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Posts in category くすりの話

「レビー小体」の正体とは?

5月04
2019
Written by admin
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「レビー小体」っていう言葉を聞いたことはありますか?
聞きなれない言葉かも知れませんが、もしかすると「レビー小体型認知症」と言えば、聞いたことがあるという方もいるかも知れませんね。
レビー小体型認知症は、国内ではアルツハイマー型認知症に次いで多い疾患だからです。
レビー小体は、1912年に神経学者のフリードリッヒ・レビーによって、パーキンソン病患者の脳から発見された物質ですが、本年3月に放映されたNHKの情報番組「ためしてガッテン」でも「神経細胞にたまるゴミ」として紹介されていました。
そう、レビー小体の正体は、「神経細胞にたまるゴミ」なのです。
その「神経細胞にたまるゴミ」の構造は、主にαシヌクレインというタンパク質が集まった凝集体で、その他にも約90種類ほどのタンパク質が凝集していると考えられています。
しかし、その複雑な構造は未だに解明されていないというのが現状です。
レビー小体が神経細胞にたまると、周りの神経細胞にも障害が出てきて働きが悪くなってしまいます。例えば、自律神経失調をおこし、頭痛や立ちくらみ、便秘や排尿障害、臭覚障害など様々な症状が現れてくることもあります。
「ためしてガッテン」では、「レビー小体」がかかわる恐ろしい病気が二つ知られているので、「レビー小体」いう言葉をぜひ覚えてほしいと訴えていました。
その理由のひとつは、レビー小体が大脳にたまった時に現れる「レビー小体型認知症」、もうひとつは、ドパミンを分泌する細胞にたまった時に現れる「パーキンソン病」の原因になるからです。
パーキンソン病は、60歳以上の100人に1人が発症すると言われる脳の難病ですが、その原因は神経伝達物質のドパミンを分泌する神経細胞が死んでしまってドパミンの分泌量が減ることにより発症します。
この神経細胞が死んでしまう原因がレビー小体の蓄積と考えられています。
従って、レビー小体が神経細胞のゴミとしてたまらないように常にお掃除ができれば、これらの病気も予防できると考えるのが自然です。
しかし、残念ながら現時点ではそのようなお薬は開発されておらず、まだまだ研究段階の分野です。
一方、最近になって「PQQ」という成分がレビー小体の主な構造物質であるαシヌクレインの蓄積を抑制する可能性を示唆する研究報告があります。また、勝手な想像にすぎませんが、今話題のHSP(ヒートショックプロテイン)が、非可逆的と考えられていた加熱して固まった卵白をもとに戻すように、HSPはもしかすると神経細胞にたまるゴミと言われているレビー小体という異常なタンパク質をきれいにしてくれる可能性も否定できません。
今後のこれらの分野の研究の発展に大いに期待したいところです。
これを使ってパーキンソン病やレビー小体型認知症を改善するとはもちろん言えませんが、PQQはレビー小体の主な構造として知られているαシヌクレインの蓄積抑制についての研究がなされていることや、健康との関係が徐々に明らかになり注目されているミトコンドリアの新生・増加作用、抗ストレス作用、睡眠障害改善作用、神経成長因子増加作用、寿命延長作用など、様々な研究がなされていますので、PQQを含有するサプリメントを摂取することは、健康長寿に役立つかもしれませんね。

花粉症は、もはや国民病?!

4月06
2019
Written by admin
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花粉症は、植物の花粉を抗原として発症し、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどを主症状とする季節性のアレルギー疾患です。
原因となる花粉は、スギ・ヒノキ・イネ科植物・ブタクサなどがありますが、日本で最も多いのはスギ花粉症で2月~4月が花粉の飛散が多い時期となります。
2008年の調査では、何と4人に1人がスギ花粉症を発症しているという報告もあり、現在では有病率のさらなる上昇も指摘されている中、2017年に東京都が公表した花粉症調査報告書で、2人に1人という推定有病率を報告しています。もはや花粉症は「国民病」ともいえる疾患となっています。
それでは、この花粉症をどのように防いだら良いのでしょうか?
ご存知の方が多いかも知れませんが、花粉症対策として一般的に知られていることを、まずは整理しておきましょう。

(1)花粉症の症状が出る時期には、可能な限り外出を控える。
(2)外出するときは、マスクや防護眼鏡を着用する。
(3)表面が毛羽立ったコートを着て外出しないようにする。
(4)帰宅時は衣服をよく払ってから入室し、すぐに洗顔とうがいを行う。可能ならシャワーを浴びる。
(5)玄関には、空気清浄器を設置しておく。
(6)布団や洗濯物は室内で干す。
(7)清掃をまめにする。床などは濡れ雑巾を使用する。

・・・等々があります。要は、可能な限り原因となる花粉を避けることです。
これらを実行しつつ、お薬の使用も避けられません。
花粉症のお薬の代表格は、抗ヒスタミン剤と言われるお薬ですが、このお薬の一番の弱点は、「眠気」で、これに代表される様々な副作用が出やすいことです。
しかし、これらの従来のお薬の副作用を軽減した「第二世代抗ヒスタミン薬」というお薬があります。
最近、テレビのCMでもよく見かける「フェキソフェナジン(商品名;アレグラ)」もこの仲間に入ります。その他にも、「ロラタジン(商品名;クラリチンなど)」、「ビラスチン(商品名;ビラノア)」、「デスロラタジン(商品名;デザレックス)」や、貼り薬のアレサガテープなどがあります。
これらのお薬は、比較的速効性があって持続時間も長く、眠気などの副作用が少ないのが特徴です。
その他、症状に応じて、点鼻薬や点眼薬を併用します。
また、最近では免疫寛容状態の誘導を目的としたアレルゲン免疫療法も注目されています。
いまや国民病と言われている花粉症ですが、昨シーズンまで何ともなかったのに、今年になって突然症状が現れるということもあります。もはや花粉症は他人事ではありません。
つらいこの時期を工夫しながら、何とか乗り切っていきたいものですね。

緑茶(日本茶)は偉い ~日本茶を見直そう~

3月02
2019
Written by admin
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「偉い」シリーズも、「大豆は偉い」、「魚は偉い」、「乳酸菌は偉い」等、いろいろな食材を
ご紹介してきましたが、今回は「緑茶は偉い」をご紹介します。
お茶と言えば、今までは日本茶を思い浮かべる方が多かったと思いますが、最近では緑茶以外にも、ジャスミンティー・ウーロン茶・プーアル茶・紅茶・コーヒー・・・などいろいろなお茶の種類が出回っており、むしろ
日本人の緑茶離れも見受けられているようです。
そこで今回は、お茶の中でも緑茶、いわゆる日本茶の有用性について、改めて見直したいという意味で
「緑茶は偉い」を伝えします。
さて、前置きが長くなりましたが、皆様が緑茶の有用成分としてまず第一に思い浮かぶのは「緑茶カテキン」ではないでしょうか。
最近では、緑茶カテキンの抗菌作用を利用した「抗菌フィルター」や「抗菌マスク」などの
グッズ商品や、ダイエット目的に特保として認可されたお茶など、様々なカテキン製品を
見かけるようになりました。
緑茶カテキンは、ポリフェノールの一種で、お茶の苦味成分でもあります。
緑茶カテキンと一言で言っても、「エピカテキン」、「エピガロカテキン」、「エピカテキンガレート」、「エピガロカテキンガレート」などがありますが、その中でも、特に健康に対して研究されているのが「エピガロカテキンガレート」です。
その主な効果は下記の通りです。

【エピガロカテキンガレートの主な効果】
(1)抗ピロリ菌作用
(2)抗菌作用
(3)腸内細菌叢改善作用
(4)排便消臭作用
(5)歯周病改善作用
(6)生体内抗酸化作用
(7)がん予防効果
(8)体重抑制作用

しかし、緑茶の有用成分は「カテキン」だけでは
ありません。
最近注目されている成分のひとつに「テアニン」が
あります。
「カテキン」が緑茶の苦味成分であるのに対して「テアニン」は緑茶のうまみ成分となっています。
「テアニン」の作用でよく知られているものに「抗ストレス作用」があります。お茶を飲むとホッとするというのも「テアニン」の作用によるものです。「テアニン」は、脳細胞を保護し、脳をリラックスさせる作用や睡眠を改善する作用、高血圧緩和作用などが知られています。これらの作用は、テアニンを摂取することにより脳内で抗ストレス作用としてよく知られているGABA(γアミノ酪酸)やグリシンなどの神経伝達物質が増えることによるものと考えられます。
このように緑茶に含まれる「苦味成分」、「うまみ成分」のいずれにも健康に良い効果が期待できる成分が含まれていますので、やはり「緑茶は偉い」と言えるのではないでしょうか。

2015年に「緑茶を飲む習慣が死亡リスクを減らし、長寿につながる」という
研究結果が国立がん研究センターから発表されています。この研究で死因別に
調べたところ「心疾患」、「脳血管疾患」、「呼吸器疾患」では、緑茶を摂取する量が
多くなるほど危険度が有意に低下したということです。
海外でも緑茶のがん予防効果をはじめ、様々な詳細な研究が進んでいますが、
どうも日本人は身近なお茶であるがゆえに、その良さを忘れかけているように
思われます。

この度、「偉い」シリーズに、「大豆」、「魚」に加えて「緑茶」が仲間入りいたしました。
次の「偉い」シリーズには何が仲間入りするでしょうか?
今回は、「日本茶を見直そう」というサブタイトルでしたが、そのうちにも「和食を見直そう」ということに
つながってきそうな予感がいたします。

気をつけたい「妊娠中の高血圧」

2月02
2019
Written by admin
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妊娠中には、様々な生理的変化が起こることがよく知られています。
その生理的変化の中でも、妊娠時に高血圧を認めた場合を「妊娠高血圧症候群」と定義されていますが、妊娠中における高血圧は、妊婦や胎児への重大なリスクとなり、我が国における調査(1991年~1992年)では、妊娠高血圧症候群が妊産婦死亡原因の約10%を占めると報告しています。
また、2014年に発表されたシステマティックレビュー(55の論文・80万人の妊婦データと米国の一般
集団を比較)によれば、高血圧を合併している妊婦の帝王切開や早産などのリスクが高まることが認められています。
それでは、もし妊娠中に高血圧になったときは、どうすればよいかということですが、日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会による「産婦人科診療ガイドライン」によれば、薬物治療においては臨床で使用経験が長く妊娠中の使用について催奇形性が認められていない安全な薬「メチルドパ水和物(商品名;アルドメットなど)」の使用の他、「徐放性ニフェジピン(商品名;アダラートCRなど)」、「ヒドララジン塩酸塩(商品名;アプレゾリン)」、「ラベタロール塩酸塩(商品名;トランデートなど)」を含めた4剤から選択することが推奨されていますので、これらの薬を単独、または併用することになると思われます。
もともと血圧が高くて治療を続けていた方については、降圧剤として比較的よく使用されている「ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害剤」や、「ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)」をすでに使用している可能性が高いと考えられますが、妊娠中の服用は禁忌(使ってはいけない)となっています。従って、これらの薬を服用している方は、計画妊娠の場合には妊娠する前から、そうでない方は妊娠がわかった時点で早期に使用を中止し、上記の推奨薬剤に切り替えると良いと思われます。
高血圧に限らず、どの疾患に対しても妊娠時やその可能性がある場合の薬物治療は、適切なお薬を使用すべきであることは言うまでもありませんが、その時の状態などによっては、治療を優先するために、妊婦への安全性が十分確立されていないお薬を一時的に使うこともあります。
妊娠時やその可能性がある場合の薬物治療で不安感が募る場合は、率直に主治医に確認をしながら、納得して治療を継続する事が大切です。
くれぐれも自分勝手に薬の服用を中止する事だけは絶対に避けなければなりません。

処方箋の有効期限切れにご注意ください!

1月05
2019
Written by admin
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医療機関から発行される処方箋に有効期限があるのはご存知でしょうか?
実は、処方箋は、処方箋発行日を含めて4日以内が有効で、それを過ぎると無効になってしまいます。
無効になったらどうなるか?保険扱いをする場合、もう一度受診して新たな処方箋を発行してもらわなくてはなりません。
これは、法律で定められていることですので、面倒だと思っても仕方ないことです。
患者さんの中には、「いつももらっている薬で、まだ手元にも薬が残っているし、処方箋の有効期限は処方箋発効日から4日以内であることは知っているけど、薬局にはファックスを送っているから、あとで時間のある時に薬局に薬をもらいに行こう」と思って、7日後に薬局に薬を取りにいったら、薬剤師さんから「処方箋の有効期限が切れているので、もう一度受診してください」と言われ、「どっひゃ~!なんで?」(ムカムカ)という経験をしたことはありませんか?
いくら処方箋を有効期限内に薬局にファックスしていても、実は薬局では処方箋の原本を処方箋発効日から4日以内に受け取らなければ、その処方箋は無効になってしまうのです。
これは案外落とし穴になりますので、皆様も処方箋の有効期限については十分に注意してくださいね。
しかし、そうは言っても、いつもの薬をもらっている方(慢性疾患の方)は、ついうっかりして、あるいは忙しくて、処方箋発行日から4日以内に処方箋を薬局に持参して薬を受け取ることができなかったということも考えられますね。
そのような場合、「何とかならないか」と思うのは人間心理だと思いますが、処方箋期限を延長できるのは、「特別なやむを得ない理由がある場合のみ」と決まっています。ですから、「うっかりして薬を取りに行くのを忘れてしまった」や、「忙しくて薬局に行けなかった」などの理由は、「特別なやむを得ない理由」とは認められませんので、期限を延長することは出来ないのです。
特に最近、処方箋期限の延長について、保険請求の審査が厳しくなり、薬剤師の好意で処方医に処方箋期限延長のお願いをして、処方箋医が期限の延長を認めたとしても、レセプト(保険請求書)にその理由を記載しなければなりませんので、その理由が妥当と認められない場合、なんと「自費扱い」になってしまいます。
処方箋有効期限が切れた場合で、確実に保険扱いでお薬をもらいたい場合は、もう一度受診するしかありません。受診の二度手間にならないためにも、くれぐれも処方箋の有効期限切れには十分ご注意くださいね!

抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」、 いよいよ本格的デビュー!

12月01
2018
Written by admin
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12月に入り、そろそろインフルエンザが気になり始める季節となりました。
本年1月号の「くすりの話」でご紹介した塩野義製薬が製造販売する新たな抗インフルエンザ薬「S-033188」が、「ゾフルーザ」という商品名で今シーズンからいよいよ本格的にデビューします。
今までよく処方されていたタミフルが5日間連続して
服用しなければならないことや、イナビルのような
吸入薬の場合は、うまく吸入できたのか確認しづらい
ことがあったのに対して、「ゾフルーザ」は、1回の
内服で治療が完結するため、非常に利便性が高い
ことでも早くも注目されています。
「ゾフルーザ」が注目されているのは、それだけではありません。
既存の抗インフルエンザ薬などでは、インフルエンザウィルスが細胞外に遊離する(出ていく)のを阻害するのに対して、「ゾフルーザ」は細胞内でインフルエンザウィルスそのものが増殖しないようにするという全く異なった作用機序であることも注目されています。
また、現時点では既存の抗インフルエンザ薬よりも副作用が少ないとの報告があります。
ここまで聞くと、「ゾフルーザが一番良いのでは…?」というような印象を受ける方も、多いかも知れませんね。
しかし、既存の薬(タミフル)との羅病期間の比較では、実は同等であるという結果が出ていて、差が見られませんでした。
また、現時点では既存の抗インフルエンザ薬よりも副作用が少ないと言われていますが、今後はまだ報告されていない新たな副作用報告が出てくる可能性もあります。
さらに気になるお薬代金も既存の抗インフルエンザ薬とあまり変わりません。
そのような中、皆様もよくご存知の抗インフルエンザ薬「タミフル」のジェネリック医薬品「オセルタミビル(サワイ)」が今シーズンより発売されましたので、治療費用の観点からみれば「オセルタミビル(サワイ)」も選択肢の一つとして良いかも知れません。
どの薬を使うかは、医師が決めることですので、患者が決めることはできませんが、もし主治医が患者に選択権を与えてくれるようであれば、今回の記事を参考にしていただければと思います。

睡眠の大切さを見直そう!

11月03
2018
Written by admin
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一般に、健康への気配りとして「食事」や「運動」を気にされる方が多いと思いますが、「睡眠」に対して気配りされている方は少ないように思われます。
特に、若い世代の方は、夜更かしをすることも多く、生活のリズムが乱れがちになっている事も多いのではないでしょうか?
しかし、最近では「体内時計」についての研究が進んできたことや、「睡眠と健康」の関りについての研究が進んできたこともあって、「質の良い睡眠」の重要性について見直されるようになっています。
特に、夜のブルーライトは、体内時計に強く作用することから、専門家の間でも夜にスマホやゲームなどを行うことに警告を発しています。
日本人の平均睡眠時間は、世界で見ると短時間になっており、厚生労働省の調査によると、日本人の5人に1人は「日中に眠気を感じた」や、「夜間の睡眠中に目が覚めた(中途覚醒)」、「睡眠時間が足りないと感じている」などの報告もあります。(平成25年国民健康・栄養調査)良質な睡眠をとるためには、「睡眠時間・質・リズム」を充足することが大切で、ただ単に長時間寝たから大丈夫ということではありません。
蓄積した平日の睡眠負債を返済するために、休日にいわゆる「寝貯め」を行うと、かえって体内時計に乱れが生じ、起床困難や入眠困難、蓄積疲労が起こる結果を招きます。
体内時計に乱れが生じたときは、朝の光を十分に感じつつ、夜のスマホやゲームを控え、夜更かしをしないなどの対策により、体内時計を元に戻すことが必要になります。
睡眠は、疲労回復・免疫力の向上の他、エネルギー保存や身長の成長、脳機能に関することまで幅広く影響しており、睡眠が不足すると、倦怠感や頭重感、仕事の生産性の低下、学業の能率低下などを招き、さらには生活習慣病やうつ病、認知症発症の誘因になることも知られています。
元気で健康な生活を継続するためには、「食事」や「運動」の他に、「睡眠」にも十分に気を配ることが大切です。
そこで、「睡眠」に気を配りたい方には、「PQQ」や「アスパラガス抽出物」を配合したサプリメントがお勧めです。最新の研究によって、睡眠だけではなく、脳機能改善や、抗ストレス作用から長寿に関することまで有用な成分であることが知られています。

高齢患者さんに対する「ポリファーマシー(多剤処方)」を考える! その2

10月06
2018
Written by admin
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日本では、超高齢化社会を迎え、それに伴い認知症患者が増え続けています。
認知症対策は、国を挙げて取り組むべき重要課題と思われますが、本年6月に開催された第60回日本老年医学会学術集会で群馬県大誠会内田病院の田中理事長から興味深い発表がありました。
田中先生によれば、レビー小体型認知症のある女性患者が、前医にパーキンソン病と診断され、ドパミンなどが処方されていました。
しかし、治療に反応しないことを理由に内田病院に転院してきました。
内田病院は診断に誤りがあると考え、症状コントロールを目的に処方されていた多くの薬剤を整理したところ、転院当初には患者は周囲からの呼びかけにも応じず、視線を医療スタッフに向けることはない、いわゆる無動状態でしたが、絶え間ない声かけとリハビリを繰り返すことによって、自分の意思を表明できるまでに回復したそうです。

続けて田中理事長は、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の混合型の男性患者のケースを紹介しました。
この患者は車いすに拘束されていましたが、大声を挙げるなどの行動・心理症状(BPSD)が顕著で近所トラブルも多く、入院と転院を繰り返していた患者さんとのことです。

その背景に薬剤性のせん妄が関係しているとみた内田病院では、薬を整理し、患者と目を合わせ、これから何をしようとしているかを事前に告げ、声かけやタッチングなどのコミュニケーションを続けました。すると、みるみるBPSDは減り、介護の負担も劇的に改善し、この患者は特別養護老人ホームを経て、帰宅できたとのことです。
このように、適切に薬を整理するだけで症状が改善する可能性も高いことを良く知っておくことも必要だと思います。
何でもかんでも薬を飲めば良いということではありません。
来年度、日本老年医学会総会の会長を務める東北大学の佐々木英忠名誉教授も、学術集会の講演の中で、「不適切な向精神薬や抗精神病薬が作り出す認知症がある」と指摘しています。「認知症であっても、前医が処方していた向精神薬や抗精神病薬、アルツハイマー病治療薬をやめるだけで、それまでイライラしていた患者が別人のようになる」という経験を重ね、認知症診療における薬物療法のあり方を疑問視するようになったといいます。
薬剤性のパーキンソン様症状は、私の父でも経験しています。
ごくごく一般的に胃薬としても使用されることがある比較的安全な薬と言われているお薬を服用していましたが、ある日気がつくと手が震えて、パーキンソン病特有の症状である振戦が見られたので、「もしかしたらパーキンソン病?」と思って、医師の甥っ子に診察してもらいました。
そうすると意外にも、この薬を止めた方がよいといわれ、そのとおりにしたところ、ピタッと振戦が止まったことを経験しています。

薬剤師でありながら、胃薬としても使われるくらいに比較的安全な薬で、長期にわたって使用されている薬ですので、まさかその薬の影響とは思ってもみなかったことです。
もし、この時に薬剤性パーキンソン様症状であることを見抜けなかったら、さらにパーキンソン病に対する薬が追加されることになる可能性も否定できません。
誤診やポリファーマシーによって認知症患者がさらに増加し、患者に顕著なBPSDが出現し、そのことで身体拘束が助長されているという構図による悪循環があるとすれば、それをどこかで断ち切ることが求められるように思います。

高齢患者さんに対する「ポリファーマシー(多剤処方)」を考える!~薬剤師の立場から~

9月08
2018
Written by admin
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特に最近、高齢患者さんに対する多剤処方(以下、「ポリファーマシー」という)についての話題がマスコミでもよく取り上げられています。
それにはいくつかの理由がありますが、国の制度の問題や、医師や薬剤師の一人ひとりの認識の違いなども根底にあり、一方向からだけでなく多方面から課題を洗い出していく必要があると感じています。
 今回は、そもそもポリファーマシーの何が問題なのかについて考えたいと思います。
【ポリファーマシーの主な問題点】
(1)「ポリファーマシー」の明確な定義がないこと。
(2)医師や薬剤師の意識のバラつき
(3)国の制度の不備
などがあります。
まず、「ポリファーマシーの明確な定義がないこと」については、個人的には、定義が明確でないのに、それに対して議論されるほど無駄な議論はないと感じますので、早期にポリファーマシーの問題点を洗い出し、定義を明確にすべきと思います。
英国では、「10剤以上か、4~9剤で不適切な処方の可能性がある薬剤を1剤以上使用している」と定義されているのに対して、日本では、5~6種類以上の多剤処方で薬剤性の有害事象が生じやすいという報告から「6剤以上が目安」とされています。
中には、医師でさえも単純に「薬の数」を減らせばよいと考えている場合もありますが、単に数を減らせばよいと言うことではありません。
特に最近では「配合錠」と言って、1つの錠剤に2種類の成分が含まれているものが増えてきました。そのような「配合錠」を使用すれば、見た目の数が減っても、薬の成分の種類は全く変わらないことになります。
「ポリファーマシー」で大切なことは、薬の「数」ではなくて、相互作用や副作用=有害事象を減らす目的を達成し、不必要と考えられる成分を減らすことです。この認識を医師、薬剤師がしっかり持つことが大切です。
一方で、特に高齢者になると様々な体調不良が出てきます。
高血圧症や脂質異常症で循環器内科の受診、腰痛や骨粗鬆症で整形外科に受診、夜に眠れなくなって心療内科を受診、糖尿病の疑いで内分泌内科を受診、・・・等々というように、受診する医療機関が複数に存在し、医師のネットワークが構築されていないということも忘れてはなりません。これが国の制度の問題のひとつと考えます。もし、それぞれの患者さんに対して医師のネットワークが確立していて連携が取れていれば、「ポリファーマシー」の問題は、一気に解決するように思います。
もうひとつの国の制度の問題点は、薬剤師の評価です。今の薬剤師教育は6年生になり、以前と比べるとそれなりの評価はいただけるようになったものの、薬剤師から医師に処方内容について問い合わせるだけで
「激怒」する医師も少なくありません。
今は、「お薬手帳」の普及が進み、薬剤師は様々な医療機関での投薬情報を知ることが出来ますので、同じ作用の薬が重複している場合、処方元の医師に重複しているお薬の処方削除について提案しても、医師によっては受け入れしていただける場合もあれば、「薬剤師が医師に指示を出すな(指示しているわけでは無いのですが・・・)」や、「重複している他の医療機関の方を削除すればよい」、「そんなことは知っている」などと激怒される場合があり、そのままになってしまう場合もあります。
そのような現状で、医師と薬剤師が協力して一人の患者さんに対して「ポリファーマシー」に取り組んでいくことは、皆無に近いように思います。
もっと医師と薬剤師がお互いに医療の仲間として認め合い、理解し合うことも大切で、薬剤師も医師の期待に応えられるように勉強を重ねていく必要があるように感じます。
そうすればもっと「ポリファーマシー」の問題は解決されていくのではないでしょうか。
最後に忘れてはならないのが、残薬(飲み残し)によるムダです。
日本薬剤師会の調査によれば75歳以上の患者さんの残薬は、年間で約500億円もあるということです。
即ち、残薬チェックをして、残っているお薬を利用して処方すれば、年間で約500億円以上の医療費が削減できることになります。今でこそ国が残薬について取り組みをしていますが、このような残薬のムダの背景にも国の責任があると感じます。
即ち、皆様もご存知のとおり、日本はすばらしい皆保険制度がある一方で、老人医療の「負担金0」という時代が長期にわたって続いていました。その時代の高齢者たちは、保険を使って例えばシップをもらって、「自分はただでもらえるから・・」ということで、知人にもシップを渡したりしていた光景をよく見かけたものです。このような保険のムダ使いを国が長期にわたって放置していたつけが、残薬があっても平気で薬を捨てるという感覚が当たり前になるという結果をまねいていると思います。
薬剤師から医師へ気軽に提言できる風土つくりやポリファーマシーの問題も含めて、今課題になっている医療のほとんどの問題は、将来を考えず、目の前の事だけに対応している国の政策(制度)に問題があるように感じてならないのは私だけでしょうか。

体内時計と健康の関係

8月04
2018
Written by admin
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最近、生活リズムが朝型の人に比べて、夜型の人は早期死亡リスクが10%高く、短命に終わる可能性が高いことを示唆する文献が発表されました。
この研究は、米国ノースウエスタン大学フェインバーグ医学部の神経学准教授らが実施したもので、38~73歳の男女433,268人を対象に6年半追跡調査した結果をまとめたものです。
今回の研究では、何故朝型の人に比べて夜型の人の健康状態が悪くなるのかという理由まで明らかにされていませんが、著者らは最近注目されている体内時計の乱れが一つの原因になっている可能性を
考えています。
「体内時計と社会生活を送るための行動のずれ」によって健康が悪化するという考え方は、夜間に働く勤務者の死亡リスクが高いことなどを示したこれまでの研究でも支持されています。
体内時計といえば、特に最近研究が進められている分野で、私自身もすごく興味がある分野のひとつです。
何故なら、今まであまり知られていなかった薬の効果は、服用時間によって大きく左右される可能性も明らかにされてきたからです。
これらの研究は、九州大学大学院薬学研究科の大渡教授の研究なども有名で、例えば脂質異常症やリウマチなどの痛み止めの薬は夜に飲んだ方が効きやすいという結果などが出ています。
体内時計は、生物時計とも呼ばれ脳内に存在します。ヒトの体内時計の周期は24時間より若干長いため、外界の明暗周期に一致させるシステム(同調機構)があり、それによって時差などの影響にも対応できるようになっています。
人間を含む哺乳類の場合は、網膜から体内時計に直接伝達する機構があり、朝の強い光は体内時計を早める方向に、夜の光は遅らせる方向に働くと言われており、体内時計をリセットするひとつの方法として同じ時間に朝日を浴びると良いと言われています。
体内時計が乱れると、不眠症や高血圧症、肥満、糖尿病などが発症しやすくなると言われています。
健康長寿のためにも、夜型の人は徐々に就床時間を早めて、朝型の生活リズムにあわせるようにする工夫が大切かも知れません。
どうしても仕事などの影響で夜型の生活を送らざるを得ない場合は、健康的な食事や運動、十分な睡眠時間の確保などである程度健康上の問題を回避できると言われています。
健康のためにも可能な限り夜更かしは避けて、規則正しい生活を送り、体内時計の狂いを最小限にとどめることも大切かも知れません。

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