に伝えられました。この時中国から伝わったのは根元の赤い東洋種でアクが少なくて葉が柔らかい品種です。一方で葉がしっかりしていて炒め物などに向いている西洋種はアクが強く最初はあまり好まれませんでしたが、東洋種との交配などによって食べやすく改良されたため、多くの人に食べられるようになり、生産も盛んになりました。
ほうれん草のアクはシュウ酸という成分で、カルシウムと結びつきやすい性質があります。体質によっては結石の原因になることもあるため、生食できるサラダほうれん草以外は、湯通しや水に浸けるなどのアク抜きをしてから食べるようにしましょう。

★ほうれん草といえば鉄分と葉酸?!
ポパイのパワーの源になるだけあって、ほうれん草は栄養価がとても高い野菜です。
ほうれん草に含まれる成分として、よく挙げられるのが鉄分です。
鉄分が不足すると、貧血、頭痛、疲労、筋力低下などにつながります。特に貧血の人にとってはたくさん摂りたい成分です。
ほうれん草には確かに多くの鉄分が含まれています。しかし、ほうれん草の鉄分は、吸収されにくい非ヘム鉄のため、吸収を助けるビタミンCやクエン酸、たんぱく質などと一緒に摂ることで効率的に吸収されるようになります。ビタミンCを多く含む他の野菜と一緒に食べたり、お酢の入ったドレッシングを使ったり、卵を使って調理することで、摂取効率をアップできます。
また、ほうれん草に含まれる成分としてよく知られる、葉酸という成分があります。胎児の発育をサポートすることから、妊婦の人が摂る成分というイメージもあるかもしれませんが、赤血球の形成を助けたり、細胞を作るのに必要なため、性別や年齢に関係なく不足しないように摂取したい成分です。
葉酸はほうれん草以外にも、レバーや海藻類、緑茶や枝豆、鶏卵など色々なものに含まれているため、極端に不足することはあまりありませんが、食事量が少なかったり、偏食で葉酸を含む食品をあまり食べていない場合は、少し意識して摂取した方が良い場合もあります。

★ほうれん草にはビタミンがたっぷり
ほうれん草に多く含まれるビタミン類は、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC等があります。
βカロテンは抗酸化作用や免疫アップが期待できるほか、体内でビタミンAに変換されると皮膚や粘膜の健康を維持したり、美肌効果、体の発育促進、その他のビタミン類の効果を促進する働きがあります。
ビタミンB1は、疲労回復や神経・筋肉などの機能を維持したりする働きがあり、炭水化物(糖質)の代謝を促して体内に過剰に糖が残りにくくする働きがあります。
ビタミンB2は、脂肪を燃焼させ、エネルギー代謝や細胞の新陳代謝を促進し、健康な皮膚や髪、爪をつくるなど、発育や美容の点でも大切なビタミンです。
ビタミンCは、肌にハリを持たせたりシミを予防する美容効果や、粘膜の機能を改善したり免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果、ストレスに対する抵抗力を高める効果など、様々な働きを持ちます。
冬は夏に比べてほうれん草に含まれるビタミンCの量が多く、粘膜強化や免疫力アップなどがさらに期待できるので、この時季の感染症対策のためにもビタミンCはしっかり摂っておきたい成分です。

ほうれん草には健康に良い成分がたくさん含まれています。旬となる冬の時季には甘みも栄養価も増えますので、ほうれん草のパワーで寒い冬を乗り越えましょう。

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生活習慣の乱れが認知症を引き起こす!

1月07
2023
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生活習慣と一言でいってもいろいろ考えられますが、ここでは認知症予防の立場から考えてみたいと思います。
認知症のなかでも最も多いタイプは、「アルツハイマー型認知症」です。
この「アルツハイマー型認知症」は、脳内に「アミロイドβ」と呼ばれるたんぱく質が蓄積することが主な原因のひとつと考えられています。
実は、この「アミロイドβ」の脳内への蓄積は、なんと20年以上もかけて徐々に蓄積していき、「アルツハイマー型認知症」の発症につながると考えられています。
従って、何も症状のない若い世代のときから脳内への「アミロイドβ」の蓄積を防ぐ生活習慣を心がける積み重ねが、将来的な「アルツハイマー型認知症」発症の予防になると考えられます。
そこで脳内への「アミロイドβ」の蓄積を防ぐ生活習慣について、最近の話題も含めてご紹介します。
まずは「睡眠」です。
睡眠不足でも寝すぎでもなく、適切な睡眠時間が良いようです。
ある研究によれば、認知症発症リスクは、7時間の睡眠に比べて6時間以下の睡眠で1.36倍、8時間以上の睡眠で1.27倍という報告もあります。
また、睡眠は時間だけではなく、中途覚醒をなくすなどの「睡眠の質」を高めることも大切であると言われています。
もう一つは、「糖尿病」を発症しないような生活習慣を心がけることです。
即ち、規則正しくゆっくり噛んで食事をすること、栄養バランスの良い食事をすること、甘い食べ物や飲み物を暴飲・暴食しないこと、適度な運動を心がけることなどを実践しながら日常から血糖値をコントロールすることが大切です。
最近の研究で、糖尿病の方はアミロイドβが蓄積されやすいことがわかってきました。
それは、血糖はインスリンによってコントロールされていますが、役割を果たしたインスリンは、インスリン分解酵素で分解処理されます。実はこのインスリン分解酵素は、アミロイドβも分解する作用があり、血糖値が高い状態が続いてインスリンの分泌量が増えると、インスリン分解酵素はインスリンを分解するのに手いっぱいになってしまってアミロイドβの分解まで手が回らなくなるために、脳内にアミロイドβが蓄積されやすくなってしまうことがわかってきました。
最近では、「糖尿病性認知症」ということもわかりはじめており、注意力が低下し、段取りが悪く、ボーっとする症状が特徴的だと言われています。
以上のように生活習慣とアミロイドβの蓄積は密接な関係がありますので、認知症予防のためにも今一度正しい生活習慣を心がけましょう。

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医療機関における健康食品・化粧水などの販売方法について

12月10
2022
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医療機関で健康食品や化粧水を販売すると「混合診療」にあたるため罰せられるのではなかと思っている医師もまだまだ多く見受けられます。
以前は、確かに「混合診療」にあたるため、苦肉の策として奥様の名前を代表者にされて、別会社を作って販売することが主流となっていた時代もありました。
 ところが、規制緩和が行われる中で、現在では医療機関で健康食品や化粧水を販売することが明確に認められています。
 適当な例かどうかわかりませんが、イメージとして歯医者さんで歯ブラシを買うようなイメージで、医療機関で健康食品や化粧水を購入できるということです。
 現在、様々な健康食品が販売されており、どれを推奨すれば良いのかわからない先生も多いようですが、当社では医療機関で販売実績のある、健康食品としてエビデンスのそろった商品をご案内させて頂いていますので、患者様にも安心してご推奨して頂けます。
 健康食品や化粧水の販売をご検討されている先生がおられましたらぜひ気軽にご相談ください。
 もし、医療機関で直接的に販売することに迷いがある場合、従来通り別会社を設立して販売されても良いのですが、手間と時間と費用がかかることがデメリットになります。
そこで、当社では【直送システム】という方法を推奨しています。
 即ち、商品の受注・発送・代金の回収業務などの一切の業務を当社で行い、予め先生と打ち合わせをした金額相当分を先生の口座に「紹介手数料」という形で振込みさせて頂くシステムです。
 このようにすることで、先生の在庫管理や代金回収などの手間が省けるだけでなく、
さらには先生から商品を買わされたというネガティブなイメージがなくなることも大きな
メリットです。

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この食べ物は胃に良い?悪い?

12月10
2022
Written by admin
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12月11日は「胃にいい(良い)」の語呂合わせで、胃腸の日に制定されています。
これから年末年始にかけては、普段と違う食生活になることも多く、胃腸に負担をかけやすい時季です。
今月は、胃に良い食べ物と悪い食べ物についてご紹介します。

★そもそも胃腸とはどんな器官?
胃に食べ物が入ってくると、胃液が分泌され食べ物を消化します。ある程度消化されると、胃の筋肉による蠕動運動で、小腸へと送られます。
食べ物などを消化する胃液は、お酢やクエン酸よりも強い酸性で、消化だけでなく体に有害な微生物などを殺菌する役割もあります。そんな強い酸性の胃液は胃壁をも壊してしまうため、胃壁は胃粘液で守られています。
しかし過剰に胃液が分泌されたり、胃粘液が少なくなると、胃の内部が荒れて不調を引き起こします。
胃腸には、食べ物を消化・吸収して栄養を摂取し、体内の老廃物を排泄するという大切な働きがあるため、胃腸の不調は肌トラブルや便秘、下痢 のほか、口臭などの原因となるうえ、腸内環境の悪化は免疫力低下に直結し、健康にも大きく影響します。
胃腸の調子が悪くなる要因は、食べすぎや早食い、食事内容の偏り、風邪やストレスなどさまざまです。
胃の不調を感じたときには、なるべく胃に良い食事をとるようにしましょう。

★胃に「良い」「悪い」とはどういうこと?
胃に良い食品は、消化しやすく胃に負担をかけない食品です。反対に胃に悪い食品は、消化に時間がかかり胃に負担をかけてしまう食品です。
あくまでも胃に負担をかけるか どうかですので、その食品そのものが体に良い・悪いという訳ではありません。
●胃に良い食品とは(消化しやすい)
消化しやすい食べ物は、脂肪分や食物繊維が少なく、やわらかいことが特徴です。

●胃に悪い食品とは(消化しにくい)
消化しにくい食品は、脂肪分が多いことや、食物繊維が多く硬いことなどが特徴です。食べる時には、小さめにカットしたり柔らかく煮るなど調理で工夫したり、よく噛むようにすれば、胃への負担を軽減できます。

そして、睡眠時は胃を休ませるため、なるべく消化を終えた時間を目安に就寝するようにすると、胃への負担が軽減できます。できれば就寝の3時間前、少なくとも2時間前には食事を終わらせておくのが良いですが、どうしても就寝時間に近くなってしまう場合はできるだけ消化の良いもので量を少なめに食べるようにしましょう。

★食べ物以外でも胃腸に良い習慣を実践しましょう
胃腸のはたらきは他の内臓や血管と同様に、自律神経によってコントロールされています
。ところが、精神的、身体的なストレス、寝不足や不規則な生活、運動不足によって自律神経が乱れると、胃の運動機能や胃液分泌のコントロールができにくくなって、胃腸トラブルを招いてしまいます。
十分な睡眠やリラックスできる時間をとったり、ウォーキングなどの運動で自律神経の働きを正常化すると、胃の機能を高めるのにも役立ちます。
また胃からの逆流につながる場合もあるので、食事後すぐに仰向けになるのは控えましょう。食事後に横になる場合は、体の右側を下にすると胃の出口が下になり、消化したものがスムーズに腸に移動しやすくなります。
もちろん、暴飲暴食や冷たいものの摂り過ぎ、アルコールやタバコ、コーヒーや香辛料などの刺激物も胃腸の働きに悪影響を与えますので、胃腸が弱っているときは特に注意しましょう。

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お薬やサプリメント 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」

12月03
2022
Written by admin
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サプリメントを利用している方なら「大豆イソフラボン」、「リコペン」、「緑茶カテキン」、「DHA・EPA」、「ルテイン」、「ゼアキサンチン」などの名前を聞けば、ほとんどの方はご存知ではないでしょうか。
これらの成分は「ファイトケミカル」と呼ばれ、身体の老化や生活習慣病と密接な関係のある抗酸化作用を有しているものが多く、その他にも様々な機能性を有していることから植物由来の第7の栄養素として注目されています。
このように植物由来の成分が有用作用を有するのには、それなりの理由があります。
植物は動物と違って動きがとれませんので、例えば日差しが強くなった季節でも日陰に移動することができません。
そこで、自分の身を護るために紫外線による細胞の損傷を防ぐために抗酸化物質を作り出したり、昆虫や微生物の侵入に対抗するために抗菌活性作用を有する物質を作り出したりする必要があり、植物自身が生き延びるために環境ストレスに対抗する物質を作り出しているということです。
日常の食事でも動物性食品だけでなく、野菜や果物など幅広く取り入れることが大切なのは、三大栄養素をはじめとする栄養素の補給だけでなく、抗酸化成分などの補給も大切だからです。
しかし、ここで注意しなければならないのは、いくら身体によい成分だと言ってもたくさんとれば良いのかといえばそうでもないということです。
例えば、最近わかってきたこととして緑茶ポリフェノールは、高用量を毎日摂取し続けると肝臓や腎臓に障害を起こす可能性があることがマウスの実験で明らかにされています。
ファイトケミカルのように、少量(適量)で健康に良い効果を顕すことを「ホルミシス効果」と呼ばれていますが、ホルミシス効果として皆さまの身近で知られているものは「放射線」かと思います。
放射線は、ご存知のとおり大量に浴び続けると癌が発生することはよく知られている一方で、ごく低用量の放射線であれば免疫力が高まりむしろ身体によい効果をもたらします。
放射線のホルミシス効果を利用した癌治療の湯治として玉川温泉などが有名です。
お薬も異物ですが、ファイトケミカルも身体にとっては異物です。
お薬は服用量が少なくても効果は表れませんが、大量に服用すれば副作用が現れることは誰もが知っている事実です。適量を服用した時に適切な効果が現れて症状が改善します。
以上のことから、身体によいという成分であってもむやみに大量に飲用すれば良いというものではないということが言えます。
例えば、免疫力を高めるサプリメントもたくさん販売されていますが、このような健康食品でもある程度の量までは増量は有用と思われますが、一定量以上を服用するのであれば他の食品との組み合わせなどを視野に入れて使用するのが良いと思います。
即ち、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということを常に心にとめておくことも大切かもしれません。

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補完代替医療関連学会「統合医療機能性食品国際学会 第30回年会」で発表された演題

11月12
2022
Written by admin
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「AHCCは肝星細胞におけるサイトグロビン発現を誘導し
                   肝線維化を抑制する」
         大阪公立大学大学院 医学研究科機能細胞形態学 宇留島隼人ら

 肝星細胞は正常肝においては非活性型として存在していますが、肝障害時には活性化し肝再生に寄与します。一方、ウイルス性肝炎やアルコール性肝炎などの肝疾患時には肝星細胞の持続的活性化によりコラーゲンの過剰蓄積に伴う肝線維化が生じることがわかっています。肝線維化の終末像である肝硬変は肝がんの重要なリスクファクターであり、予後不良の疾患であることから、肝星細胞活性を介した肝線維化予防が臨床上重要であると考えられます。
AHCCはこれまでにも様々な肝保護作用が報告されていますが、肝線維化予防に対する効果を調べた報告はまだないため、AHCCの肝星細胞活性化に対する影響と肝線維化進展予防効果について研究を行いました。
その結果、マウスにAHCCを投与することによって肝星細胞からのコラーゲン産生が抑制され、肝線維化が抑制されました。
また、ヒト肝星細胞株HHsteC細胞にAHCCを添加したところ、肝星細胞活性化抑制タンパクの発現が増強しました。
これらのことから、AHCCは、肝星細胞の活性化を抑制し、肝線維化進展を抑制することに寄与している可能性が示唆されました。

   「認知症者の認知機能とBPSDへの
         ETAS50(アスパラガス抽出物)の効果について」
~二重盲検クロスオーバー試験~
                   日本医療大学 認知症研究所 銭本隆行ら

アスパラガス抽出物を飲用することにより、ヒートショックプロテイン70(HSP70)が誘導され、抗ストレス作用、自律神経調節作用、睡眠の質改善作用などに効果が期待され、認知症にも効果がある可能性が報告されていることをうけて、パイロット試験を行った結果、アスパラガス抽出物は認知機能そのものの改善に効果があり、さらにBPSD軽減にも効果があることが推測されたため、この度は二重盲検クロスオーバー試験を行う事により詳細に検証しました。
その結果、精神症状の「興奮」と「うつ」が有意に抑制され、「無関心」については有意傾向が見られました。
これらの結果より、アスパラガス抽出物は認知症の脳機能障害の改善に対して一定の効果があると考えられます。

これらの発表の他にも、例えば神戸大学大学院医学研究科外科学講座の柳本泰明らによる「膵癌化学療法における味覚障害に対するAHCCの有効性に関する二重盲検プラセボ対照無作為化試験」についてや、杏林大学医学部公衆衛生学教室白土健らによるアスパラガス抽出物(ETAS50)がCOVID-19の重症炎症を予防することによる重症化予防効果についての報告など、多くの研究結果が発表されています。

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口の健康、気にしてますか?

11月12
2022
Written by admin
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11月8日は語呂合わせで「いい歯の日」であることから、日本歯科医師会は11月を歯と口腔の健康づくり月間として口腔内の健康に関心を持ってもらう取り組みを行っています。
口の健康を維持することは、日常生活や全身の健康にも良い影響を与えます。
今月は口の中の健康について、考えてみましょう。

★実はとても重要な口の健康
口腔には、食べる機能や、会話をしてコミュニケーションを取る機能、歌ったり楽器を演奏したりと様々な機能があります。生命維持に一番重要な「食べる」ためには、歯で食物を咬み(咀嚼)、飲み込む(嚥下)という一連の動作が必要です。そして食べ物や飲み物を口に含むと味や食感を感じて満足感につながります。しかし、口の健康が悪化すると下記のような症状が現れます。

●虫歯
虫歯菌と言われるミュータンス菌などが糖分を栄養にして酸を出し、その酸によって歯が溶けている状態です。
放っておくと痛みが出たりして日常生活に影響が出るだけでなく、最終的に歯を失う場合もあります。

●歯周病
歯周病は歯を支える骨や歯肉などに炎症が起きて徐々に破壊されていく病気です。主に細菌感染による炎症が原因で、最終的には歯がグラグラと不安定になり、歯を失う場合もあります。

●咀嚼機能や嚥下機能の低下
虫歯や歯周病の他、口の筋力が低下するなどが原因でうまく噛めなくなったり飲み込めなくなってしまう場合があります。特に高齢者の場合、物をうまく噛めなくなったり飲み込めなくなると、食事で摂るべき栄養が十分に摂れず、低栄養の状態になり、筋力の低下やエネルギーの低下などによって日常生活に支障が出て要介護になるリスクが高まります。

★口の健康が乱れると全身の健康にも影響?!
嚥下機能や咀嚼機能の低下による生活習慣が健康に与える影響もありますが、虫歯や歯周病などがその他の疾患に影響していることも報告されています。
虫歯が進行し、歯髄と呼ばれる歯の中心部の血管から炎症性の菌が入ると、その菌が全身を巡り菌血症を引き起こす場合があります。健康な人であれば免疫力で排除できますが、免疫力が落ちている人や高齢者などの場合は排除しきれずに臓器で繁殖すると、心内膜炎、腎炎、関節炎、皮膚炎などの原因になることが知られています。
また歯周病は糖尿病との関連性があり、糖尿病による免疫低下から歯周病が悪化することから、歯周病は糖尿病の合併症としても認識されており、糖尿病患者に歯周病の治療を行うことで血糖コントロールの指標となるHbA1cに改善が見られることも分かっています。
その他にも、歯周病は、心疾患や慢性腎臓病、呼吸器疾患、骨粗鬆症、関節リウマチ、メタボリックシンドローム、がんなど、さまざまな全身疾患と関連していることが報告されています。歯周病を治療することにより口腔の健康を維持することは、全身の健康維持にとっても重要であるといえます。

★口の健康はこうやって保ちましょう
口腔ケアの基本は、自分自身で行う毎日のケアと歯科医師・歯科衛生士によるケアがあります。
自分で行うケアの代表が毎日の歯磨きです。歯を1本ずつ、歯間や歯茎との間も含めて丁寧に行い、場合によっては薬効成分が含まれた歯磨き剤を使用するのも有効です。
また食事の時は左右両方の歯をバランス良く使ってよく噛んで食べることも大事です。噛むことで唾液の分泌が促されて口腔内を清潔に保てるほか、口腔内の筋力を使うことで咀嚼・嚥下機能の維持にも役立ちます。
また定期的に歯科検診を受けて、歯石の除去などを行うことで、歯の健康維持や歯周病予防にもつながります。
ところで、緑茶に含まれるカテキンはプラーク(口腔内の細菌の塊で虫歯や歯周病の原因になる)を付きにくくする作用があるので、歯の健康が気になる方は、日ごろから緑茶を飲むようにしてはいかがでしょうか。

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