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Posts in category くすりの話

「えっ? 胃薬が認知症治療薬に!」 ~ ホンマでっか!? ~

3月01
2015
Written by admin
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今回は、もしかしたら服用したことがあるかも知れないというほど一般に流通している胃薬が、認知症治療薬として有効かも知れないという「ホンマでっか?!」な情報をお伝えします。

超高齢社会へと突入しようとしている日本において認知症の罹患者は今後ますます増加すると考えられますが、ご存知のように認知症のお薬としては症状を抑えるものはありますが、根本的に治療する薬はいまだ存在しておりません。
認知症の中でも代表的なのもは、アルツハイマー型認知症ですが、アミロイドβというタンパク質が脳内に蓄積することで発症するといわれています。
タンパク質は規則的な立体構造をとることで多種多様な機能を発揮するようになっています。
たとえば、糸が規則的に絡み合うというイメージです。
タンパク質も糸と同様、意図しない絡まり方をしてしまうことで、変な構造をとってしまうことがあり、異常な絡まり方をしたタンパク質が蓄積されると身体に害を及ぼすこともあります。アルツハイマー型認知症は、まさに「アミロイドβ」という変な絡まり方をしてしまった異常なタンパク質が脳内に蓄積されることで、発症すると考えられております。他にも肺繊維症や白内障なども異常な絡まり方をしたタンパク質が原因であると言われてます。
これらの疾患は、タンパク質の折りたたみ(フォールディング)がおかしくなって発症することから、近年、「フォールディング病」と呼ばれるようになってきました。
人の体はうまく出来ており、仮に変な絡まり方をした異常なタンパク質が発生してもきれいにほどいてくれる「HSP」というタンパク質があります。
しかしながら、変な絡み方をしたタンパク質が少量であればHSPが処理してくれますが、大量になってくるとHSPの処理能力を超えてしまい変な構造をもったタンパク質がたまっていき、フォールディング病発症へとつながってしまいます。
ということは、HSPをたくさん生体内で増やすことができる物質を体内に投与すれば、HSPの処理能力が上がり、フォールディング病治療へとつながるということになります。
さて、そこで「ホンマでっか?!」な情報になりますが、胃薬のGGA(Geranyl Geranyl Acetone;商品名セルベックスなど)がHSPを増やすことがいくつかの論文で報告されていることを信頼できるメールマガジンで知りました。
胃薬が認知症治療薬の候補になってくるとは驚きだと思いますが、今後は既存の薬を別の疾患にも応用できるといった研究報告も増えてくるかも知れません。

※現時点では、GGA(Geranyl Geranyl Acetone; 商品名セルベックスなど)がアルツハイマー型認知症の医薬品になっているわけではありません。その効果については未検証です。「ホンマでっか?!」な情報としてご理解下さい。

胃潰瘍や胃がんの原因だけでない「ピロリ菌」

2月10
2015
Written by admin
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ピロリ菌は、1983年にオーストラリアの研究者によって胃炎患者の胃内から発見されたグラム陰性桿菌で、正しくは、「ヘリコバクター・ピロリ」といいます。
国内の感染者は、約3,500万人と推定され、高齢者ほど感染率が高いといわれています。

ピロリ菌は、萎縮性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌の原因のひとつと考えられていることは既にご存知の方も多いと思いますが、ピロリ菌との関連が考えられる疾病は、その他にもリンパ腫や特発性血小板減少性紫斑病、胃過形成性ポリープなど様々な疾患との関係が明らかにされてきました。

日本では、胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるピロリ菌除菌療法が保険適用されていますが、2007年には2次除菌療法も保険適応となっています。さらに、2013年にはピロリ菌感染胃炎に対しても保険適応の範囲が拡大されています。
一次除菌の成功率は約70%程度といわれていますが、二次除菌によって約90%除菌できるといわれていますので、一次除菌と二次除菌を合わせると97~98%の方が、保険診療で除菌できることになります。

除菌を成功させるポイントは、除菌中の禁煙とお薬を指示通りに服用することです。
お薬の飲み忘れや中断があるとうまく除菌できませんので、指示通りに服用することが大切です。

一方で、除菌に使用するお薬の中に抗生物質があるために、腸内細菌叢のバランスが崩れて下痢や軟便などの副作用が出やすくなりますので、予め整腸剤の併用が望ましいと思われます。軽度の下痢ならば、除菌を確実にするために最後まで薬を飲みきることをお奨めしますが、下痢症状がひどい場合は無理をしないで受診してください。

ところで、最近では自分がピロリ菌に感染しているかどうか自宅で検査できるキットも販売されていますので、一度自分でチェックしてみるのも健康管理に良いかも知れません。
また、ガゴメコンブフコイダンにはピロリ菌感染抑制作用(動物試験)が、オキナワモズクフコイダンにはピロリ菌抑制作用(ヒト試験)が報告されていますので、日常的にガゴメコンブおよびオキナワモズクフコイダン含有サプリメント(フコイダンプラスパーフェクト)を服用することも健康維持に良いかもしれません。

インフルエンザワクチンの効果を高めるための「ホンマでっか?」なお話!

1月17
2015
Written by admin
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寒いこの季節になると気になり始めるのが「インフルエンザ」ですね。
今シーズンは、すでに12月から流行が始まり、一気に感染が拡大しています。
例年のピークでもある1月から2月にかけては、より一層の注意が必要です。
インフルエンザにかからないための対策としては、うがい・手洗い・規則正しい生活習慣・適度な湿度を保つこと・十分な睡眠・マスクの着用・・・等々。そして、予防接種です。
予防接種は、様々な理由から賛否両論あるようですが、特にご高齢の方は、日常において免疫力が低下していることも多いと思われますので、インフルエンザワクチンを接種することをおすすめします。予防接種をしておけば仮に、インフルエンザに感染しても、症状が軽く済むこともあります。

さて、皆さんは「予防接種をしたのにインフルエンザにかかってしまった」というお話を聞いたことは無いでしょうか?
特にご高齢の方に多いお話のようですが、その原因のひとつとして、同じようにワクチンを接種しても、インフルエンザウイルスに対抗する「抗体」が体内で十分産生されないことがあり、せっかく予防接種を受けたのにインフルエンザにかかってしまうことになります。
そのような中、最近ではサプリメントを摂食するとインフルエンザウイルスをやっつける抗体を産生する力が高まる可能性を示唆する研究結果が報告されています。
例えば、メカブフコイダンでは、特別養護老人ホームに入居している高齢者を対象に、メカブフコイダンの摂食がインフルエンザワクチン接種時の抗体産生能に与える影響を検討した研究があります。
この研究では、メカブフコイダンを摂食した人は、対照食を摂取した人に比べてすべての方が「欧州医薬品庁の基準を満たすウイルスの予防に十分な抗体」が産生されていました。
その他にも、ミシガン州立大学の研究では、インフルエンザワクチンを接種した方がAHCCを摂食することにより、抗体価が上昇したという報告があります。

特に、高齢者はインフルエンザワクチンを接種しても、インフルエンザにかかってしまう方も多く見受けられます。今からでもメカブフコイダンやAHCCのようなサプリメントを併用することで、より一層インフルエンザに感染する確率が低くなると思われますので、「ホンマでっか?」な情報として参考になさってください。

(※これらのサプリメントを併用することで、100%感染が抑えられるということではありません。)

食べて防ぐ認知症の話

12月10
2014
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認知症の予防に効果のある食品中に含まれる成分として、卵黄レシチン、大豆レシチン、DHA、ヤマブシタケ、イチョウ葉エキス、フェルラ酸などがよく知られています。
最近では、これらの成分以外にもポリフェノールが認知症予防に効果がある成分として注目されています。

ポリフェノールとは、植物が光合成を行うときに作り出す色素や苦味の成分で、野菜や果物に多く含まれています。
東京都医学総合研究所(世田谷区)認知症・高次脳機能研究分野長の長谷川成人(まさと)氏は、
「アルツハイマー型認知症は、加齢により脳の中に不要なたんぱく(アミロイドβとタウ)が蓄積することが原因で起きると言われています。
これらはがん細胞のように広がっていく性質があり、特にタウの蓄積が認知症の症状につながることがわかっています。この蓄積や広がりを抑えられれば、認知機能の低下や症状を防ぐことができ、その働きをポリフェノールが補っていると考えられるのです」
と説明しています。

長谷川氏らは、人工的に作ったアミロイドβやタウたんぱくの他に、レビー小体型認知症(アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症に続く、患者数の多い認知症)の原因になるαシヌクレインにポリフェノールを混ぜて、蓄積や広がりの変化をみる実験を行った結果、この三つのたんぱくすべての蓄積を抑えることが明らかになったのは、緑茶のエピガロカテキン・ガレート、赤ワインや果物のミリセチン、紅茶のテアフラビン、ナスのデルフィニジンなどであることを発見しました。
これは試験管のなかの実験による結果ですが、実際に人を対象にした疫学研究の結果ともおおむね一致しています。例えば、金沢大の研究では、石川県七尾市に住む60歳以上の男女490人について、約5年にわたって認知症の発症率を調査したところ、緑茶を毎日飲む習慣がある人は、飲まない人に比べ、認知症の発症や認知機能の低下リスクが3分の1だったという報告などがあります。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、細胞を活性酸素から守るという働きもあり、認知症と深いかかわりのある生活習慣病の予防にも有効と考えられます。
現在、認知症対策サプリメントを使用されている方も、例えばエピガロカテキン・ガレートを多く含む抗酸化サプリメント(アスタファイブなど)との併用も理想的な組み合わせかも知れません。
日ごろの健康維持のためにも、意識してしっかりポリフェノールを摂取することをおすすめします。

「残薬確認」や「お薬手帳」、こんなにも有用です!

11月10
2014
Written by admin
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そもそも「お薬手帳」の重要性が認識されはじめたのは、東日本大震災のときでした。
あの大震災のときに、病院やクリニックのカルテなどがなくなってしまい、日ごろからお薬を服用している方が、自分がどんな薬を服用しているのかわからない場合が多く、医師も自分の患者以外では、その方が今までどんな薬を服用していたのかわからないということがあり、結果として病状が安定しないことにつながりました。
一方で、手もとに「お薬手帳」を持っていた人は、今までどんな薬を服用していたのか具体的に知ることができて、主治医以外の医師に受診したときにも治療がスムーズにできたという経験から「お薬手帳」の重要性が認識されはじめました。
その後、国を挙げて「お薬手帳」の普及に力を入れていますので、今では「お薬手帳」を持参することが当たり前のようになってきました。

さて、その「お薬手帳」ですが、以下のような場面でも力を発揮しています。
偏頭痛で通院していた患者さんが、いろいろな薬を試していましたが症状が改善されなかったため、通常の保険適応では高血圧症に使用するインデラルという薬が、偏頭痛にも効果があることがわかっているので試すことになりました。
薬局にお薬手帳と処方箋を一緒に提出して、お薬をもらうときに、お薬手帳を確認した薬剤師から、「以前に処方された偏頭痛のお薬の飲み残しはありませんか」とたずねられました。
患者さんは、家に残っている薬のことを思い出して「マクサルト錠」が残っていることを伝えたところ、「本日、処方されたインデラルというお薬は、マクサルト錠の作用を増強する可能性があり併用してはいけないことになっていますので、マクサルト錠は服用しないで下さい」といわれました。
皆さんも薬局でお薬をもらうときに「今まで処方されたお薬は、きちんと服用できていますか?」や「残っているお薬はありませんか?」など聞かれた経験があるのではないでしょうか。
それは、上記のように自宅に残っているお薬と新たに処方されたお薬の飲み合わせが悪い場合、お薬の副作用を事前に防止するという目的もあるからです。
あるいは、同じお薬がたくさん残っている場合は、そのお薬を処方から削除していただく事により、患者さんや国の薬代金の負担が軽減されることにもつながります。
また、「お薬手帳」をご持参いただいているのは、上記のように以前に処方された薬と新たに処方された薬の飲み合わせを確認したり、特に複数の医療機関に受診している場合、お薬手帳にはすべての
医療機関の情報が記載されていますので、同じような効果のあるお薬を重複して服用することを防いだりできるというメリットもあるからです。
皆様も「お薬手帳」を持参する意味を正しく理解して、医療機関や薬局に行かれるときには必ず持参するように致しましょう!

医療システムも「スマホ」(スマートフォン)の時代到来か!

10月09
2014
Written by admin
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最近、何かと話題になる「スマホ」。町のあちらこちらで歩きながらや電車の中などでも「スマホ」を操作している方をよく見かけるようになってきました。
ほとんどの若い方はスマホを所有しており、特に今の若い方にとっては、もはや生活必需品となっています。
高齢者向けにも「簡単スマホ」なるものが販売されていますが、果たして高齢者の方にとって本当に簡単かどうか・・・?

さて、そのスマホですが、医療現場でも様々な場面で利用されるようになってきました。
医療機関の待ち時間の確認や診察の順番の確認を携帯から確認することはかなり前から実施されていましたが、まだそんなに普及しているとは思えません。一方で、スマホを利用したシステムが次々と開発されています。
医療機関の特徴や診察時間、診療科目、所在地を調べるのは当たり前のようにネット検索で調べている方も多いと思います。
休日に診療している医療機関を調べるのにも便利になりましたね。
最近では、専用アプリを使用して処方箋を写真にとって薬局に送信するということも行われ始めています。
今では、FAXで処方箋を送信するのが主流ですので、スマホを利用して処方箋を送信するということが普及するまでにはしばらく時間がかかるかも知れません。
ところで、新たな話題として、自己血糖測定器をスマホとつないでデータを読み込むということもできるようになってきました。
1型糖尿病の場合は、1日4回程度の自己血糖測定が欠かせませんが、測定するだけでも大変ですので、管理ノートに記入して外来に持参するのは、患者さんにとってかなり負担となっているのは言うまでもありません。そこで登場したのが自己血糖測定器とスマホを接続してデータを読みこむ「アプリ」です。これを利用すれば、自動的に血糖数値が読み込まれて、しかもデータをグラフ化して血糖値の推移がわかりやすくなるというメリットがあり、管理ノートへの記載忘れや記載間違いがなくなる他、患者心理としての多少のデータの改ざんも全く不可能になりますので、診療にも大変役立つものと思われます。
このアプリを利用できるスマホの機種は、まだ一部しかありませんが、おそらく将来的には、主治医のパソコンに送信して、医師がリアルタイムで確認できるようになるかも知れません。
さらに、自己血糖測定器だけではなく、血圧計などもスマホと接続できるようになってくることと思われます。

このように医療現場でも次々とスマホを利用したシステムが開発されていますが、これからの時代は、私たちもそのスピードに追いつけるようにスマホを操作をできるようにしなければなりません。しかし、私のような世代には、「少々厳しい」というのが正直な感想です。
一方で、若い世代の方にとっては便利としかいいようがないというところでしょうか。

ジェネリック医薬品推奨の落とし穴 先発品とジェネリック医薬品の適応症が異なることがあります!

9月07
2014
Written by admin
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高齢化社会に伴って、増加し続ける医療費を何とか食い止めるため、厚生労働省はジェネリック医薬品の使用を推進しています。
ジェネリック医薬品(後発品)とは、研究開発された医薬品を新薬(先発品)として販売されてから一定の期間が経過し、特許が切れた段階で他の製薬メーカーが製造・販売する同じ成分のお薬のことです。
後発品は、研究開発費が新薬に比べてかなり抑えられますので、お薬の価格も安くなります。
国としては、医療費削減のひとつの方法として価格の安い後発品を推奨しています。
ただし、成分が全く同じであってもどの疾患に使用できるのかという「適応症」は、先発品と後発品で異なる場合があります。これが後発品推奨の落とし穴となります。

後発品推奨の取り組みのひとつとして、本年4月に法改正があり、処方箋の記載方法で一般名(成分名)で記載された医薬品は原則として後発品で調剤するようにすすめています。それに従い、もし先発品で調剤した場合は、その理由をつけて保険請求しなければならなくなりました。もちろん患者さんが先発品を希望される場合は、その理由を記載して先発品で調剤することも可能です。
最近では、健康保険組合などは、先発品を使用している患者さんに対して個々に「先発品を後発品に変えるとこれだけ負担金が安くなります」というような案内文書を郵送する場合もあります。
また、生活保護を受給されている方に対しても福祉事務所から後発品を推奨する文書を郵送することもあります。
このようにこぞって後発品を推奨していますが、それによるトラブルも見受けられるようになってきました。
例えば、低用量アスピリン製剤の服用時における胃潰瘍の防止を目的にしたお薬の「ランソプラゾールカプセル15mg」の場合、「低用量アスピリン製剤の服用時における胃潰瘍の防止」として使用が認められているのは先発品のタケプロン15mgだけで、後発品にはその使用に対する適応症がありませんので、バイアスピリンとともに一般名でランソプラゾールカプセル15mgと記載されている場合は、適応症を考慮して薬局では自動的にタケプロン15mgで調剤することになります。
ところが、この場合は処方箋には一般名で記載されていますので、健康保険組合から患者さんのところに「後発品に変えた場合はこれだけ負担金が安くなります」という文書が郵送されてくる場合があり、それを見た患者さんは「なぜ安くできる薬があるのにそれを使わないのか」というクレームを薬局に申し出る場合があります。
そのときに薬局として、国が認めている「適応症」の違いをお話するのですが、なかなか納得されないケースもあるようです。
国として、積極的に後発品を推奨するのであれば、このようなトラブルを避けるためにも後発品の販売を認める段階で先発品と同じ適応症を許可していくことを前提とすることも必要ではないかと思われます。

本年6月に薬事法が一部改正されました!

8月11
2014
Written by admin
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平成21年には、一般用医薬品(いわゆるOTC医薬品)のリスク区分と情報提供のあり方などを中心として薬事法改定があり、一般用医薬品のリスク区分を第一類・第二類・第三類に分けるという販売制度に改定されました。
これは、インターネットを利用して医薬品を販売するにあたり、成分内容から薬剤師等の対面販売が妥当と判断される医薬品(第一類・第二類医薬品)の乱売を防止することが主な目的でした。
しかしながら、一部の事業者から第一類・第二類医薬品についてもインターネット等による販売の権利を国に対して求めた裁判により、その権利が認められたことや、平成25年6月の日本再興戦略において「一般用医薬品については、インターネット販売を認めることとする」とされたため、再度本年6月に薬事法改正が行われることになりました。

この度の改正では、医薬品リスク区分について、薬局医薬品、要指導医薬品および一般用医薬品
(第一類・第二類・第三類医薬品)等に分類し、薬局医薬品、要指導医薬品については、インターネット販売は出来ないこととなりました。
また、薬局医薬品、要指導医薬品および第一類医薬品については、薬剤師でなければ販売できず、第二類・第三類医薬品等については登録販売者でも販売することが可能です。
インターネット販売の場合、顔が見える対面販売ではないため、いわゆる薬剤師になりすました登録販売者のような人物が販売するという事件が起こりそうな予感がします。

薬剤師の一人として薬剤師自身も名前貸しのような行為は絶対に行ってほしくありませんが、買っているほうも本当に薬剤師が対応しているのかどうか不明なこともあると思われますので、この点について国としてもどのように「見える化」に取り組んでいくかということが、今後の課題になると考えます。

誤解を招いた「日本人間ドッグ学会」の判断基準!

7月08
2014
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本年4月に目を疑うような記事が目にとまりました。
それは、高血圧症の判断基準が収縮期血圧147/拡張期血圧94以上になったというような誤解を招きかねない報道です。
週刊誌などでも「高血圧新基準値147以上」など、あたかも高血圧症の治療開始基準が緩和されたかのような表現で報道されていました。
しかし、これは日本人間ドック学会が発表した基準値で、人間ドックを受けた健康と思われる人のデータをもとに作成したもので、病気予防のための基準値ではありません。
日本高血圧学会が、2009年以来5年ぶりに本年4月に発表したガイドラインによれば、
降圧目標値として下記の通り発表しています。

●若年、中年、前期高齢者患者
診察室血圧:140/90mmHg未満
家庭血圧:135/85mmHg未満

●後期高齢者患者
診察室血圧:150/90mmHg未満(忍容性があれば140/90mmHg未満)
家庭血圧:145/85mmHg未満(忍容性があれば135/85mmHg未満)

●糖尿病患者
診察室血圧:130/80mmHg未満
家庭血圧:125/75mmHg未満

●CKD患者(蛋白尿陽性)
診察室血圧:130/80mmHg未満
家庭血圧:125/75mmHg未満

●脳血管障害患者・冠動脈疾患患者
診察室血圧:140/90mmHg未満
家庭血圧:135/85mmHg未満

注:目安で示す診察室血圧と家庭血圧の目標値の差は、診察室血圧140/90mmHg、家庭血圧135/85mmHgが、高血圧の診断基準であることから、この二者の差をあてはめたものである

初診時の高血圧症治療計画として、まずは諸検査により合併症等の有無を調べると同時に生活習慣の改善指導を行いますが、その際に、喫煙・年齢・脂質異常症の有無・肥満度などの危険因子を考慮して、低リスクの方・中等リスクの方・高リスクの方に分けて治療計画を立てていきます。
低リスクと判断された方には、下記の生活習慣の修正を3ヶ月間行います。中等リスクと判断された方は1ヶ月間の生活習慣の修正を行います。

●生活習慣の修正項目

1.減塩
6g/日未満

2a.野菜・果物
野菜・果物の積極的摂取

2b.脂質
コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える。
魚(魚油)の積極的摂取

3.減量
BMI(体重(kg)÷[身長(m)] )が25未満

4.運動
心血管病のない高血圧患者が対象で、有酸素運動を中心に定期的に(毎日30分以上を目標に)運動を行う

5.節酒
エタノールで男性20~30ml/日以下、女性10~20ml/日以下

6.禁煙
(受動喫煙の防止も含む)

それでもなお、収縮期血圧140/拡張期血圧90以上の場合は、降圧剤による治療を実施することになります。
一方、高リスクと判断された場合は、生活習慣の修正を行うと同時にただちに降圧剤による治療を開始することになります。

高血圧症だけではなく、健康維持のために、上記のような生活習慣の修正を心がけることが大切と思われますので参考になさって下さい。

若さを保つ秘訣、それは「蛋白質」をしっかり摂取すること!

6月06
2014
Written by admin
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今回の薬の話では、「蛋白質摂取と健康の関係」についてお話したいと思います。
蛋白質の構成成分は、アミノ酸です。アミノ酸といえば、美容や健康に欠かせない成分としてご存知の方も多いことと思います。
さて、日ごろから運動をして筋肉を鍛えている方は、「高齢になっても若く見える」と感じたことはないでしょうか?
これは、活発に動いていることでエネルギッシュなイメージも加わることもありますが、筋肉細胞はエネルギーを産生したり、身体の機能を維持していく上でも重要な働きをしていますので、筋肉を鍛えることは若さを保つ上でも重要です。
年を重ねてくるとどうしても筋肉量が低下してきますが、そのまま放置すれば転倒することもあり、それをきっかけに骨折して寝たきりになってしまうこともありますので、筋肉量を減少させないように工夫することが大切です。

それでは筋肉量の減少を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか?
そのひとつは、「適度な運動をすること」ということはいうまでもなく、ほとんどの方が理解されていると思います。
しかし、わかっていてもなかなか実行できないのが「運動」です。私も、3日坊主どころか、1日坊主の繰り返しではありますが、運動することによって身体の機能が目覚めていくというイメージを持つとわかりやすいと思います。

高血圧症や糖尿病などのいわゆる生活習慣病の予防・改善にも運動は不可欠です。
さらに、筋肉の材料にもなる蛋白質をしっかり摂取することも大切です。
身体が小さくなっていく高齢者では、蛋白質の摂取を抑えたほうが良いと誤解している方が多いようですが、蛋白質は、体の組織を構成する成分ということだけではなく、酵素やホルモンとして代謝を調節したりする生命維持に不可欠な物質です。
厚生労働省が作成した「日本人の食事摂取基準」(2010年版)を見ると、70歳以上の男性の1日の蛋白質摂取推奨量は60gであり、これは成長期の12歳以上の男性と同じ量になります。女性でも、12歳~17歳の1日の蛋白質摂取推奨量が55gであるのに対して、70歳以上は50gでほぼ同量になっています。
高齢者の蛋白質推奨摂取量を90g程度と考える専門家もいるほどです。
また、単に摂取するだけではなく、摂取した蛋白質を有効に利用するためには、一度にたくさん摂取するのではなく、1日3食に分けて食べることや運動後すぐに摂取することを心がけたほうが効率が良いことがわかっています。

高齢になっても病気に負けず、元気を維持するために、適度な蛋白質摂取を心がけたいものです。

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