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Posts in category くすりの話

TS-1について

11月09
2007
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TS-1は、5-FUのプロドラッグ(体内で代謝されて5-FUになる)のテガフールに、5-FUの分解を抑えて血中5-FU濃度を高め、5-FUの効果を高めるためにギメラシルを配合し、さらに消化管の副作用を抑えるためにオテラシルカリウムを配合した経口薬です。

 通常、4週間投薬して2週間休薬するサイクルを1クールとしますが、医師の投与計画により、例えば2週間投薬して1週間休薬するなど様々な服用方法があります。
服用は、空腹時には効果の減弱が考えられるため食後に服用します。

 さて、気になるのは副作用ですが、特に1クール目に発現することが多いため、1クール目は通常は頻繁に臨床検査が繰返されます。
白血球減少(骨髄機能抑制)の前症状として、口内炎、発熱、脱力感などが現れます。また、血小板減少症の前症状は、歯ぐきの出血、青あざなどが現れますので、TS-1を服用している方でこのような症状が現れた方は、服薬を中止してすぐに医師又は薬剤師に相談してください。

 ところで、TS-1には、ギメラシルが配合されていますので、他の5-FU系(フッ化ピリミジン系薬剤)との併用は禁止されています。

過去に起こった事故の例として、TS-1を処方された患者さんが、以前にもらっていたフッ化ピリミジン系薬剤(フトラフール、UFT、フルツロンなど)を少し残っていたのでもったいないと思いTS-1と同時に服用したところ、血中の5-FU濃度が異常に上昇したという事故や医師のうっかりミスによって同時に処方されたという医療事故などがありました。

TS-1を処方された患者さんは、必ず医師や薬剤師の指示に従って服薬してください。

TS-1は、使い方さえ誤らなければ非常に有効なお薬ですので、絶対に勝手にやめたりしてはいけません。

製造管理及び品質管理体制(GMP)について

10月09
2007
Written by admin
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医薬品の製造管理及び品質管理規則は、Good Manufacturing Practice、略して「GMP」といいます。
「GMP」は、安心して使うことができる品質の良い医薬品を供給するために、製造時の管理、遵守事項を定めたものです。
GMPを行政で初めて取り上げたのはアメリカ合衆国で、1962年(昭和37年)に「食品、薬品、化粧品法」の中に「薬品の製造規範(GMP)に関する事項が取り入れられました。
その後、世界保健機構(WHO)でGMPが作成され、1969年の総会で加盟国各国がGMPを採用し、国際貿易においてGMPに基づく証明制度を採用、実施するよう勧告されました。
これを受けて日本では、1974年(昭和49年)に厚生省薬務局長通知として医薬品に関するGMPが作成され、1980年(昭和55年)に厚生省令として公布されたのが始まりです。
当時は遵守事項としての自主管理項目でしたが、1994年(平成6年)、省令が改正され、「製造所のGMP体制が整っていること」が「製造業の許可を取得するための必要要件」になりました。
もっと以前から必要要件とされていたと思っていましたが、案外にもまだ最近のことです。
さて、GMP基準について、医薬品だけに適応されるのかというと、そうではありません。
平成11年3月12日付厚生省告示第33号により医薬部外品の一部についても医薬品と同じようにGMPが許可の要件になりました。  
さらに、医療用具についても平成7年に医薬品と同じように「GMPの整備」が製造業の許可要件になりました。
ところで、健康食品について「GMP」基準はどうなっているのでしょうか?
消費者の方々は、健康食品を利用する場合、どのような工場で作られているのか不安を感じることも少なくないと思います。
すでに海外の一部では、健康食品の「GMP」についても法律で規制されていますが、日本では厚生労働省が2005年2月に健康食品のGMPガイドラインを発表し、業界の努力を促しているという段階です。
しかしながら、製造業者のほとんどは既に医薬品のGMP基準の認可を取得している工場で製造していたり、GMPとは別の基準になりますが、ISO基準を取得した工場で製造しています。さらに健康食品GMP取得に向けて積極的に整備しているのが現状です。

新しいコレステロール吸収阻害剤

9月09
2007
Written by admin
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近年の食生活やライフスタイルの変化に伴って、血液中のコレステロールや中性脂肪の値が高くなっている方が増えています。
そのまま放置しておくと、血液がドロドロになり、循環が悪くなるばかりでなく、動脈硬化症を引き起こします。
心臓の血管で動脈硬化症が悪化すれば、狭心症や心筋梗塞、脳の血管で悪化すると脳梗塞を引き起こします。

自覚症状がほとんどないまま、致命的な病気につながることもありますので、高コレステロール血症などはサイレントキラーとも呼ばれています。
予防医学から補完代替医療まで グランヒル大阪
さて、高コレステロール血症は、一般に食事療法と運動療法の治療から始めますが、それでも血中コレステロール値が下がらない場合は、お薬を使います。

現在、最もよく使用されている薬は、HMG-CoA還元酵素阻害剤と呼ばれるものです。
その他、フィブラート系や陰イオン交換樹脂製剤などがありますが、最近になって新たな「コレステロール吸収阻害剤」(一般名;エゼチミブ)が開発され注目を集めています。

予防医学から補完代替医療まで グランヒル大阪エゼチミブは、今までの高コレステロール 血症治療薬にない、全く新しい作用機序で 血中コレステロール値を低下させます。
即ち、小腸壁に存在するコレステロール輸送 タンパクに選択的かつ強力に作用し、脂溶性 ビタミンなどの吸収に影響を与えず選択的に コレステロールの吸収を阻害する薬剤です。

国内では新薬ですが、すでに世界90カ国以上で承認され、約1,000万人の患者に処方されている実績があります。

作用機序的にも他の薬剤と異なることから、HMG-CoA還元酵素阻害剤などとの併用も可能ですので、コレステロール値が高くて、なかなか低下しない方は一度主治医に相談されてもよいかも知れません。

薬と健康食品」相互作用について その2

8月09
2007
Written by admin
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今月号では、「薬と健康食品」の相互作用について 具体的にまとめました。
(順不同)

健康食品・一般食品名

医薬品(一般名)

考えられる相互作用

イチョウ葉エキス

アスピリン、ワーファリンなど

出血傾向が強くなる

セント・ジョーンズ・ワート

テオフィリン・ワーファリン・ジゴキシン・フェノバルビタール・ジソピラミド・シクロスポリンなど
経口避妊薬
抗HIV剤

医薬品の作用を弱くする

セント・ジョーンズ・ワート

抗うつ剤;フルボキサミン
ミルナシプラン
片頭痛治療薬;スマトリプタン
など

脳内セロトニン作用が増強され、重大な副作用が現れる

ニンニクエキス
(アリシン)

アスピリン・ワーファリンなど

出血傾向が強くなる

グァバ葉ポリフェノール
(特定保健用食品)

αグルコシターゼ阻害剤

同様な作用があるため作用が増強する恐れがある
(低血糖の恐れあり)

サーデンペプチド
ラクトトリペプチド
など(特定保健用食品)

ACE阻害剤
(高血圧の薬の一種)

同様な作用を持つもので、併用により作用が増強する恐れがある

ビタミンB6

レボドパ(抗パーキンソン病)

医薬品の作用が減弱

ビタミンD

ジゴキシン・ジギトキシンなど

狭心作用の増強

ビタミンK

ワーファリン

医薬品の効果を減弱

カルシウム

テトラサイクリン系抗生物質
ニューキノロン系抗菌剤

医薬品の効果が減弱

青汁・クロレラ・納豆

ワーファリン

医薬品の効果が減弱

ウコン

ワーファリン

出血傾向が強くなる

ノコギリヤシ

鉄剤

造血作用の減弱

以上、簡単ですが現時点でよく知られている薬と健康食品の相互作用についてまとめてみました。
健康食品は、食品であることを考えると、過度に心配することはありませんが、特定保健用食品のように作用機序がはっきりわかっており、医薬品と同じような作用機序を有するものは注意が必要です。
相互作用について気になる場合は、健康食品も原則として水やぬるま湯等で飲用し、お薬の服用時間とずらせるなどの工夫も良いかも知れません。

「くすりと健康食品」の相互作用について (1)

7月09
2007
Written by admin
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先日実施いたしました健康スマイルアンケートの中に、「薬と健康食品」の相互作用について記載して欲しいというお声がありましたので今月と来月の2回に分けて掲載させていただきます。
1回目の本誌では、薬と食品の相互作用についての全体像をお話して、次号に薬と健康食品の相互作用についてまとめます。
薬と一般食品の相互作用は比較的良く知られていますが、やっと最近になって、薬と健康食品の相互作用も知られるようになってきました。 それでも全てが解明しているわけではございません。 しかし、過剰に怖がるのも禁物です。
前述したように、私たちが日常食べている食品でも薬との相互作用に気をつけなければならないものはたくさんあります。 健康食品も食品であるということを考えると当然のことで、特別なものではないことをはじめにご理解いただきたいと思います。

(食品と薬の相互作用の例)
テトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗菌剤などは、金属とキレート(複合体)を作り、溶けにくくなります。従って、これらのお薬を服用する場合には、牛乳やヨーグルトなどと一緒に服用するとお薬の吸収が妨げられますので、一緒に服用することを避ける必要があります。もちろん、金属(ミネラル=カルシウム、マグネシウム、セレニウム・・・等)を含んだ健康食品と一緒に服用することも避けなければなりません。
また、ご存知の方も多いと思いますが、カルシウム拮抗剤という高血圧のお薬をグレープフルーツジュースで飲んではいけません。グレープフルーツの成分が薬物代謝酵素に作用して、薬の効果を高めてしまうことが報告されています。
さらに、アルコールの影響では、例えばシメチジンという胃薬をアルコールと一緒に服用すると、シメチジンがアルコール代謝酵素を阻害して悪酔いさせてしまう可能性があることも報告されています。 意外なところでは、タバコの薬に対する影響です。
タバコも薬物代謝酵素に影響を与えることが知られていて、喘息治療薬のテオフィリンや解熱鎮痛剤のアスピリンなどを服用している方が喫煙すると、薬物代謝酵素を誘導し、薬の分解を早めてしまうことが解っています。即ち、薬の効きが弱くなってしまいます。

このように食品とお薬の相互作用はたくさん知られており、上記に示したものはほんの一部に過ぎません。 次号には具体的な「薬と健康食品の相互作用」について、一覧表にまとめてみます。

糖尿病性足病変の新たな治療法

6月09
2007
Written by admin
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糖尿病は、直接命に関わることもなく、特に自覚症状もないことから割合軽く思われている場合がありますが、長年持続する高血糖によって慢性合併症を引き起こすことがあり、実はこれが糖尿病の最も怖いところです。
高血糖を含む代謝障害により、全身の血管に異常が生じて糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、動脈硬化症の促進などを引き起こします。
早期のうちに発見されれば進行を遅らせることも可能ですが、発見が遅れると足が壊死して切断しなければならない事もあります。
この度、岡山大学の三井秀也講師(心臓血管外科)は、糖尿病で足が壊死する「難治性潰瘍」に対して珍しい治療法を発表されました。
日本では、壊死による足の切断は3,000例を超えるといわれていますが、果たして救世主となりえるでしょうか。
三井講師の発表した治療方法は、「マゴットセラピー」という聞きなれない治療法ですが、それもそのはず「マゴット」とは「ハエの幼虫」のことです。
えっ!気持ち悪いと思われるかも知れませんが、これが「難治性潰瘍」の治療に対しては優れものです。
マゴットセラピーは、壊死した皮膚にハエの幼虫をガーゼとともに固定して行い、幼虫が腐敗した部分を食べて傷をきれいにするとともに、幼虫の唾液に含まれる物質が微生物を殺す役目を果たして傷の回復を早める効果もあります。 (正常な細胞は食べませんので安心です。)
国内でも既に27箇所の医療機関で約100例実施され、そのうち66例は三井講師が手がけています。いずれも「即、足の切断か足切断の可能性がある」と判断された患者で、66例中58例で完治し、足切断を免れたとのことです。
ただ、この治療法の問題点は保険適用ではないので、12万円~18万円程度の自己負担になることです。
それでも足の切断をしなくても良くなるのであれば、安いのかも知れません。
三井講師は、「自分で歩くことが出来れば、糖尿病もコントロールしやすくなり、医療費削減にもつながる。全国どこの病院でも治療を受けられるようにして、一人でも多く足切断から救いたい」と話しています。

(参考;産経新聞 平成19年5月1日朝刊)

(コラム) 糖尿病の人では、感覚が鈍っていることがあり、小さな”ケガ”を見過ごしてしまうことがあります。また、血液の循環も悪くなっているため、そのままにしておくと足に潰瘍ができたり、壊疽になったりもします。
例えば、
靴・・・・・・靴ずれ、うおのめ、たこ やけど・・・・・・こたつ、電気毛布、お風呂 こんなことがきっかけになります。
「たいしたことはない」なんて自己判断が一番いけません。 また、うおのめ、たこなどを、自分でカミソリなどで処置してはいけません。早めに医師に相談しましょう。 そうすれば足の切断は救えます。

メタボリックシンドロームとアディポネクチン

5月09
2007
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東京大学大学院医学研究科の門脇孝教授らの研究グループは、メタボリックシンドロームを防ぐ働きがあるとして注目されている「アディポネクチン」が、体内レセプターと結合することで血糖値低下やインスリンの働きを助けるというメカニズムを明らかにしました。

この研究成果は、2月9日のネイチャー・メディシン(電子版)に発表されました。
門脇教授によれば、この研究成果は、肥満状態時に減っているアディポネクチンレセプターと結合する薬剤や食品を同定することで、非常に有力な糖尿病やメタボリックシンドローム改善法となることを示していると言っています。

すでに同教授は、アディポネクチンレセプターのリガンドとなる食品や薬品 の開発にも着手しています。 メタボリックシンドロームが進行すると、糖尿病や心筋梗塞、脳卒中などの 疾病に発展します。
その基本的な対応策は、生活習慣病の改善による内臓脂肪を減らすことですが、それに加えアディポネクチンの作用を利用できれば結果的に糖尿病や心筋梗塞、脳卒中が減ることにつながる可能性があります。

門脇教授らは、野菜や果物に入っている「オスモチン」という物質を見つけています。これは、アディポネクチンレセプターのリガンドになり得て、しかもアディポネクチンの100倍の効果があるとも言われ期待されている物質です。

現在では、オスモチンの吸収について研究中とのことですが、今後アディポネクチンレセプターに作用する食品がみつかれば、健康食品だけでなく医薬品として発展する可能性も秘めています。

薬の「効き目」と「服用時間」について

4月09
2007
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病院からお薬をもらったときに、「食後」、「食間」、「食前」や「寝る前」などと指示されていると思います。
これらは、空腹時の方が吸収が良いと考えられたり、食後の方が胃腸への負担が少ないと考えられたり、あるいは「飲み忘れ」が少ないなどの理由で処方される場合がほとんどです。

しかし、薬の効き目を最大限にいかすためには、食事との関係と同時に体内時計を考慮することも必要です。
例えば、よく知られているところでは、アレルギー症状を抑えるお薬は、明け方によく効くように工夫することがありますが、これは体内で副腎皮質ホルモンの分泌量が低下する時間帯にあたりますので、アレルギー症状が出やすくなる時間帯だからです。

人間をはじめとする生き物には、体内時計があります。
自分で意識しないうちに体温や血圧は夕方ごろ最も高くなったり、尿量は午前中に多くなったりするのも体内時計による影響です。

ですから、高血圧症のお薬は、夕方ごろに効果が現れるように処方するのが適しています。

最近、体内時計と薬の服用時間についての研究も活発になっています。
まだ研究の途上ではありますが、体内時計を考慮する場合とそうでない場合で比較すると薬の効果に大きな違いが現れる可能性が高いこともわかりつつあります。
今後の研究成果に期待したいところです。

(注意:医師や薬剤師の指導に基づき、勝手に服用時間を変えないようにお願いします。 例えば、朝1回だけ服用する高血圧のお薬でも、徐放剤といってゆっくり溶けながら長時間作用する薬もあります。)

身近な天然素材

3月09
2007
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 「生薬(しょうやく)」という言葉をお聞きになったことがあると思います。
生薬とは、天然に存在する薬効を持つ産物から有効成分を精製することなく用いる医薬品の総称ですが、この生薬を経験則に従って組み合わせて処方したものが「漢方薬」となります。

天然素材から得られた成分をもとに医薬品が作られるケースも珍しくなく、皆様がご存知の最も古い例としては、ケシの果実の乳汁、即ちアヘンから得られたモルヒネがあります。

また、ヒポクラテスの時代から柳の木が解熱・鎮痛作用を持つことが知られ、19世紀にはサリチル酸が分離・精製されて解熱鎮痛剤として用いられていました。
しかし、サリチル酸には強い胃腸障害があったため、副作用を軽減するためにサリチル酸をアセチル化してアセチルサリチル酸という、アスピリン製剤が開発されました。
このようにして世界で始めて合成医薬品の誕生を見ました。

しかし、一方で天然素材から抽出した成分では、期待される効果が得られなくなることもよく経験されることで、おそらく天然素材の持っている複数の成分がお互いに補い合いながら効果を発揮し、体にも優しく働いているものと思われます。

これが、天然素材の特徴のひとつです。

私たちの身近には、健康に良い、あるいは病気を改善する効果が期待できる天然素材もたくさん存在し、そのもっとも身近なものが、私たちが毎日食べている食品です。

栄養学でも、「食と健康」という点に注目されるようになり、食品の一次機能として、ビタミンやミネラル、アミノ酸などのいわゆる栄養成分を中心に語られていましたが、最近では、生体防御・病気の予防や回復・老化予防など食品の機能に注目されています。
これらの食品の機能については食品の第三次機能といわれています。栄養学では、これら三次機能を臨床栄養学という分野で盛んに研究されています。

最近、健康食品で健康被害などの報道もあり、健康食品よりも医薬品の使用を考える方も見受けられますが、一連の健康食品の健康被害報道は、販売業者のモラルの欠如によるものです。

正しい情報をもとに、正しく使用すれば、体に優しく有効な場合が多いと考えます。
場合によっては、むしろ医薬品のほうが副作用が強く、体にダメージを与えてしまうこともあります。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、バランスを考えながら、私たちの身近な天然素材、即ち「食品」を改めて見直していきたいものです。

メタボリック症候群も良いことだってあるかも知れない?

2月09
2007
Written by admin
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今回は、「くすりの話」というより、「健康のお話」です。

「メタボリック症候群も良いことだってあるかも知れない?!」って、どういう事?と思われるかもしれませんが、「米国疫学雑誌」2006年12月1日号によれば、ミネソタ大学のグループが、メタボリック症候群の定義として、米国の学会等の診断基準を使い追跡調査したところ、メタボリック症候群があるグループの前立腺がん発生率は、ないグループの0.77倍と低く、また、糖尿病があるグループの発生率も、ないグループの0.73倍と低い傾向にあったとのことです。

メタボリック症候群と前立腺がんを結びつけるメカニズムとして、男性ホルモンのテストステロンの関わりを仮説として提唱しています。
メタボリック症候群の男性ではテストステロンの血中濃度が低いことを示すデータや、反対に、テストストロンの血中濃度が低い男性では将来メタボリック症候群になるリスクが高いことを示すデータが あるため、メタボリック症候群によってテストステロンのレベルが下がり、その結果として前立腺がんのリスクが下がるという仮説をたてたようです。

ここまでなら、もしかするとメタボリック症候群は、前立腺がんのリスク低下につながるかも知れないと喜んでいる方もいるかも知れませんが、そんなに単純に考えることは出来ません。

著者らによると、メタボリック症候群と前立腺がんの関係を調べた先行の研究は、2004年に報告されたフィンランドの研究1件しかないが、この研究では、メタボリック症候群のほうが前立腺がんの リスクが1.9倍高く、今回の論文とは反対の結果であったことから、メタボリック症候群が前立腺がんリスク低下の「指標(マーカー)になることが示唆された」という、慎重な表現をしています。

そもそもメタボリック症候群の診断基準が各国異なることと、今までに文献が2件しかない事を考えると、やはり太りすぎは健康によくないと考えた方が自然なように思います。

メタボリック症候群の方にとっては、期待だけさせて申し訳ございませんが、結論は、適度な運動、バランスの良い食事によって、適正な体重を維持することが健康維持には一番大切ということだと思います。

「メタボリック症候群も良いことだってあるかもし知れない」は、やはり、「かも知れない」の期待感で終わるのかな。・・・m(__)m

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